ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

スパニッシュコネクション 4

2009-05-30 09:24:54 | スパニッシュコネクション
 タブラ・ヴァイオリン・ギターを操って、インドから東欧そしてスペインへのジプシーの道のりを音楽で表現するユニット<スパニッシュ・コネクション>。2001年7月に1stアルバム、2002年7月に2ndアルバム「Caliente/カリエンテ」、そして2003年11月に3rdアルバム「tres/トレス」を発表し、2004年4月には4枚目のアルバム「陽光の街」が発表されます。毎年コンスタントにアルバムを発表される<スパニッシュ・コネクション>、凄い人気ですね。
 鮮烈で瑞々しいジューシーなオレンジの鮮やかなジャケット、いいですねぇ。こういうの大好きです。アルバム1曲目は「Indian Night Train」。金属系の妖しいパーカッション音からはじまり、いきなり吉見さんのヴォイスタブラ&タブラが元気よく先陣を切ってスタート。パーカッション主体のリズミカルかつ神秘的な感もある曲ですね。インドの香りがたっぷりと。
 2曲目は「Piazzollumba」。アップテンポのリズミカルなパーカッションからはじまって、ヴァイオリンとギターの情熱的なリフが奏でられ、そしてテクニカルでエモーショナルなギターソロが。躍動感にあふれ、ダンサブルに展開していきます。が、中盤ではリズムが止まって、ゆったりとしたなかで力強い音色のギターソロが。そこにヴァイオリンの伸びやかで艶やかな音色が加わり、そのままヴァイオリンソロへ。バックではコントラバスの重厚なベース音が響いて。終盤は再びリズミカルでダンサブルな展開に。
 3曲目は「Monaco」。アップテンポのパーカッションサウンドからはじまって、明るくさわやかなギターフレーズが奏でられて。中盤は情熱的なギターソロがたっぷりと。リズミカルでとっても楽しい曲ですね。
 4曲目は「Cifteteli」。ミドルテンポの明るめのアラビアンなユニゾンリフから楽しい雰囲気ではじまります。中盤にはヴァイオリンの妖しく伸びやかな音色が響き、再びユニゾンリフが。それがラストはスピードアップしていって盛り上がってFin。
 5曲目は「Valencia/陽光の街」。アっプテンポのタブラからはじまって、リズミカルで軽快で爽やかなリフが奏でられて。ダンサブルで躍動感があってついつい身体が動いてしまいます。とっても情熱的で楽しい曲です。中盤まずはテクニカルなギターソロが。その後一旦リズムが止まってゆったりとした感じになるも、どんどんテンポアップしていってもとのとっても楽しいノリノリモードに。ラストにはアグレッシブなギターソロも。
 6曲目は「Tiempo Feliz/しあわせの時」。ゆったりとしたおだやかで心地よいギターフレーズから爽やかにはじまります。ギターとヴァイオリンが掛け合いのように、そしてユニゾンでのどかなフレーズを奏でて。タブラのミドルテンポかつ軽快なリズム、とっても心地いいですね。ギターとヴァイオリンの優しく綺麗なメロディもいいですねぇ。天気の良い日の午後に日影でのんびりくつろいでいるかのような感じがします。ラテン系の香りもしますね。
 7曲目は「Elena」。ゆったりとしたギターリフからはじまって、そしてヴァイオリンの艶やかで美しい音色がたおやかにながれて。ゆったりと流れる大河を小舟で下っているかのようです。中盤は抒情的な雰囲気になるも、再び美しいたおやかなながれに。ノンビリとしたとっても心地よい曲ですね。
 8曲目は「Une Nuit De Plus A Paris」。 9曲目は「Primavera」。スパニッシュなギターリフから躍動感たっぷりにダンサブルにはじまります。アップテンポの情熱的な曲ですね。序盤からテクニカルなギターソロが終盤までたっぷりと。伊藤さんのギターを存分に堪能できます。
 10曲目は「Dr,Fripp」。ミドルテンポのタブラソロからはじまって、ヴァイオリンの艶やかで美しく伸びやかな調べがながれ、そしてギターも加わって力強さを醸し出して。まずは明るくリズミカルなギターソロが、そしてゆったりとした妖しげなヴァイオリンソロへ。それがだんだんと美しく艶やかなメロディに。うっとりと聴きほれてしまいます。ラストはアップテンポの軽快なリズムでとっても明るく楽しい曲調に。リフとタブラソロの掛け合いも。
 11曲目は「Ciudad De La Luz」。リズミカルなアップテンポのリフからはじまって、とってもにぎやかな感じに。それが落ち着くとヴァイオリンの伸びやかで艶やかな音色がゆったりと響いて。そして徐々に盛り上がっていってパワフルにダイナミックに、テクニカルなユニゾンもキメて。終盤ではストリングスも加わってぶ厚いサウンドに。そしてヴォイスタブラもはいって。ラストにはコミカルなヴォイスが。
 12曲目は「陽光の街」のヴォーカルヴァージョンです。ちなみにヴォーカルは<大渕博光さん>です。爽やかでパワフルなヴォーカル、かっくいいっす。
 今回のアルバムもバラエティに富んだ内容で、情熱的なフラメンコや、のんびりとした心地よい曲、そしてテクニカルな曲や美しくうっとりするような曲も。とっても素敵なアルバムですね。