ひよりの音楽自己満足

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入山ひとみさんSTRINGS Q. AD LIB ON NIPPON

2015-08-23 17:16:21 | ジャズ
 2013年より新鋭プログレッシブバンド<STELLA LEE JONES>に参加され、バンドに新たなJAZZの風を吹き込み、活性化させた美女ヴァイオリニスト<入山ひとみさん>。入山さんは4歳よりピアノを始め、小学校高学年にヴァイオリンに転向され、大学では軽音楽部JAZZ系に入部されて、そこでDuke Ellington氏の影響を受けたそうで。大学卒業後は、活動の拠点を関西から関東に移され、JAZZをメインとして様々な分野で活動されています。
 そして2015年8月、ご自身初となるリーダーアルバムを発表されます。入山さんが手がける弦楽カルテット<HITOMI IRIYAMA STRINGS Q.>の1stアルバム「AD LIB ON NIPPON」です。”NIPPON”というタイトルから日の丸を意識されたかどうかはわかりませんが、白系のバックに赤のドレスが映えるとっても素敵なジャケット。入山さんの美しさにうっとりと見とれてしまいます。弦楽カルテットのメンバーは、リーダー入山さんの他、ヴァイオリン<森口真智さん>、ヴィオラ<糸永衣里さん>、チェロ<TAIGAさん>です。今回のアルバムでは現在ライブで演奏されている楽曲群のなかから、入山さんの原点であるDuke Ellington氏やBilly Strayhorn氏の曲を中心に選曲されたそうで。
 アルバム1曲目は「Such Sweet Thunder」。Duke Ellington氏の曲です。ミドルテンポの重厚なストリングスリフからクラシカルにはじまって、ヴァイオリンがミステリアスに奏で、チェロがムーディに奏で、そしてヴァイオリンがのびやかに気だるく艶っぽく奏でて。
 2曲目は「Pyramid」。Duke Ellington氏の曲です。ボディを叩くかのようなミドルテンポのリズムからはじまって、ヴァイオリンがのびやかに奏で、ストリングスがゆったりとムーディに。その後ヴァイオリンがのびやかにたおやかに奏で、終盤では少々アバンな感じのソロを。
 3曲目は「The Nutcracker ~overture~」。クラシックの名曲のアレンジバージョンです。ストリングスのリズミカルなリフから明るく楽しくはじまって、時折ラジオのチューニング音が入って。そしてヴァイオリンがのびやかに力強く奏で、ストリングスとともに盛り上がって。終盤ではSWINGモードでリズミカルに楽しく。
 4曲目は「Swimming in a Shallow Sleep “for STELLA LEE JONES”」。入山さんがステラに提供された曲の弦楽カルテットバージョンです。ゆったりとのびやかに爽やかに、朝起きる前の夢うつつな感じで。その後ヴァイオリンのテクニカルなソロが。終盤では力強くのびやかに奏で、そしてリズミカルに。
 5曲目は「Bird Head Tune」。入山さんのオリジナル曲です。アップテンポのリズミカルなリフからパワフルにはじまって、ヴァイオリン・チェロがゆったりとのびやかに奏でて。終盤ではアップテンポの躍動感たっぷりのリズミカルなリフから力強くのびやかに奏でて。
 6曲目は「C Jam Blues」。Duke Ellington氏の曲です。ヴァイオリンがのびやかに気だるく艶っぽく奏で、さらにメロディアスにアバンに。その後アップテンポのノリノリモードでロカビリー風にリズミカルに。一旦ゆったりとなるも再びノリノリモードで楽しく。
 7曲目は「Afro-Bossa」。Duke Ellington氏の曲です。ボレロリズムでストリングスの重厚なリフがミドルテンポでブルージーにながれて。その後ダイナミックに盛り上がって。
 8曲目は「I was a ”Controled Bear”」。入山さんのオリジナル曲です。ストリングスのゆったりとしたほのぼのメロディからはじまって、ワルツリズムでゆったりとのびやかに。そしてアップテンポのリズミカルなリフがスリリングにながれ、ノリノリモードでヴァイオリンがのびやかに奏でて。その後ヴァイオリンがワルツリズムでクラシカルな感じで優雅に奏で、終盤ではストリングスがリズミカルに明るく華やかに奏でて。
 9曲目は「Balcony Serenade」。Billy Strayhorn氏の曲です。ゆったりとのびやかに、爽やかにはじまって、一旦止まってからゆったりと甘く、ムーディにロマンティックに。チークダンスの光景が目に浮かぶような。
 10曲目は「Ad Lib on NIPPON」。Duke Ellington氏の曲です。フィンガーピッキングのリフからミステリアスな感じではじまって、ゆったりとのびやかに哀愁メロディがながれて。その後ヴァイオリンが力強くスリリングに奏で、リズミカルにダンサブルに。中盤ではゆったりとしっとりと。終盤ではアップテンポのリズミカルなリフから明るく華やかに盛り上がって。
 11曲目は「Chelsea Bridge」。Billy Strayhorn氏の曲です。入山さんのヴァイオリンソロ曲で、ゆったりとしっとりと始まって、ミステリアスに、力強くテクニカルにと聴かせてくれて。
 最初聴いたときにクラシックの弦楽四重奏のイメージを持ったんですけど、でも根底はJAZZでくつろいで聴けて、いつの間にかリズムをとってしまうくらいにノれる場面もあれば、甘いムードの場面もあり、さらにアレッて感じのアバンな面もありで、全曲通して楽しめる素敵なアルバムですね。最初はタイトルからしてアドリブでの前衛的弾きまくりかとも危惧してましたけど、Duke Ellington氏のことも全く存じない、JAZZに疎い自分でもこれほど楽しめるアルバムとは。機会があれば生で、ライブも楽しみたいっす。

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