ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

陳信輝さん

2009-04-06 06:55:26 | 70's J-Rock
 <フード・ブレイン>等でかっこいいギターを聴かせてくれたギタリスト<陳信輝さん>。71年1月にソロアルバム「SHINKI CHEN」を発表されます。このアルバムで陳さんはギターの他にベース・ドラム・ピアノも演奏されているようですが、参加メンバーにはベース&ヴォーカル<柳ジョージさん>、キーボード<柳田ヒロさん>、ドラムス<野木信一さん>のお名前が記載されています。さらには最後の曲にベースの<加部正義さん>と、ピアノ&ヴォーカルの<ジョン山崎さん>が参加されているようです。長髪の黒人がタバコをふかしていて、しかも目が赤いジャケット、インパクトありますねぇ。
 アルバム1曲目は「The Dark Sea Dream」。テープ逆回転の妖しい音色が響き、そして心臓の鼓動のような低音のリズムが。中盤からはシンバルやピアノやギターの音が空間を舞って混沌とした感じに。前衛の世界ですね。
 2曲目は「Requiem」。ヘヴィなベースリフが響き、そしてブルージーなギターがはいってヴァースへ。ジョージさんのシブいハスキーヴォイスがかっくいいミドルテンポのけだるい感じのブルーズ。間奏ではオルガンリフをバックにエモーショナルなギターソロが。ベースもヘヴィにうねってます。
 3曲目は「Freedom of a Mad Paper Lantern」。軽い感じのギターリフからはじまりますが、すぐにパワフルなヘヴィサウンドに。アップテンポのノリノリのイケイケハードロックです。間奏ではハードなギターソロも。
 4曲目は「Gllomy Reflections」。アルペジオのメロディアスなギターリフからはじまるゆったりとした雄大感じのブルージーなバラード。ヴォーカルが情感たっぷりに歌い上げます。泣きのギターもいいですねぇ。
 5曲目は「It Was Only Yesterday」。キーボードのリフからはじまるスローテンポのダイナミックなパワーブルーズ。おもいっきりフランジャーかかってうねりまくってます。間奏ではパワフルなリフをバックにオルガンの幻想的なサウンドのソロ、そしてハードなギターソロが。
 6曲目は「Corpse」。ゆったりとしたダークなヘヴィブルーズ。ハスキーヴォイスのシブくて力強いヴォーカル、かっくいいっす。間奏まずはハードなオルガンソロが。そしてヴァースのあとの間奏はエモーショナルなギターソロが。そのバックではヒロさん、オルガンめっちゃ弾きまくり。
 7曲目は「Farewell To Hypocrites」。いきなり♪ジャン!って炸裂したあと静かになって、そしてギターが「惑星」のなかの「木星」のワンフレーズを弾いて、それが徐々にテンポアップしてノリノリのパワフルなハードロックになり、テンポチェンジや転調やどんどんと展開していき、そしてミドルテンポになって力強いヴォーカルがはいって。山崎さんのヴォーカル、めちゃめちゃかっくいいっす。中盤では一転スローテンポのジャジーなけだるい感じのブルーズに。そしてそれが徐々に盛り上がっていってパワフルなギターソロに。その後そのテンポでエフェクトのかかったヴォーカルがはいってアグレッシブなパワーブルーズに。それがどんどんテンポアップしていってハイテンポでめっちゃ盛り上がって弾きまくりの叩きまくり。
 サイケでパワフルなブルーズ・ロックをたっぷりと堪能できます。が、ギター・ヴォーカル・ベース・キーボードはそこそこいい音なのに、なぜかドラムだけがあまりに貧弱な音。なんでかな?せっかくパワフルに叩きまくっているのに、このサウンドはなんかもったいないっすね。
 この後すぐ陳さんは加部さんと凄いバンドを結成します。