◇ 2008/5/2 横浜Motion Blue
<凄腕たっぷり!>
ロック・フュージョン界等、様々な分野で活躍されているギタリスト<是方博邦さん>を中心に、キーボードの第一人者<難波弘之さん>、チョッパーベースの先駆者<鳴瀬喜博さん>、そして凄腕ドラマー<小森啓資さん>という、各界の凄腕ミュージシャンが集結したバンド<野獣王国>。昨年偶然某CD店で<野獣王国>のアルバムを見つけてから、その凄いサウンドに惹かれ、そしてライブではMCも面白く、演奏よりもMCのほうが長い、なんて話もあるみたいなので、超絶テクの演奏とともにいつか生ライブを体験したいと思っていました。そんなときに先月アチコチのサイトを覗いていたら5月2日に横浜でライブがあるという記事を見つけたもので、即申し込みをして当日を楽しみにしていました。
さて、当日。平日なのでもちろん昼間は仕事ですが、GW前日ということもあって、いつもは19時すぎまで仕事ですけど、今日は18時にはもう切り上げムードです。今回の会場は横浜・赤レンガ倉庫内にあるライブスポットです。自分の勤務する会社から徒歩で10分。めっちゃ近いっす。開演が18時半なので、18時10分ころに会社を出て、小雨降るなかノンビリと歩いて赤レンガ倉庫へ。ここのライブスポットは実は初めて。受付にいくと、予約していたこともあって身分証明の提示を求められて免許証を提示して中へ。(これって初めてかも。もしも“変身”モードで行ったらヤバかったっす。まあそれはないと思うけど要注意なのだ。) 薄暗いトンネルのような廊下を通ってフロアーへ。想像以上に広かったですねぇ。横長で横に25mくらいで奥行きは15mくらいかな。中央にステージが。客席もゆったりとしたソファータイプの椅子が多くて、おしゃれなナイトクラブのような感じ。スタッフの方にすすめられて中央の一番後ろの席に。お客さんは7割くらいの入りだけど100人くらいいたんじゃないかな。男女は半々くらいで年齢層は30-50代中心かな。家族連れもいらしたようで。スタッフの方にメニューを渡されて。おなか空いてたのでなにか食べようかと思ったんだけど・・・メニューを見ても一体どんな料理なのか全く想像がつかなくて・・・なんせ、いなかもんだし、グルメじゃないので、定食屋にしか行かないから難しい料理名はちーともわかんないっす。なのでとりあえずフライドポテトにすることに。そして飲み物はというと・・・ビール・ワイン・シャンパンなどなどアルコール飲料ばかり。ノンアルコールはミネラルウゥーター(¥700-.!)と、フルーツカクテルしか見当たらなかったっす。水に¥700-.も払うなんでバカバカしいから、フルーツカクテルを注文。それは大きめのグラスに1/3ほど入ったメロンベースのジュース。たしかに美味しいけどさぁ・・・それで一杯¥1100-.!う~ん、やはり貧乏人の自分には場違いのお店だなぁ・・・
そのうちに客席の照明が暗くなってメンバーの登場です。拍手で迎えられます。そして始まった1曲目は「Metal Snow」。ミドルテンポのパワフルな曲。ギターは結構ヘヴィなサウンドです。是方さんはサンバーストのオールドストラトを。ベースの鳴瀬さんはオシャレなハンチングを後ろ向きに被って。ベースソロ、めっちゃグルーヴィーでかっこよかった!曲は途中からテンポアップしてノリノリモードでギターソロ。そして再びミドルテンポでキーボードソロから盛り上がってパワフルに。ラストはスローモードで幻想的なサウンドを響かせてFin。
「こんばんは~!」「足元の悪いなか、ようこそおいでくださいました!」みたいな挨拶を是方さんが。<野獣王国>もここでライブをやるのは久々だそうです。で、今日は昨年10月に発売されたアルバム「Peace」の曲を中心に2部制で演奏するそうです。
2曲目は小森さん作曲の「in the Forest」です。「小森くんの曲といえば変拍子!」って。ミドルテンポの変拍子の曲で、タイトル通りに“森のざわめき”みたいなちょっぴり不思議な感覚の曲です。キーボードソロのあと、ヘヴィなギターリフが。ラストにちょこっとドラムソロがあってFin。
