以前紹介させていただいた日本を代表するプログレバンド<新月>。そのメンバーである<花元彰さん(key)>と<北山真さん(Vo)>と鈴木清生さん(bs)>が新月結成以前に活動されていたバンド<セレナーデ>の音源と、新月の未発表音源が収録されているアルバム「科学の夜」がやっと手に入ったもので今回紹介させていただこうかと。
このアルバムは1995年に発表されたもので、全13曲のうち最初の5曲が<セレナーデ>のスタジオ(花元邸?)セッション音源で、6-9が新月の未発表ライブ音源、そして10-13が劇団インカ帝国の演劇用に作曲された音源だそうです。
<セレナーデ>は、花元さん・北山さん・鈴木さん、そしてギター<高津昌之さん>、ドラムス<小松博吉さん>の5人編成で、今回の音源は74年から75年にかけて録音されたもののようです。バンドとしては2年くらい続いたようですが、ライブはほんの数えるほどで殆ど作曲にいそしんでおられたとか。
1曲目は「蘇る記憶」。東南アジアの民族音楽のようでもあり、和風テイストも感じられる神秘的な短いインスト。様々な音がゆったりと浮遊するも根底にはオルガンが鳴り響いて。
2曲目は「回帰-パートⅠ」。ハイハットのアップテンポのリズムから静かにはじまってそして、ゆったりと壮大なスケールのリフが。メロトロンの哀愁ただよう響きがたまりません。そしてか細くしっとりとしたヴォーカルが静かにながれて。2ヴァースからしだいに力強いサウンドに。徐々に盛り上がっていきます。間奏では泣きのギターソロが。バックのベースラインも印象的ですね。とってもメロディアスでドラマティックに展開していきます。終盤にはパワフルなドラムとメロトロンの響きをバックにエモーショナルな泣きのギターソロが。
3曲目は「回帰-パートⅡ」。美しいキーボードのリフレインとヴァイオリンの伸びやかなな音色からゆったりと美しくはじまって、そしてメロトロンの哀愁漂う音色が侘しく響いて。その後ピアノのリフレインをバックにキーボード、そしてギターが抒情的なメロディを奏でて。郷愁を感じる寂しげなインストです。
4曲目は「殺意への船出-パートⅡ」。オルガンの音色から静かにゆったりとはじまって荘厳な雰囲気を醸し出して。そして静かにしっとりとしたヴォーカルがはいって。そして一転アップテンポになってパワフルなベースリフがはいってリズミカルで楽しい雰囲気になってハードなギターソロが。その後一旦リズムが止まってゆったりとしたなかでアコギのリフをバックに力強いヴォーカルが。そして徐々に盛り上がっていってダイナミックなサウンドになって、きらびやかなキーボードサウンドが華々しく響いて。バックではベースがうねりまくってます。それがおさまるとキーボードの音色がゆったりと幻想的に響いたかとオモイキヤ、いきなりパワフルなドラムソロからヘヴィなギターリフがはいって壮大なスケールのドラマティックな展開に。それぞれの短いソロの掛け合いもはいったり、パワフルなリフのあとアグレッシブなギターソロも。ラストはダイナミックに劇的にFin。ベースうねりまくりです。
5曲目は「週末」。フルートのような音色がゆったりと寂しげに響く、メロトロンのしっとりとした美しいメロディの抒情的な短いインスト。
ここから3曲は79年の渋谷屋根裏でのライブ音源だそうです。6曲目は「砂金の渦」。いきなりパワフルなドラムからはいって、一転静かになってヴォーカルが。ヴァースはしっとりと、サビはめっちゃパワフルに盛り上がります。間奏ではパワフルなドラムをバックに抒情的なメロトロンサウンドがながれて。ドラム、凄い迫力ですね。
7曲目は「島へ帰ろう」。しっとりとしたヴォーカルからゆったりとおだやかな感じではじまって、明るくほのぼのした雰囲気に。間奏では透明感のあるキーボードの優しい感じの音色が響いて。思わず笑顔になってしまう心地よい曲ですね。
