ひよりの音楽自己満足

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08.5.17 ハモスフォルテン

2008-05-18 07:13:36 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2008.5.17 吉祥寺シルバーエレファント
<クラシカル・プログレッシブ・ワールド・ミュージック・ロック>
 エレキギターであるストラトキャスターに、クラシックギター等で用いるナイロン弦を張ってプレイする、という独創的なギタリスト<中島勝さん>率いるバンド<HAMOSVORTEN/ハモスフォルテン>。メンバーは中島さんの他、キーボードの<森井克彦さん>、ドラムスの<伊藤修さん>、そしてベースの<奥田陽康さん>の4人編成です。元々クラシックギタリストの中島さんが新たなる試みとして“バロック、ルネッサンス時代よりのクラシック音楽を現代に蘇らせる”という“輪廻”をコンセプトにはじめたこのバンド。2004年4月にアルバム「Ain’t No Progress/非プログレ宣言」を発表し、活躍中です。このアルバムを聴いてすっかり魅せられてしまい、いつかライブを見てみたいなって思ったんですけど、大阪のバンドだけになかなか見れる機会はないかなって。ちょっとあきらめ。そんなときにタイミングよく5月17日に吉祥寺の老舗のライブハウスで対バンのライブがあると知ってビックリ!ただ・・・すでに18日に開催されるライブイベントのチケットを押さえてあったもので、2日連荘のライブはどうかな?って。それと当初は出演順がわからなかったので、最後だったら時間的に無理かなって。するとハモスフォルテンのHPを見たらトップバッターのようなので、それなら遅くならなくてすむので大喜び!当日を楽しみにしてました。もう、いったいどんなサウンドなのか、ストラトにナイロン弦ってどんなギターサウンドなのか、ドキドキ・ワクワク♪です。

 さて当日。場所が吉祥寺で開演時間が18時なので、ちょっと余裕を見て15時半過ぎに家を出発。私鉄を乗り継いで18時15分前に吉祥寺駅到着。余裕のつもりがギリギリでした。ヤバかったっす。チケット&ドリンクを買ってフロアーへ。当初はお客さんもまばらでしたけど、はじまるころには結構埋まってたかな?関係者も含めて40-50人くらいかな?

 18時5分ころ、客席の照明が暗くなってメンバーがステージに登場!そして、どこか懐かしいようなほのぼのするようなSEが流れて・・・そしてギターのアルペジオのアップテンポのリフがはじまり、マレットによるシンバルロールが。そして♪ジャーン!ってかっこよくキメて。まず1曲目は「Prologue」。パワフルなピアノの爽やかな序章ですぐに 2曲目の「The Rock」へ。“Purple Haze”を思わせるモロに“ジミ・ヘン”しているアップテンポのかっちょいいハードロックです。想像よりもめちゃめちゃヘヴィでロックしてますね。ピアノもアグレッシブでパワフルだし、凄いっす!
 中島さんは黒のジャケット黒シャツに黒パンツ、そしてシルバーの十字架ペンダントでグラサンを。もしもヒゲをはやしてたらトニー・アイ○ミ氏にそっくりだったかも?でもギターはストラトだもんね。ナチュラルボディでピックガードなしアームなしで、リアにハンバッカーピックアップが1つ、そしてヴォリュームノブ1つでジャックはボディの裏のほうに。オリジナルギターのようですけど、ヘッドにはFenderってロゴが。ベースは6弦で迫力あってかっこよかったなぁ。ドラムもめっちゃテクニカルだし。

 続いて3曲目。ヘヴィなギターで、ドラムがパワフルにボレロのリズムを叩いて。ギターが伸びやかなフレーズを弾いて、ドラム・ベース・キーボードがあのボレロのリズムを。そしてリズムがアップテンポにかわって爽やかでロマンティックな展開に。ギターのフィンガリング、鮮やかでしたねぇ。中島さん、時折右手を上げて。リズムチェンジの合図かな?なんかRitchieさまみたいでかっくいいっす!プログレやジャズ系って、ほとんど動かないで演奏しているひともいますけど、中島さんは結構アクションやポーズもキメてますね。なんか見ていて嬉しくなっちゃいます。曲は再びボレロのリズムに戻ってそして徐々にスローダウン。ギターソロ・ピアノソロでFin。なのですが・・・曲の終わりがよくわからなかったっすね。お客さんも拍手のタイミングを失ってしまって。

