ひよりの音楽自己満足

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09.5.23 Acoustic Asturias

2009-05-24 18:01:54 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2009.5.23 池袋・江古田BUDDY
<アコースティック・プログレ・アンサンブル>
 ピアノ・ヴァイオリン・クラリネット&リコーダー、そしてガットギターのアコースティック楽器で美しい曲を綺麗なアンサンブルで聴かせてくれるバンド<Acoustick Asturias>。アルバムを聴いてそのとっても綺麗で清清しく瑞々しいサウンドに魅了され、2008年秋に初めてライブを観にいってその美しさと、アルバムで聴くよりもはるかにダイナミックでドラマティックなサウンドにめっちゃ感動したんです。メンバーはリーダーのガットギター<大山曜さん>、ピアノ<川越好博さん>、ヴァイオリン<伊藤恭子さん>、クラリネット&リコーダー<筒井香織さん>の4人編成です。
 あまりの素晴らしさに次回のライブをずっと心待ちして、毎日のようにHPをチェックしていました。そんなときに5月のライブの告知をみたときにはほんと喜んじゃいましたね。で・・・前回はおそくなって予約したもので、立ち見の後ろのほうでステージがあまりよく見れなかったんですよね。なので今回はなんとかイス席は確保しようと早めに前売りチケットを手に入れて準備万端で当日を楽しみにしていました。そうそう、今回のライブではスペシャルゲストとしてチェロ奏者の<星衛さん>が参加されるとのこと。どんなアンサンブルになるのかすっごい楽しみです。

 さて当日。昨今新型インフルエンザが関東圏でも流行の兆しをみせていたものですから、もしや中止になりやしないかと心配してバンドや会場のHPを逐次チェックしましたけど、幸いそういう記載もないようでひと安心。開場時間が18時なので途中の交通トラブルも見込んで早めに家を出発。幸い順調に行って17時半ころには江古田駅に着いちゃいました。会場は駅のすぐ前のビルの地下2階。時間まで辺りをブラブラして5分前に会場へ。そしてチケットの番号順に並んで開場を待ちます。年齢層は30-50代中心かな。カップルやご夫婦や家族連れの方々もいらしてましたね。やはり音楽的におとなしそうな方が多かったかも。なかにはややメタル系なファッションの方もいらしてちょっと嬉しくなったり。自分はもちろん地味なカッコですがね。

 そして順番でフロアーへ。受付でマスクを配ってました。でも着ける方は2割くらいだったかな。席はステージから10mくらいの席をGET。今回はゆっくりじっくり楽しめそうです。で、まずは物販へ。CDは持っているものばかりだったのでパス。ひとつ気になったのは見慣れないお名前の方が書かれた本が売ってたんですよね。メンバーの方とどういうつながりなのかな?って不思議に思っていました。そうそう飲み物を受け取るのにすごく時間かかりましたねぇ。客席はほぼ満員です。やっぱり早めにチケットを手に入れてよかったっす。でもでも今回は全てのお客さんにイスが用意されて立ち見はナシでしたね。

 18時40分頃、大山さんがステージに。「ども、今日はいらしていただいてありがとうございます」って挨拶を。大拍手です。そしてシャッター音が他のお客さんに迷惑で耳障りだから専属カメラマン以外撮影禁止とか録音禁止とか注意事項を述べられて。そしてインフル対策は、ここが発生源にならないように各自で防御してくださいっておっしゃってました。でもステージから見てお客さんがみんなマスクしてたら異様な光景でしょうねぇ。自分は廻りに咳をしてる人が居なかったのでマスクはせず。配られたマスクはおみやげ(?)に持って帰ります。いま使い捨てマスクは貴重品ですもんね。それにしても今よくこれだけの数を確保できましたねぇ。最後に「皆さん座れてますか?」「どうそゆっくりお楽しみください」って。
 大山さんは一旦楽屋に戻って。するとほどなくメンバーの皆さんが楽器を持ってステージに登場!拍手で迎えられます。ステージ向かって左からピアノ・ヴァイオリン・クラリネット・ギター、そして右端にチェロ用のセット。で、なぜか立位置にマイクが。

 そしてはじまった1曲目は「Global Network」。ゆったりとした美しいピアノのリフレインとギターのアルペジオからはじまって、ヴァイオリンの伸びやかで美しい音色と、クラリネットの味わい深い音色が響いて。叙情的な雰囲気でしょうか。そして哀愁を感じるギターソロ、素朴な感じのクラリネットソロ、美しい音色のピアノソロと続いて、そこにクラリネットも加わって。終盤は再びヴァイオリンの美しいメロディがながれて、ラストはしっとりとFin。