8曲目は「パパと一緒に」。いきなりめっちゃパワフルなドラム&ベースからはじまるも、なんとも可愛らしいリフが。そしてミドルテンポのコミカルで楽しいヴァースへ。某国営放送の“みんなの唄”にぴったりな感じですね。間奏ではエモーショナルなキーボードソロが。そして一転めっちゃパワフルなドラムとともにハードなギターソロも。その後再びコミカルで可愛らしいヴァースに。終盤ではヴォーカルもパワフルになり、ラストはド迫力のドラムととにダイナミックにFin。
9曲目は「せめて今宵は」。この曲は芝ABC会館でのライブ音源です。荘厳なキーボードソロからゆったりと静かにはじまって、そこにヴォーカルがくわわって美しい調べがながれて。そしてパワフルなドラムとともにエモーショナルなギターソロが。その後一転ドラムが止まってナチュラルトーンのギターソロへ。そして静かなヴァースに戻って、徐々にもりあがっていってドラマティックな展開に。劇的なエンディングを迎えます。
ここからが演劇用に制作された音源で、10曲目は「竹光る」。幻想的なシンセサウンドがゆったりと響き、そしてリズミカルなリフをバックにエコーの効いた神秘的なヴォーカルが。スペーシーでファンタジックな感じですね。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
11曲目は「茜さす」。フォークっぽい感じでゆったりとはじまるほのぼのとした感じの短い曲。メロトロンの哀愁ただよう響きがいいですねぇ。
12曲目は「浪漫風」。マンドリンのような音色のリズミカルなリフとコントラバスのようなベース音からクラシカルにはじまって、そしてフルートのような素朴な音色がほのぼのとしたメロディを奏でて。とても心癒される優しく穏やかな心地よいインスト曲ですね。
13曲目は「まぼろし」。ゆったりとした穏やかで幻想的な雰囲気の曲。エモーショナルなギターソロがたっぷりと。まるで天空を漂うオーロラでもみているかのような感じですね。実際に見たことはないですけど。
古いデモ音源ということもあって音質はたしかに良くはないですけど、そんなことが全く気にならないくらいにメロディアスでドラマティックで、しかも静かにパワフルにと緩急も絶妙なすばらしい楽曲の数々をたっぷりと堪能させていただきました。それにしても74-75年くらいにこれほどの構成の楽曲を作られていたとは・・・凄いっす。
このアルバムは1995年に発表されたもので、全13曲のうち最初の5曲が<セレナーデ>のスタジオ(花元邸?)セッション音源で、6-9が新月の未発表ライブ音源、そして10-13が劇団インカ帝国の演劇用に作曲された音源だそうです。
<セレナーデ>は、花元さん・北山さん・鈴木さん、そしてギター<高津昌之さん>、ドラムス<小松博吉さん>の5人編成で、今回の音源は74年から75年にかけて録音されたもののようです。バンドとしては2年くらい続いたようですが、ライブはほんの数えるほどで殆ど作曲にいそしんでおられたとか。
1曲目は「蘇る記憶」。東南アジアの民族音楽のようでもあり、和風テイストも感じられる神秘的な短いインスト。様々な音がゆったりと浮遊するも根底にはオルガンが鳴り響いて。
2曲目は「回帰-パートⅠ」。ハイハットのアップテンポのリズムから静かにはじまってそして、ゆったりと壮大なスケールのリフが。メロトロンの哀愁ただよう響きがたまりません。そしてか細くしっとりとしたヴォーカルが静かにながれて。2ヴァースからしだいに力強いサウンドに。徐々に盛り上がっていきます。間奏では泣きのギターソロが。バックのベースラインも印象的ですね。とってもメロディアスでドラマティックに展開していきます。終盤にはパワフルなドラムとメロトロンの響きをバックにエモーショナルな泣きのギターソロが。
3曲目は「回帰-パートⅡ」。美しいキーボードのリフレインとヴァイオリンの伸びやかなな音色からゆったりと美しくはじまって、そしてメロトロンの哀愁漂う音色が侘しく響いて。その後ピアノのリフレインをバックにキーボード、そしてギターが抒情的なメロディを奏でて。郷愁を感じる寂しげなインストです。