ここで“メンバー紹介”と称したMCタイムです。まずは小森さん。以前、本番前に差し歯が外れちゃったことがあったそうです。スタッフの方にあわててアロンアルファを持ってきてもらって、すぐに着けたんですけど、接着剤の量が多かったせいか、歯からはみ出た接着剤がクチビルにまでくっついてしまって困ったことがあったとか。しかもそのバンドでは曲間に“一芸”をやることになっていて、それがその日に限ってトップバッターになってしまい、クチビルが歯にくっついたま“モノマネ”をやらされるハメになったとか。う~ん、災難ですねぇ。でもでもドラマーも“歯が命”ってことっすね。ちなみに差し歯が外れる原因になったのは本番前に固いフランスパンを食べたから、だとか。なので今日のライブ前はフランスパンを食べるのをやめたとか。大変ですねぇ。
続いては難波さん。現在は山下達郎さんとのプロジェクトのリハでお忙しいご様子。それと3日前には<EvhiVision>のライブもあったそうで。それも観に行きたかったけどねぇ・・・ちょと無理でした。そうそう、もうすぐ難波さんのこれまでの活躍のなかから選りすぐったベストアルバムが発売されるそうです。レコード会社を超越した全ての楽曲から選曲されているそうです。ここで難波さん、お客さんに「いつもよりみんな大人しいねぇ。“呑み”が足りないんじゃない?」って煽ります。
続いておまちかねの鳴瀬さんです。「爽やかなベース音をお届けします。」って。さっそく笑いが。2曲目の変拍子の曲はみんなが自由に演奏しているのに、鳴瀬さんだけはしっかりリズムキープしなければならなかったそうで。「まるで自分が死にそうになって八甲田山を行軍しているときに、他の連中がスキーでスィ~って滑っていくかのようだ」って。上手い“たとえ”ですねぇ。そして今度は政府のグチ。後期高齢医療についても「マズゾエの野郎!」って怒ってました。「うそばっかり言ってやがる!」って。「オレが政治家になったら絶対にウソはつかない!」って。すると是方さん「そうなったらオレ票入れるよ!」って。でもでも鳴瀬さんってほんとに立候補しそうだなぁ・・・そうそう!鳴瀬さんは来年の11月で還暦を迎えるそうです。これにはビックリ!もっと若いって思ってた!(失礼!) う~ん、アタシも歳をとるわけだわ。今度は赤いちゃんちゃんこと赤い帽子だそうです。うそ。 そして客席最前列の小学生を見つけてイジってました。すると是方さんが「ぼくのギター教室の生徒なんですよ。」って。鳴瀬さん、途端に優しい顔になって。「なんでギターなの?ギター人口は多いからダメ。そこいくとベースはいいぞぉ~って。」 今度は目の前のお客さんの料理が気になったようで、「早く食べちゃいなよ!冷めちゃうよ!」って。も~、おじさんはぁ・・・お小言が多いようで。
3曲目は難波さん作曲の「追憶の空」です。「“追憶の空”、いいねぇ。詩人だねぇ~」って。ライブでは今回初めて演奏する曲だそうです。ミドルテンポのほのぼのするような綺麗なメロディの曲。キーボードもギターもメロディアスなフレーズで、そして鳴瀬さんのフレットレスベースがこれまたいい味だしてますねぇ。
続いて4曲目は是方さんのソロアルバムから曲名は「Little Forcemen」って言ってたかな?ヴァイオリントーンのギターソロからはじまるスローテンポのムーディな曲。小森さんはブラシでドラミングです。ギターのメロディアスなソロのあと、曲はシブいブルーズ調に。ギターに続いてキーボードもソロを。そして今度はフュージョン風サウンドでのギターソロに。
この曲は元々は3拍子のワルツリズムだそうですけど、今日はブルーズビートでやってみましたって。是方さんはいまも花粉症で苦しんでるご様子。「いまの時期の花粉ってなに?ヒノキ?」って。そうそう、是方さんが以前発表したソロアルバムが夏に再発されるそうです。ここで難波さんと印税に関するお話で・・・ヒットを当てたミュージシャンはそのお金でスタジオを作る方もいらっしゃるとか。それと“タイヤキくん”のお話も。歌唱印税のお話で、“童謡”だと歌唱印税はないとか。「<野獣王国“は童謡じゃなくてよかったね。」みたいな。そもそも<野獣王国>の場合、歌唱って・・・?
