ひよりの音楽自己満足

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菅沼孝三さん CONVERGENCE

2010-09-17 06:23:52 | フュージョン
 ドラマーの日本最高峰に君臨する“手数王”こと<菅沼孝三さん>。様々なジャンルの音楽界からひっぱり凧の超売れっ子で大忙しの菅沼さん。自己の研鑽もさることながら“ドラム道場”を日本各地に開講されて後身の育成にも熱心に取り組んでおられます。そんな多忙な菅沼さんですが、2010年5月に3枚目となるソロアルバム「CONVERGENCE」を発表されます。称号の通りに手がいっぱいのジャケット、どことなく“男の太鼓”みたいな力強さを感じます。このアルバムのコンセプトは”様々なジャンルのミュージシャンがリズムの核に向かって集合・結束する“ということから、参加メンバーは<ビリー・シーンさん(Bs.)>、<MASAKIさん(Bs.)>、<高崎晃さん(Gt.)>、<矢堀孝一さん(Gr.)>、<西脇辰弥さん(Key.)>、<小林弌さん(Per.)>、そしてディジュリドゥの<哲Jさん>ら、メタルからJAZZ・ワールドミュージックまでの幅広いジャンルから多くの凄腕ミュージシャンの方々が参加されています。
 アルバム1曲目は「Katrina」。アップテンポのドラムリズムから静かにゆっくりフェードインしてきます。そしてディジュリドゥの神秘的な音色が響き、パーカッションとともににぎやかなドラムが打ち鳴らされ、澄んだ音色のピアノリフがはいって明るく楽しく爽やかな曲調に。聴いていてヴァンゲリスサウンドを思い出したかも。後半にはディジュリドゥの神秘的な音色が響きわたり、その後テクニカルなガットギターソロ、続いて力強い三味線ソロ、さらにはチョッパーベースソロが。そして三味線とベースの掛け合いも。
 2曲目は「Down in the Hole」。ヘヴィなギターリフそしてアップテンポの力強いリズムからはじまって、ギターの爽やかなフレーズがながれ、テクニカルなフレーズも交えて。中盤ではバンドリフとドラムソロの掛け合いがあり、そのまま叩きまくりソロとアグレッシブなギターソロへ。終盤ではギターリフをバックにパーカッションのリズミカルなソロも。ラストはギターの爽やかなフレーズがながれてFin。
 3曲目は「Albatross」。ツーバスドコドコの激しいドラムからはじまって、変拍子リフがはいって。まずはテクニカルなギターソロですが、バックではパワフルなオルガンが暴れてます。後半にはうねりまくりのベースソロ、そして爽やかなフレーズからアグレッシブなオルガンソロが。バックではドラム叩きまくりです。
 4曲目は「Something Like This」。リズミカルなキーボードリフから跳ねるような楽しいリズムではじまって、シンセのたおやかなフレーズがながれて。まずはミュートしたトランペットのパワフルなソロが。その後ホーンセクションのパワフルなリフが鳴り響き、重厚かつ爽やかなコーラスが雄大にながれて。中盤ではキーボードのリフをバックにドラムの叩きまくりソロ、そしてギターの流麗でテクニカルなギターソロが。終盤ではピアニカ風の素朴なサウンドが心地よくながれ、ラストは一転パワフルなドラム叩きマクリ。
 5曲目は「I.N.V.U.」。ヘヴィなギターリフからパワフルでダイナミックなリフが。そして超ハイテンポのヘヴィなスラッシュメタルモードになり、激しくしかもテクニカルに展開していきます。終盤ではシンセのゆったりとしたフレーズがながれ、そしてギターのアグレッシブなソロが。
 6曲目は「Mind Games」。アップテンポのラテンパーカッションからパワフルにはじまって。リズミカルなベースライン、かっくいいっす。アップテンポでワウの効いたキーボードリフがながれ、そしてミドルテンポになって、ヘヴィなギターリフと叩きまくりドラムソロのめっちゃパワフルな掛け合いが。その後アグレッシブなギターソロ、そしてヘヴィなチョッパーベースソロと続き、さらにワウを効かせたギターソロと叩きまくりのドラムソロが。バックではギターもベースもめっちゃ弾きまくりで白熱したバトルが楽しめます。
 7曲目は「Convergence」。ミドルテンポのリズムからディジュリドゥの神秘的な音色が鳴り響きます。中盤ではドラム・ベース・ディジュリドゥのソロ回しがたっぷりと。それがテンポアップしていってリズミカルで楽しくノリノリモードに。
 8曲目は「Double Eagle」。ハイテンポでテクニカルなベースソロからはじまります。ドラムも叩きまくってます。その後ギターの爽やかなフレーズがながれ、ベースとともにゆったりとムーディな感じに。中盤では再びハイテンポになってギターの流れるようななめらかでテクニカルなソロ、そしてゆったりと静かな感じでベースのエモーショナルなソロが。ラストはアップテンポになってアグレッシブなベースソロへ。
 9曲目は「Angel of Wind」。アコースティックギターの軽快なカッティングリフからはじまって、ゆったりとたおやかな感じになり、そしてリズミカルなピアノリフが。雄大な景色をおもわせる曲調ですね。中盤ではギターのメロウでエモーショナルなソロ、キーボードのSaxのような音色のメロウなソロと続きます。終盤にはピアノのドラマティックで美しいソロ、そしてテクニカルなギターソロが。
 10曲目と11曲目は「Something Like This」と「I.N.V.U.」のドラムレスバージョン。ドラマーのためのカラオケですね。ドラム道場総帥の菅沼さんならではの粋なはからいかと。
 様々なジャンルの音楽を、時に繊細にリズムを刻み、時に激しく叩きまくって曲を盛り立て、聴き手を楽しませてくれる、ドラマーだけでなく、一般音楽ファンにも聴き応えのあるアルバムですね。またいつか“手数王”ライブを観に行きたいっす。 

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