 続いて2曲目は「黄源の舞」。メロウなピアノのフレーズからはじまってリコーダーの素朴な音色が響いて。フォルクローレ調のやや物悲しい雰囲気でしょうか。その後、ギターとヴァイオリンのパワフルなリフがはいって躍動感に満ちた曲調に。そこでリコーダーのテクニカルなソロが。そしてゆったりとしたヴァイオリンの艶やかな音色のソロへ。ラストは元のリコーダーの素朴なメロディがながれて、そこにヴァイオリンも加わって。ラストはダイナミックにFin。

 曲が終わると大拍手。「今日は大勢の皆さんに来ていただいてありがとうございます」って大山さん。ここでちょとっこMCです。ここ江古田BUDDYは5年前にアコアスを立ち上げたころにデモテープを送って初めてライブをした思い出深い会場なんだそうで、感慨深いそうです。
伊藤さんは黒のレースをあしらった素敵なドレスすがたで、筒井さんは黒系のゆったりしたお洋服。川越さんと大山さんは黒系のお洋服で。
客席を見渡した大山さん、「皆さん、固いですよ」って。爆笑です。「では固いのをさらに固くさせるような曲を」って。

 はじまった3曲目は「Waterfall」。ピアノ、そしてヴァイオリンのパワフルなリフからはじまって、リズミカルなピアノのリフにのってクラリネットの綺麗なメロディがながれ、そこにヴァイオリンも加わって。ユニゾンやハーモニーを心地よく聴かせてくれて。そしてパワフルなユニゾンリフのあとヴァイオリンソロへ。伸びやかで瑞々しい感じですね。勢いよく水が流れているようなスリリングさや躍動感も感じます。そしてピアノリフにのってエモーショナルなギターソロが。終盤は再びクラリネットの瑞々しいメロディがながれ、そこにヴァイオリンも加わってユニゾンで。
 筒井さん、額や首筋に汗をかいていてすっごい暑そう。でもでも熱演で汗が輝いてすっごいかっこいいっす。惚れ惚れしちゃいますね。

 続いて4曲目は「神の摂理に挑む者たち」。ピアノの美しいリフレインからはじまって、ヴァイオリンとギターのアップテンポのパワフルなリフ、そしてクラリネットの変拍子リフが。そのあとヴァイオリンの艶やかで美しいメロディがながれて。力強くも美しい感じですね。オールユニゾンのパワフルなリフのあと、クラリネットのゆったりとした綺麗なソロが。そこにヴァイオリンも加わってそのままヴァイオリンソロへ。
 曲が終わると大山さん「ちょっと(ステージが)暑いんで、多少温度を下げてもらえると・・・」って。そして筒井さんの汗だくすがたを見て「お風呂に入ったみたいだね」って。爆笑です。

 ここで大山さんがスペシャルゲストのチェロ奏者の星さんを紹介され、大拍手で迎えられます。大山さんが以前あるライブを観に行ったときにその星さんの素晴らしい演奏に感銘を受けて“くどき”に行ったそうで。大山さんは前からチェロを加えた編成をやってみたかったそうで、それで念願かなって今回の共演となったようです。「どういうことになるのか」「こういう解釈もあるのか」って楽しんでほしいそうで。「それではお願いします」って大山さん。

 そしてチェロを加えてはじまった5曲目は「Distance」。ピアノのアップテンポのテクニカルで綺麗な音色のリフ、ギターのパワフルなリフからはじまって、ヴァイオリンの艶やかなリフレインがながれて。やはりチェロが加わったことでサウンドに厚みが増しますね。ピアノのテクニカルなソロ、ヴァイオリンの艶やかなソロ、そしてクラリネットも加わってユニゾンでメロディを奏でられたあと、ピアノのリフにのってお待ちかねのチェロのソロが。底深く、しかも雄大な音色で思わず聴き入ってしまいます。そしてクラリネットが加わって掛け合いのように。終盤はクラリネットとヴァイオリンのユニゾンのゆったりとしたメロディがながれたあと、ヴァイオリンのテーマメロディ、そしてピアノのテクニカルなソロも。とっても明るく爽やかな楽しい曲ですね。