5曲目は是方さん作曲の「Space Ant」です。「“宇宙の蟻”って・・・なんちゅータイトルやねん?」みたいな。ミドルテンポのパワフルな曲で、鳴瀬さんのチョッパー全開です。キーボードソロもかっこよかったっす。
「次の曲が1部最後の曲です。休憩時間は1時間ありますから、いっぱい呑んで2部はパァ~っといきましょう!」って、6曲目は「Water Symphony」です。ミドルテンポのヘヴィなギターリフのめっちゃパワフルな曲。サビでは4人で♪サーラオー!ってかっちょいいコーラスをキメて。キーボードソロのあと、再びコーラスをキメてFin。 大拍手大歓声のなかメンバーは手を振りながらスタッフルームへ・・・
休憩1時間はやはり長いっすね。ひとりだと時間をもてあましてしまいます。2人以上で来るべきなんでしょうけど・・・なかなか同じ音楽趣味のひとっていないもんね。でもでも自分だけじゃなくて、お一人で来てる方も結構いましたね。みなさんケイタイをイジったり雑誌を読んだり。もちろん大多数はカップルと友人同士ですがね。
2部開始の20時半ころ、客席の照明が暗くなってメンバーが再び登場です。拍手で迎えられます。是方さんはアコギを抱えて。そして鳴瀬さんもフォークギターのような形をしたベースを。そういうのってあるんですねぇ。初めてみました。7曲目は鳴瀬さん作曲の「KOIKOIKI」です。ジャジーでゆったりとした曲。ピアノのフレーズもとっても綺麗。そしてギターとベースのソロが掛け合いのように何度も交互に。
「この曲もアルバム“Peace”の曲です。ここまでくるともうアルバムを買う気になってきたんじゃないですか!」って是方さん。あはは!自分はもう持ってるもんねぇ。 続いて8曲目は是方さんの5枚目のソロアルバムのなかから「ロマン」です。かっちょいいギターリフからはじまるミドルテンポだけどラテン系っぽいリズムの軽やかな曲です。トロピカルな雰囲気もあっていいですねぇ。キーボードソロのフレーズはなんとなくチャイナ風だったかな。
「“野獣”にしては可愛い曲でしたね。」って。「キーボード、難波弘之!」って。ここでMCタイムです。夏に東北と東京で移動しながらの3日連チャンライブを行うそうです。「初期の頃は7日連チャンとかもあったよね。よくやってたよね。」って。7日ってのはほんと凄いっすね。そうそう、そろそろ<野獣王国>もDVDを発表したいって。もちろんお客さん大拍手です。「でも演奏ナシでMCだけだったりして。」って。爆笑です。「いつになるかわからないけど“野獣王国”が“野鳥王国”にならないうちに・・・“野菜王国”とか・・・」って。あはは!またまた爆笑!
