ひよりの音楽自己満足

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フードブレイン 2

2009-04-05 07:45:06 | 70's J-Rock
 先日某通販サイトで<フード・ブレイン>で検索したところ、このアルバムを見つけてビックリ!こんなアルバムがあったとは・・・
 1970年4月に公開された若松孝二監督の過激な映画「新宿マッド」に使われたサウンドトラックを、当時の映画用音楽テープからリマスタリングを施されたものがなんと2008年10月にCDで発売されたんです。演奏バンドが<フード・ブレイン>。これにはビックリしました。このサントラは先日紹介させていただいたアルバム「晩餐」をレコーディングする数ヶ月前に、加部さんを除く<フード・ブレイン>のメンバー、<陳信輝さん(Gr.)>、<柳田ヒロさん(Org.)>、<つのだひろさん(Dr.)>、そして後に<ファーラウト>に参加される<石川恵さん(Bs.)>の4人がスタジオに集まってレコーディングされたそうです。このセッションが<フード・ブレイン>の元になったんですね。
 アルバムには過激な映画にピッタリの過激な演奏が全11曲71分ギッシリつまっています。「晩餐」同様にオールインストで、アルバムの曲には名前がなく、番号のみ記載されています。
 1曲目は「M-6」。いきなりアップテンポのパワー全開アグレッシブロックがスリリングに展開されます。ギターもピアノもはちゃめちゃに弾きまくってます。もちろんドラムも叩きまくり、ベースもうねりまくり。曲進行もへったくれもないその場のノリの超アグレッシブなバトルセッション、おもいっきりぶっとんじゃってます。このセッション、生で見たかったかも。
 2曲目は「M-8」。ドラムからはじまるミドルテンポのブルージーな曲。エモーショナルなギターソロ、いいですねぇ。ベースラインもいい味だしてます。終盤には控えめながらもベースソロ、そして叩きまくりのドラムソロも。
 3曲目は「M-3」。ゆったりテンポのJAZZっぽいブル-ズ。まずはシブいベースラインをバックにしてのピアノソロ。続いてはエモーショナルなギターソロ。ラストは再びピアノソロ。
 4曲目は「M-9」。アップテンポのピアノリフからはじまる心地よいシャッフルビートの曲。まずはパワフルなピアノソロから。続いてはノリノリのギターソロ。徐々にパワフルに盛り上がっていきます。中盤にはベースソロ、そしてド迫力のドラムソロが。
 5曲目は「M-4」。鼓動のような音から静かに神秘的に不気味にはじまります。ギター・ドラム・ベース・ピアノが無秩序に音を出して。暗黒空間に様々な音が漂っているかのような感じです。
 6曲目は「M-1」。しっとりとした雰囲気の“和”の要素が感じられる曲ですね。パワフルな日本舞踊JAZZみたいな。
 7曲目は「M-2」。パワフルなリフからはじまる明るいコードのファンキーなロックンロールって感じかな。全編ノリノリのかっちょいいギターソロで、バックのホンキートンクピアノも、裏メロのうねりまくりのベースもかっくいいっす。
 8曲目は「M-5」。メロディアスで優雅な雰囲気のピアノのリフレインと、ナチュラルトーンの軽やかなギターソロからはじまるミドルテンポのオシャレっぽいJAZZですね。素敵な曲です。
 9曲目は「M-7」。哀愁ただようゆったりとしたピアノのフレーズからはじまる寂しげな曲。まずはブルージーな泣きのピアノソロ。続いては郷愁ただようナチュラルトーンのギターソロ。
 10曲目は「M-7-2」。軽やかでロマンティックなピアノからはじまり、バックではティンパニのようなパワフルな音とベースがブンブン響いて。ピアノが徐々にパワフルになって盛り上がっていき、そしてまた静かに。優雅なピアノ、アグレッシブなピアノがたっぷり楽しめます。
 11曲目は「M-10」。悲しげなミドルテンポのパワーブルーズですね。まずは力強いタッチの情感漂うピアノソロ。続いてはハードサウンドの泣きのギターソロをたっぷりと。そして再びエモーショナルなピアノソロ&ギターソロが。 
 ド迫力のドラム、弾きまくりのギター、アグレッシブなオルガンなどなどパワー全開フルスロットルの超攻撃的サウンド、ほんと凄すぎ!圧倒されちゃいます。そしてそれだけではなくシブいブルーズも軽やかなJAZZもロックンロールも。バラエティに富んだ内容でたっぷり聴かせてくれます。これらオールジャンルを見事に演奏されているメンバーの技量はほんと計り知れません。貴重な音源をCD発売してくれてほんと感謝っすね。

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