4曲目は「殺意への船出-パートⅡ」。オルガンの音色から静かにゆったりとはじまって荘厳な雰囲気を醸し出して。そして静かにしっとりとしたヴォーカルがはいって。そして一転アップテンポになってパワフルなベースリフがはいってリズミカルで楽しい雰囲気になってハードなギターソロが。その後一旦リズムが止まってゆったりとしたなかでアコギのリフをバックに力強いヴォーカルが。そして徐々に盛り上がっていってダイナミックなサウンドになって、きらびやかなキーボードサウンドが華々しく響いて。バックではベースがうねりまくってます。それがおさまるとキーボードの音色がゆったりと幻想的に響いたかとオモイキヤ、いきなりパワフルなドラムソロからヘヴィなギターリフがはいって壮大なスケールのドラマティックな展開に。それぞれの短いソロの掛け合いもはいったり、パワフルなリフのあとアグレッシブなギターソロも。ラストはダイナミックに劇的にFin。ベースうねりまくりです。
5曲目は「週末」。フルートのような音色がゆったりと寂しげに響く、メロトロンのしっとりとした美しいメロディの抒情的な短いインスト。
ここから3曲は79年の渋谷屋根裏でのライブ音源だそうです。6曲目は「砂金の渦」。いきなりパワフルなドラムからはいって、一転静かになってヴォーカルが。ヴァースはしっとりと、サビはめっちゃパワフルに盛り上がります。間奏ではパワフルなドラムをバックに抒情的なメロトロンサウンドがながれて。ドラム、凄い迫力ですね。
7曲目は「島へ帰ろう」。しっとりとしたヴォーカルからゆったりとおだやかな感じではじまって、明るくほのぼのした雰囲気に。間奏では透明感のあるキーボードの優しい感じの音色が響いて。思わず笑顔になってしまう心地よい曲ですね。
8曲目は「パパと一緒に」。いきなりめっちゃパワフルなドラム&ベースからはじまるも、なんとも可愛らしいリフが。そしてミドルテンポのコミカルで楽しいヴァースへ。某国営放送の“みんなの唄”にぴったりな感じですね。間奏ではエモーショナルなキーボードソロが。そして一転めっちゃパワフルなドラムとともにハードなギターソロも。その後再びコミカルで可愛らしいヴァースに。終盤ではヴォーカルもパワフルになり、ラストはド迫力のドラムととにダイナミックにFin。
9曲目は「せめて今宵は」。この曲は芝ABC会館でのライブ音源です。荘厳なキーボードソロからゆったりと静かにはじまって、そこにヴォーカルがくわわって美しい調べがながれて。そしてパワフルなドラムとともにエモーショナルなギターソロが。その後一転ドラムが止まってナチュラルトーンのギターソロへ。そして静かなヴァースに戻って、徐々にもりあがっていってドラマティックな展開に。劇的なエンディングを迎えます。
ここからが演劇用に制作された音源で、10曲目は「竹光る」。幻想的なシンセサウンドがゆったりと響き、そしてリズミカルなリフをバックにエコーの効いた神秘的なヴォーカルが。スペーシーでファンタジックな感じですね。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
11曲目は「茜さす」。フォークっぽい感じでゆったりとはじまるほのぼのとした感じの短い曲。メロトロンの哀愁ただよう響きがいいですねぇ。
12曲目は「浪漫風」。マンドリンのような音色のリズミカルなリフとコントラバスのようなベース音からクラシカルにはじまって、そしてフルートのような素朴な音色がほのぼのとしたメロディを奏でて。とても心癒される優しく穏やかな心地よいインスト曲ですね。
13曲目は「まぼろし」。ゆったりとした穏やかで幻想的な雰囲気の曲。エモーショナルなギターソロがたっぷりと。まるで天空を漂うオーロラでもみているかのような感じですね。実際に見たことはないですけど。
古いデモ音源ということもあって音質はたしかに良くはないですけど、そんなことが全く気にならないくらいにメロディアスでドラマティックで、しかも静かにパワフルにと緩急も絶妙なすばらしい楽曲の数々をたっぷりと堪能させていただきました。それにしても74-75年くらいにこれほどの構成の楽曲を作られていたとは・・・凄いっす。