次は小森さんです。「実は差し歯が外れまして・・・」「それ言った!」「あ、言った?」ってナイスボケです。小森さんはいま「干支が二廻り違う若いメンバーと」<Try of Face>っていったかな?そういうバンドもやっているそうです。みなさんマイペースだそうで。それと8月には<KENSO>のライブも。小森さんは<KENSO>のドラマーでもあるもんね。「ややっこしい曲しかやらないバンドね」って難波さん。小森さん、<KENSO>のライブのあとはほんとぐったりしちゃうそうです。でもでもそのライブも楽しみだなぁ。チケット手に入るかな?そうそう、ここで難波さんが追加宣伝を。難波さん・小森さんらの<センス・オブ・ワンダー>も再結成ライブを行うそうです。小森さんのヴォーカルも聴けるとか。
続いて鳴瀬さん。鳴瀬さんは近々チョッパーベースの教則DVDを発表するそうで。“チョッパーの嗜み(たしなみ)”って言ってたかな。この“嗜み”って字は難しいし、なんとなくエロってなことを。「若い頃は“陰”とかエロい字を辞書で調べたもんだ。」とか。そしてまた時事放談に・・・地球温暖化の話になって、「鹿児島よりも札幌の気温が高いなんて異常だ。」と。「今年の冬が寒かったのはシベリアの氷が溶けてその冷気が日本に来たからであって、地球温暖化が進んでいるんだ。」って。「じゃあ<野獣王国>も電気を使わないでやろう!」って。でもでもアンプ使わないとほとんど聴こえないっす。すると皆さんの目は小森さんに。小森さんが思いっきり叩くと爆笑です。 おしゃべりしているお客さんが気になった鳴瀬さん。「すみません、ボクがしゃべっているときは私語は謹んでもらえますか。私語は演奏中にお願いします。」って。をいをい・・・「演奏中はうるさくてしゃべれないでしょ。」て是方さん。すると「よぉ!還暦!」って掛け声が。「ちょっと待てよ!還暦って言われたくねーよな。還暦“前”だよ前。」って。
つぎではエレキに持ち替えて、「派手な曲を」って。9曲目は「Baku’s Dream」です。アップテンポのパワフルな曲。途中ゆったりと中近東っぽい音階のフレーズが。ギターソロ・キーボードソロ、そして短いドラムソロと。ドラムめっちゃパワフル!
続いて10曲目は小森さん作曲の「Vrock_Head」。“おバカさん”って意味だそうで。アップテンポのヘヴィな曲です。おもいっきり歪ませたサウンドのベースソロ、そしてアグレッシブなキーボードソロと続いて、小森さんのドラムソロを大フューチャー!凄いスティックさばきで迫力のあるドラムソロでしたね。途中スティックが飛んだりして。曲が終わると「コモリ!コモリ!」ってコールが。大拍手大歓声です。
続いて10曲目は鳴瀬さんの曲で「MOOLD BHEAT」です。鳴瀬さんのベースソロを大フューチャー!チョッパー全開!です。ステージだけでは足らずにチョッパーしながら客席を練り歩いて。小学生の目の前で弾きまくったり、もちろん自分の前にも。そして「今日ちょっとテンポ早えぇ~よ!」って。しばらく客席を弾きながら歩いたところで「すいません、テンポ落としましょう!」って演奏を中断。あらためて、ちょうどいいテンポで弾き始めて。曲が終わるともちろん大拍手大歓声!「もう2度とこんなテンポでやらない!」って。そして次の曲の譜面をセットして「あ、これなら楽だ。」って。
本編最後の11曲目は「Sala’s Ska」です。なつかしい♪ンチャンチャのスカ・ビートのこれもハイテンポの曲。キーボードソロ、ギターソロと続いて。パワフルでかっちょいいっす。
「どうもありがとう!」って手を振りながら大拍手大歓声のなか、メンバーはスタッフルームへ・・・もちろんお客さんはアンコールを求める手拍子を叩き続けて。しばらくするとメンバー再び登場!同じく大拍手大歓声で迎えられます。「電車の時間、大丈夫?」って是方さん。そして始まった12曲目は「Mushroom Light」です。ゆったりとしたレゲエ調の曲。なかなかいいムードですねぇ。続いてオーラスの13曲目は・・・始まる前にみなさん打合せを。リハしてない曲なのかな?進行を確認してスタートです。ヴァイオリントーンのギターからはじまるゆったりとしたメロウな曲。ギターの哀愁たっぷりのフレーズも、フレットレスベースの音色もたまらないっす。エンディングにぴったりの曲。
