ひよりの音楽自己満足

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愛新覚羅溥儀さん EASTERN~

2009-05-26 06:50:22 | ゲーム・アニメMusic
 “不気味の世界へようこそ”とオビに書かれた<愛新覚羅溥儀さん>の2006年に発表されたアルバム「EASTERN FAIRY TALE」が手に入ったもので早速紹介させていただこうかと。詳しいことは全くわからないのですが、アリスの世界を題材に描いたコンセプトアルバムとのことです。ではアルバムのほうへ。
 1曲目は「おてんば恋娘/Prelude-Fairy Tale」。ゆったりとした幻想的なシンセサウンドからはじまり、そして透明感のある美しく瑞々しいキーボードサウンドがたおやかにながれて。中盤からはオルゴールのような可愛らしい音色がながれ、そこに重厚なストリングスが加わって。そしてキーボードのリズミカルで力強いリフが。気持ちがウキウキしてきそうな高揚感がありますね。
 2曲目は「ファンファーレ/Fanfare」。地響きのような重低音からはじまり、そこにバグパイプのような妖しい音色が。イメージ的には中近東系の妖しいサウンドのファンファーレですね。
 3曲目は「東方妖々夢/Devilish Dream」。アップテンポのリズミカルで楽しいパーカッションからはじまって、そのリズムにのってキーボードの跳ねるようなダンサブルなフレーズがながれて。そしてSaxのような素朴で味わいのある音色がはるかな山々を望むかのように響いて。その後お琴のような音色で和風になったあと、クラリネットのような音色がアイリッシュなフレーズを奏でて。ノリのいいビートに思わず身体が踊ってしまいます。
 4曲目は「明治一七年の上海アリス/Shanghai Alice」。洞窟の抜ける風のような音からはじまって、そこに可愛らしい木管系の音色がリズミカルに響いて、そしてストリングスもくわわりますが、一旦テンポがとまって幻想的な感じに。そして再びリズムが入ってダイナミックなキーボードリフが響いて、アップテンポのピアノリフにのってキーボードがポップで楽しいフレーズを奏でて。終盤ではストリングスのリフのあと、元の風の音が響いてFin。
 5曲目は「月時計/Tykho Blue Moon」。力強い太鼓の音とコンピューター音が響いたあと、パワフルなピアノmのリフレインがはいって、そこに幻想的なシンセサウンドがくわわって一気に音が広大な感じになって。壮大なスケールのパワフルでダイナミックな曲調に。
 6曲目は「亡き王女の為のセプテット/Nightmare All Over The World」。重厚なストリングスサウンドとハンドクラップのような音からはじまって、そしてアップテンポのストリングスのメロディアスなリフレインがリズミカルにながれて。中盤ではそのリフレインが透明感のあるパーカッションサウンドに替わり、終盤ではそのフレーズが徐々に暗くなっていって。
 7曲目は「人形裁判/Alice Doll」。妖しく神秘的なグロッケンのような音色が響き、そしてマリンバのような音色が妖しく美しいフレーズを奏でて。時々はずれる音が不安感をかきたてますね。
 8曲目は「少女綺想曲/Shrine Maiden」。遠くで雷鳴が轟いているかのような音と水が流れるような音からはじまって、そしてシンセとストリングスの幻想的なサウンドがはいって、それが徐々に大きくなって。一旦収まると今度はオーボエのような音色が素朴に響き、そこにパーカッションのワルツリズムがはいって。そして重厚でダイナミックなオーケストラサウンドが轟いて。
 9曲目は「恋色マスタースパーク/Delirium Stargazer」。リズミカルな低音キーボードリフからパワフルにはじまって、そこにパーカッションも加わってアップテンポで躍動感たっぷりに展開していきます。ストリングスにグロッケンにと神秘的なフレーズを奏で、さらにケーナのような素朴な音色も。次にどう展開していくのかとってもスリリングで手に汗握るような感じですね。
 10曲目は「六十年目の東方裁判/Heart Queen」。ドラマティックなストリングスサウンドと美しく力強いキーボードのフレーズからはじまってアップテンポのリズムがはいって。歯切れのよいキーボードサウンドと独特なリズムのタメが躍動感をよりたっぷり感じさせてくれますね。
 11曲目は「幽雅に咲かせ、黒染の桜/Cherry Blossom Girl」。アップテンポでストリングスのリフをバックにお琴のような音色がリズミカルに響いて。アップテンポながらもしっとりとした和の雰囲気を感じます。中盤ではお囃子の太鼓が威勢よく打ち鳴らされて凄い迫力を感じます。その後太鼓が止んでしっとりと美しい雰囲気に。そして再びアップテンポのストリングスのリフがはじまって美しいフレーズがリズミカルにながれ、そこにお囃子太鼓もはいってダイナミックに盛り上がります。
 12曲目は「ヴォヤージュ1969/Voyage 1969」。アップテンポの透明感のあるきらびやかで美しい音色のリフレインが繰り返される短い曲。
 13曲目は「おてんば恋娘/Fairy Tale」。美しいピアノのしっとりとした雰囲気からはじまって、それが徐々に高揚していき、リズミカルに楽しい感じに。ラストは再びしっとりとした感じになって静かにFin。 
 “不気味”というよりも“不思議”な、素敵な音楽のストレンジ・ワールドに迷い込んだような感覚でしょうか。夜の遊園地みたいな、楽しいけどちょっぴりスリリングな雰囲気もあって。とっても美しく楽しい、めくるめく音の世界をたっぷりと堪能できますね。