 続いて6曲目は「Woods(迷いの森)」。ギターのゆったりとした素朴なメロディからはじまって、チェロの抒情的な音色が響いて。そしてピアノの綺麗なリフレイン、クラリネットの美しいメロディ、そしてヴァイオリンのゆったりとした伸びやかな調べが。ヴァイオリンとクラリネットの掛け合いのようなメロディのあと、チェロのソロへ。深い音色でとってもドラマティックです。終盤ではピアノとヴァイオリンのリフのあと、綺麗で力強い音色のピアノソロが。ラストはゆったりとFin。
 曲が終わると大拍手!ここで星さんは一旦楽屋へ。大きな拍手で送られます。「なんかすごい雰囲気でしたね」って大山さん。

 前半最後の7曲目は「Bloodstained Roses」。ピアノのゆったりとした哀愁ただようメロディからはじまって、ヴァイオリンののびやかで優雅なメロディが。そしてクラリネットも加わって美しいメロディを奏でて。一旦Finしたあと、ギターのアップテンポのリフがはじまって、ヴァイオリンも加わってパワフルなフレーズを弾いてそのままソロへ。続いてはクラリネットのパワフルなソロも。再び一旦Fin
したあとピアノの優雅なソロがながれ、そこにギターも加わってメヌエット調に。ラストはしっとりとFin。
 曲が終わると大拍手。メンバーの皆さんは立ち上がって深々とお辞儀をして大拍手のなか楽屋へ・・・ここでしばし休憩です。時計を見ると19時半。約50分の中身の濃い前半でした。
 休憩中、客席はワイワイガヤガヤと賑わってました。

 19時50分ころ、客席の照明が暗くなって、ステージが明るくなってメンバーの皆様が再び登場!拍手で迎えられます。伊藤さんは白系の爽やかなブラウスを、筒井さんはクリーム系のお花柄っぽい可愛らしいお洋服をお召しになって登場です。そしてはじまった後半1曲目は「ベタスプレンデス」。パワフルなユニゾンリフからはじまる、ダークでまるで迷宮を彷徨うかのような感じの曲。ヴァイオリンとクラリネットがフレーズを奏でたあと、ヴァイオリンのゆったりとした艶やかメロディがながれて。そしてスリリングで躍動感たっぷりのリフのあと、テンポダウンしてゆったりとダークなフレーズが。そしてパワフルなユニゾンリフが。ラストはダイナミックにFin。

 曲が終わると大拍手!「ありがとうございます」「多少リラックスできましたでしょうか?」って大山さん。今回は大人の感じのJAZZホールでいつもと違う雰囲気でいいですねっておっしゃってました。
 そうそう、伊藤さんがお相撲が好きなんだそうで日馬富士のファンらしいです。で今日の相撲の結果が凄く気になっているそうですが、勝敗はまだ言わないでって。爆笑です。

 次の曲は新曲だそうで、「切なくて激しい、アコアスらしい曲」だそうです。「やってみると大変な曲で・・・」「上手くいくかどうか・・・」って大山さん。9曲目は新曲の「レジェンド(伝説)」。アップテンポの綺麗なピアノのリフレインからはじまるとっても綺麗で瑞々しい感じの曲。力強いリフはダイナミックで躍動感ありますね。テクニカルなリフはピアノ→クラリネット→ヴァイオリンと続いて。川の上流の流れのように勢いを感じますね。スリリングなユニゾンもかっくいいっす。タイトルの通りに歴史の重みや歴史の歩みといった力強さを感じました。

 曲が終わると大拍手!「ありがとうございました」って大山さん。ここで再び星さんが迎えられます。が・・・星さん、立位置のマイクに合わせて譜面台を高く調整して???
 次の曲は大山さんがチェロ用にアレンジしたそうなんですが、なんと星さんは“篠笛”の大家でもあるとのことで。(東京の無形文化財ともおっしゃっていたような)“日本の伝統文化の一端を担っておられる”とも。そこで急遽チェロの譜面をボツにして篠笛用に書き換えて、おとといリハして決定されたようで。お客さん大うけでしたね。なので本来は筒井さんのリコーダーのパートを、星さんが篠笛で演奏されるようで、「筒井さんはリコーダーのパートはお休みして、じっくり観察していただいて・・・」って。