 ここで、中島さんがマイクを持って「大阪からきました<ハモスフォルテン>です。」って。東京でのライブは今日で2回目だそうです。「宜しく!」って。そして今度は森井さんがマイクを持って。「MCはボクなんですけど、急にしゃべらせてくれって・・・」って。あはは!で、「まだ慣れないもので、お見苦しい点もあるかもしれませんがご勘弁を」みたいなことおっしゃってました。

 4曲目は、ギターのアルペジオからはじまり、ゆったりとブルージーな雰囲気で。ギターのフレースはメロディアスですねぇ。そして盛り上がっていって早弾きも。指板に目が釘付けです。凄い!曲調はパワーバラード風に。そしてリズムチェンジ。アップテンポの華やかでダンサブルな雰囲気に。ノリのいいリズムで、座っているのがもったいないくらい。そしてさらにテンポアップして、サウンドもヘヴィに。中島さんはステージ最前まできて、そして右手をあげて合図。

 「ありがとう!」って森井さん。続いて5曲目は、マンボみたいなリズムかな?ミドルテンポのベースラインからはじまって、メロディアスなギターリフが。そしてそれがちょっぴりジャジーな雰囲気になって、早弾きギターを聴かせてくれ、そしてベースのかっちょいいチョッパーも。そのあと哀愁ただようメロディアスなメロディを奏で、ピアノソロでFin。

 「ありがとう!」って森井さん。続いて6曲目は、バッハの「Prelude1/ハモスフォルテンの戦い」です。パワフルなドラムのロマンティックでメロディアスでダイナミックな曲。ピアノの華麗で美しいメロと、哀愁ただようギターフレーズが。ド迫力でドラマティックです。

 「あと2曲ですか。あの、曲目とかはあまり言わないほうがいいって言われたんですけど、いまの曲は“ハモスフィルテンの戦い”という曲で、次の曲は“祭りの精霊と鬼太鼓”という恐ろしい曲です。」って森井さん。7曲目は「Asturias/祭りの精霊と鬼太鼓」。シンバルロールとギターの暗いアルペジオからはじまる悲壮感漂うフレーズの力強い曲。なんとなく古代エジプトの景色が浮かんできたりして。中盤にはパワフルでテクニカルなドラムソロもちょこっと。そしてわざと音を外す不協和音的なピアノソロも。

 ギターはすでに弾きはじめてますが、ここで森井さんがメンバー紹介を。そしてオーラス8曲目は「Canon」。「パッヘルベルのカノン」のカヴァーですね。落ち着いた感じでスタート。ゆったりとした綺麗なメロディ、ついつい聴きほれてしまいます。心癒されるメロディですね。ナイロン弦の柔らかな音がたおやかな曲調にピッタリ合ってますね。ドラマティックなアレンジも素晴らしい。ギターとキーボードの掛け合いもあって見ごたえありました。

 「どうもありがとうございました!ハモスフォルテンでした!」って、大拍手のなかお辞儀をして挨拶を。時計を見ると18時57分。50分ちょいの素晴らしい演奏でした。もっとクラシックの静かな曲が多いのかと思っていたんですけど、思っていた以上にハードでヘヴィでパワフルでかっこよかったっす。それにギターはもちろんのこと、ベースもドラムもキーボードも、みなさんすっごいテクニカルで、指の動きやスティックさばきにもついつい見入ってしまいました。ノリノリの場面もあったし、聴きやすかったし、うっとりするような綺麗なメロディもいっぱいでもう大満足っす!観に行ってよかった!また東京方面に来てくれる機会があればぜひ観たいです。

 ハモスフォルテンのあと2バンドあったのですけど、残念ながら観ずに帰ることに。明日は日曜だけど朝から用事があるもので・・・それに明日も夕方イベントがあるものでね。