曲が終わると大拍手!それぞれメンバーの名前を呼んで「ありがとうございました!」ってお辞儀をして手を振りながら、大拍手大歓声のなかメンバーはスタッフルームへ消えていきます。1部1時間、2部+アンコールで1時間半、合計2時間半の素晴らしいライブでした。みなさんの凄腕っぷりを堪能できました。ただ・・・会場が広くてゆったりとしたクラブだったので、ちょっと落ち着いた雰囲気だったのかな?もちろん良いライブだったけど。もし機会があれば今度はライブハウスで熱気溢れる“野獣”ライブも体験したいっすね。
<凄腕たっぷり!>
ロック・フュージョン界等、様々な分野で活躍されているギタリスト<是方博邦さん>を中心に、キーボードの第一人者<難波弘之さん>、チョッパーベースの先駆者<鳴瀬喜博さん>、そして凄腕ドラマー<小森啓資さん>という、各界の凄腕ミュージシャンが集結したバンド<野獣王国>。昨年偶然某CD店で<野獣王国>のアルバムを見つけてから、その凄いサウンドに惹かれ、そしてライブではMCも面白く、演奏よりもMCのほうが長い、なんて話もあるみたいなので、超絶テクの演奏とともにいつか生ライブを体験したいと思っていました。そんなときに先月アチコチのサイトを覗いていたら5月2日に横浜でライブがあるという記事を見つけたもので、即申し込みをして当日を楽しみにしていました。
さて、当日。平日なのでもちろん昼間は仕事ですが、GW前日ということもあって、いつもは19時すぎまで仕事ですけど、今日は18時にはもう切り上げムードです。今回の会場は横浜・赤レンガ倉庫内にあるライブスポットです。自分の勤務する会社から徒歩で10分。めっちゃ近いっす。開演が18時半なので、18時10分ころに会社を出て、小雨降るなかノンビリと歩いて赤レンガ倉庫へ。ここのライブスポットは実は初めて。受付にいくと、予約していたこともあって身分証明の提示を求められて免許証を提示して中へ。(これって初めてかも。もしも“変身”モードで行ったらヤバかったっす。まあそれはないと思うけど要注意なのだ。) 薄暗いトンネルのような廊下を通ってフロアーへ。想像以上に広かったですねぇ。横長で横に25mくらいで奥行きは15mくらいかな。中央にステージが。客席もゆったりとしたソファータイプの椅子が多くて、おしゃれなナイトクラブのような感じ。スタッフの方にすすめられて中央の一番後ろの席に。お客さんは7割くらいの入りだけど100人くらいいたんじゃないかな。男女は半々くらいで年齢層は30-50代中心かな。家族連れもいらしたようで。スタッフの方にメニューを渡されて。おなか空いてたのでなにか食べようかと思ったんだけど・・・メニューを見ても一体どんな料理なのか全く想像がつかなくて・・・なんせ、いなかもんだし、グルメじゃないので、定食屋にしか行かないから難しい料理名はちーともわかんないっす。なのでとりあえずフライドポテトにすることに。そして飲み物はというと・・・ビール・ワイン・シャンパンなどなどアルコール飲料ばかり。ノンアルコールはミネラルウゥーター(¥700-.!)と、フルーツカクテルしか見当たらなかったっす。水に¥700-.も払うなんでバカバカしいから、フルーツカクテルを注文。それは大きめのグラスに1/3ほど入ったメロンベースのジュース。たしかに美味しいけどさぁ・・・それで一杯¥1100-.!う~ん、やはり貧乏人の自分には場違いのお店だなぁ・・・
