ひよりの音楽自己満足

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スピード・グルー&シンキ 1

2009-04-07 07:00:24 | 70's J-Rock
 71年1月にソロアルバムを発表したギタリスト<陳信輝さん>。この年にヘヴィ・ブルーズ・ロックバンド<スピード・グルー&シンキ>を結成されます。メンバーはベースの<加部正義さん>と、ヴォーカル&ドラムスの<ジョーイ・スミスさん>で、6月にデビューアルバム「EVE/前夜」を発表されます。古い西洋の可愛らしい女の子3人の写真のジャケット、はたしてそのサウンドは。
 アルバム1曲目は「Mr, Walking Drugstore Man」。ミドルテンポの力強いリフからはじまります。ヘヴィブルーズですね。ぶっといベースにパワフルなドラム、そして深みのあるギターサウンド、いいですねぇ。ヴォーカルはエフェクトがかかってます。間奏ではエモーショナルなギターソロが。バックではベースがうねり、ドラムが叩きまくって。ラストはちょっと仕掛けが。
 2曲目は「Big Headed Woman」。パワフルなドラムからはじまるスローテンポの太く重いブルーズ。エコーのかかったギラーサウンド、味わい深いっす。2ヴァースではヴォーカルがスキャットで、ベースが裏メロを。その後情感たっぷりのギターソロが。
 3曲目は「Stoned Out of My Mind」。ミドルテンポのぶっといダイナミックなハードロック。ベースがこれまたうねりまくって凄い厚みをだしてます。間奏ではハードなギターソロも。ラストはドラムもめっちゃ叩きまくりで盛り上がって。
 4曲目は「Ode To The Bad People」。パワフルなドラムとWild Thingのようなギターリフからはじまるミドルテンポのハードロックンロールです。が、サビではテンポアップしてめっちゃ明るく楽しいロックに。リフの合間ではドラムが叩きまくって。間奏ではハードなギターソロと、その裏でベースがめっちゃ弾きまくってます。ラストにはド迫力のドラムソロも。
 5曲目は「a. M Gle」。サイケっぽい混沌の不気味な音世界。 6曲目は「b. Keep It Cool」。ミドルテンポのヘヴィなリフからはじまるパワフルなヘヴィブルーズ。ヴォーカルにはエフェクトかかってます。間奏ではワウの効いたギターソロが。ラストにはギターとベースがクラシカルなフレーズを奏でますが突然切れて。
 7曲目は「Someday We’ll All Fall Down」。ギシギシとした音と英語のナレーションからはじまって、ガットギターのメロウなソロが。そしてミドルテンポのリフがはいって、素朴な感じのヴォーカルが。おだやかで心地よいカントリー風の曲です。後半ではリズミカルで力強いリフをジャカジャカと鳴らして。かっくいいっす。 
 めちゃめちゃヘヴィなブルーズロックアルバムですね。ギターもベースもドラムも凄いっす。特に加部さんのぶっといベースには圧倒されちゃいます。ただひとつ、バックが強力すぎるのでヴォーカルがいい声ではあるもの私的にはちょっと軽く感じますね。