 そしてはじまった10曲目は「邂逅」。和風プログレ曲です。ギターの哀愁ただようアルペジオのリフレインからはじまって、篠笛の厳かな音色が響きわたって。思わず背筋が伸びてしまいます。透き通るような音色、いいですねぇ。そしてピアノとヴァイオリンもくわわって。その後一転アップテンポのギターリフそしてピアノリフがはいって躍動感たっぷりに。まずはヴァイオリンのアグレッシブなソロ、続いてはクラリネットのテクニカルなソロが。そしてヴァイオリンのクラリネットの掛け合いやユニゾンも。そして篠笛のソロ。ここでは一噌さんを彷彿とさせる高速吹きも披露してくださってビックリ!凄いっすね。終盤はピアノのリズミカルなソロのあと、一転元のゆったりとしたテンポに戻って和風の平安調のような音色を響かせて、しっとりとFin。

 曲が終わると大拍手!「どうもありがとうございます」って大山さん。「凄い!本物ですね!」って。星さは多才な方で本も執筆されているとか。ここで星さんのインフォメーションコーナーに。今日物販コーナーで販売されている本は実は星さんが書かれた本なんだそうで。名前が違うと思ったら本はペンネームの“奥澤竹彦”名で出版されているんだそうです。「ペンネームが普通の名前で、本名の“星衛”のほうがペンネームっぽい」って。爆笑です。ここで15秒ほど本の内容の説明を。興味深そうなので後で買っちゃいました。それと今後のライブ予定も案内されてました。

 星さんは再びチェロの準備をして。はじまった11曲目は「ユハンヌス」。リコーダー大フューチャーの曲です。ギターのカッティングリフからはじまるアップテンポのとっても楽しい曲で、リコーダーの素朴で爽快感のある音色が響き渡って。そしてフィドル調のヴァイオリンのリフも。まるで草原を思いっきり駆け巡っているかのような楽しさ心地よさですね。その後ゆったりとしたリコーダーのフレーズがながれて。雄大な景色な目に浮かぶ感じです。そこにヴァイオリンも加わって、そしてギターのアップテンポのリフからチェロのダイナミックなソロへ。その後ヴァイオリンが加わってそのままソロへ。終盤はリコーダーの爽やかなメロディのあとチェロとのユニゾンも。ラストはゆったりとFin。

 曲が終わると大拍手!「星さん、ありがとうございました」って大山さん。ここで星さんは楽屋へ。拍手で送られます。「大変多才な方ですね」って賞賛する大山さんです。
 今回のライブの前売り券はかなり遠方の方からも問い合わせがあったそうです。「北海道の帯広の方からも」って。客席からはどよめきも。すると最前列のとあるお客さんが「はい!」って。本当にこのライブのために本日東京にいらしたそうで。もう大拍手大絶賛です。凄いっすね。「これだけだと何ですから、プログレお好きなら新宿のプログレッシブ館とか目白のレコード店とか・・・」ってプログレ三昧してってくださいって大山さん。優しいですねぇ。さらに東京タワーの蝋人形館のことも。

 12曲目は「凍てついた記憶」。初演では“静寂の湖水”ってタイトルだったとか。まだどちらがいいか決めかねていらっしゃるようで、「よかったらアンケートに書いてください。どっちでもよければ“どうでもいい”って書いていただければ」って。爆笑です。
 ピアノの跳ねるようなリズムながらも冷たく悲しい感じではじまって、ヴァイオリンの叙情的な音色が響いて。そしてクラリネットのリフのあとヴァイオリンとのユニゾンが。その後ピアノの綺麗なリフレインがながれ、そのままソロへ。水の雫が落ちるかのような透明感のある音色です。ラストは冬景色のような寒々しいフレーズがながれてしっとりとFin。
 続いて13曲目は「パペチュアル・モーション」。ギターのパワフルなリフからはじまって、ユニゾンのダイナミックなリフへ。とっても爽やかな曲調ですね。そしてクラリネットとヴァイオリンのスロー&クイックのテクニカルなユニゾンリフが。そして広い草原を見渡しているかのような雄大な感じになって、クラリネットのゆったりとしたソロが。

 曲が終わると大拍手です。ここで大山さんがメンバー紹介を。「ピアノ、川越好博!」「ヴァイオリン、伊藤恭子!」「クラリネット&リコーダー、筒井香織!」「ギター、大山曜でした」って。それぞれに大きな拍手が送られます。ここで筒井さんが今後のライブインフォメーションを・・・ですがまだクラリネットの調整中です。で、クラリネットを持ったまま可愛らしい声で挨拶を。今度の26日に吉祥寺で川越さんとのユニット<音楽えほん>のライブがあるそうです。観に行きたいけど・・・平日はちと難しいっすね。
 そして大山さん、今後は半年に1回くらいのペースでアコアスライブをやっていきたいとのこと。ぜひぜひお願いします。そしてエレアスのほうはまだはじまってないんですが、やる方向で進むようで。こちらも楽しみですね。

 本編最後の14曲目は「Marching Grass on the Hill」。ピアノのゆったりとした綺麗なフレーズからはじまって、ヴァイオリンとクラリネットも加わって優雅でロマンティックな雰囲気に。ヴァイオリンの伸びやかなフレーズ、ピアノの優雅なリフ、そしてクラリネットのゆったりとした美しいフレーズが。そこにヴァイオリンも加わって。その後一転ピアノのアップテンポのパワフルなリフがはじまり、クラリネットもリズミカルなリフを。そこにヴァイオリンが艶やかなフレーズをのせて、そして今度はヴァイオリンがパワフルなリフを弾き、クラリネットがメロディをのせて。躍動感のある力強い曲調です。終盤はヴァイオリンとクラリネットがゆったりと美しいメロディをハーモニーで聴かせてくれて。

 曲が終わると大拍手!メンバーの皆さんは立ち上がって深々とお辞儀をして楽屋へ・・・もちろん場内はアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。するとほどなくメンバーの皆さんがステージに戻ってきて大拍手で迎えられます。星さんももちろん一緒です。「アンコールありがとうございます」って大山さん。「チェロが登場しちゃうとアンコール用にあらかじめ準備しておいたようで気がひけますが・・・」って。爆笑です。
 アンコール1曲目は「Asturiasのチェロといえば、3rdアルバムの“Cryptogam Illusion”という曲がありまして・・・」って大山さん。以前はヴァイオリンでアレンジして演奏したそうですが「チェロでやるのはリリース15年目にして初めて」って。大拍手です。
 チェロの奥深い音色とギターのアルペジオリフから叙情的にはじまって、バンドがはいってだんだんと力強い曲調に。ピアノとヴァイオリンのユニゾンリフ、そしてピアノの美しいリフレインのあと、チェロのゆったりとしたソロが。
 曲が終わると大拍手!星さんはここでおしまいです。大拍手に応えてちょこっと篠笛を吹くポーズをしてから楽屋へ。茶目っ気のある方なんですね。そうそう、神田囃子の研究もされているとか。

 いよいよオーラス。「どうも今日はありがとうございました」って丁寧に挨拶される大山さん。そしてはじまった最後16曲目は「かげろう」。ピアノのリズミカルなリフからはじまってヴァイオリンが躍動感のあるフレーズを奏でて。そこにクラリネットも加わってユニゾンで。まるで新緑いっぱいの鮮やかな森とそよ風に揺れて木漏れ日がキラキラと輝いているような光景が目に浮かんでくるようです。クラリネットのパワフルなソロ、ピアノの優雅で華やかなソロが。その後ヴァイオリンとギターのパワフルなリフがはいって力強く盛り上がって。終盤にはヴァイオリンのソロが。序盤はゆったりとい艶やかに、それが徐々にパワフルにアグレッシブに。ラストはユニゾンでFin。

 メンバーの皆さんは大拍手のなか、立ち上がって深々とお辞儀をして楽屋へ・・・すると程なく客席が明るくなってライブ終了。時計を見ると20時55分。前後半合わせて2時間弱計16曲の素晴らしいライブでした。帰り際に星さんの本を買って。そしてお店の人に今日は何人くらい入ったんですか?って尋ねたら「120-30人くらいかな」っておっしゃってました。もっと多かったような気もしますが・・・まいっか。

 川越さんの透明感のある綺麗なピアノの音色、伊藤さんの艶やかで美しいヴァイオリンの音色、筒井さんの味わい深くしかもダイナミックなクラリネットの音色&素朴で透き通るようなリコーダーの音色、そして大山さんの全体を見渡しながらもテクニカルで躍動感のあるギターの音色、さらには星さんの奥深いチェロの音色&篠笛の音色、それら全てのアンサンブル、まさに至高のひと時でしたね。アコースティックアンサンブルの美しいハーモニーに酔ってしまいました。もっとも自分に席からは川越さんと伊藤さんがよく見えなかったもので、ほとんど筒井さんと大山さんを見ていたかも。
 次回は秋くらいにあるのかな?あるといいな!