そのうちに客席の照明が暗くなってメンバーの登場です。拍手で迎えられます。そして始まった1曲目は「Metal Snow」。ミドルテンポのパワフルな曲。ギターは結構ヘヴィなサウンドです。是方さんはサンバーストのオールドストラトを。ベースの鳴瀬さんはオシャレなハンチングを後ろ向きに被って。ベースソロ、めっちゃグルーヴィーでかっこよかった!曲は途中からテンポアップしてノリノリモードでギターソロ。そして再びミドルテンポでキーボードソロから盛り上がってパワフルに。ラストはスローモードで幻想的なサウンドを響かせてFin。
「こんばんは~!」「足元の悪いなか、ようこそおいでくださいました!」みたいな挨拶を是方さんが。<野獣王国>もここでライブをやるのは久々だそうです。で、今日は昨年10月に発売されたアルバム「Peace」の曲を中心に2部制で演奏するそうです。
2曲目は小森さん作曲の「in the Forest」です。「小森くんの曲といえば変拍子!」って。ミドルテンポの変拍子の曲で、タイトル通りに“森のざわめき”みたいなちょっぴり不思議な感覚の曲です。キーボードソロのあと、ヘヴィなギターリフが。ラストにちょこっとドラムソロがあってFin。
ここで“メンバー紹介”と称したMCタイムです。まずは小森さん。以前、本番前に差し歯が外れちゃったことがあったそうです。スタッフの方にあわててアロンアルファを持ってきてもらって、すぐに着けたんですけど、接着剤の量が多かったせいか、歯からはみ出た接着剤がクチビルにまでくっついてしまって困ったことがあったとか。しかもそのバンドでは曲間に“一芸”をやることになっていて、それがその日に限ってトップバッターになってしまい、クチビルが歯にくっついたま“モノマネ”をやらされるハメになったとか。う~ん、災難ですねぇ。でもでもドラマーも“歯が命”ってことっすね。ちなみに差し歯が外れる原因になったのは本番前に固いフランスパンを食べたから、だとか。なので今日のライブ前はフランスパンを食べるのをやめたとか。大変ですねぇ。
続いては難波さん。現在は山下達郎さんとのプロジェクトのリハでお忙しいご様子。それと3日前には<EvhiVision>のライブもあったそうで。それも観に行きたかったけどねぇ・・・ちょと無理でした。そうそう、もうすぐ難波さんのこれまでの活躍のなかから選りすぐったベストアルバムが発売されるそうです。レコード会社を超越した全ての楽曲から選曲されているそうです。ここで難波さん、お客さんに「いつもよりみんな大人しいねぇ。“呑み”が足りないんじゃない?」って煽ります。
続いておまちかねの鳴瀬さんです。「爽やかなベース音をお届けします。」って。さっそく笑いが。2曲目の変拍子の曲はみんなが自由に演奏しているのに、鳴瀬さんだけはしっかりリズムキープしなければならなかったそうで。「まるで自分が死にそうになって八甲田山を行軍しているときに、他の連中がスキーでスィ~って滑っていくかのようだ」って。上手い“たとえ”ですねぇ。そして今度は政府のグチ。後期高齢医療についても「マズゾエの野郎!」って怒ってました。「うそばっかり言ってやがる!」って。「オレが政治家になったら絶対にウソはつかない!」って。すると是方さん「そうなったらオレ票入れるよ!」って。でもでも鳴瀬さんってほんとに立候補しそうだなぁ・・・そうそう!鳴瀬さんは来年の11月で還暦を迎えるそうです。これにはビックリ!もっと若いって思ってた!(失礼!) う~ん、アタシも歳をとるわけだわ。今度は赤いちゃんちゃんこと赤い帽子だそうです。うそ。 そして客席最前列の小学生を見つけてイジってました。すると是方さんが「ぼくのギター教室の生徒なんですよ。」って。鳴瀬さん、途端に優しい顔になって。「なんでギターなの?ギター人口は多いからダメ。そこいくとベースはいいぞぉ~って。」 今度は目の前のお客さんの料理が気になったようで、「早く食べちゃいなよ!冷めちゃうよ!」って。も~、おじさんはぁ・・・お小言が多いようで。
3曲目は難波さん作曲の「追憶の空」です。「“追憶の空”、いいねぇ。詩人だねぇ~」って。ライブでは今回初めて演奏する曲だそうです。ミドルテンポのほのぼのするような綺麗なメロディの曲。キーボードもギターもメロディアスなフレーズで、そして鳴瀬さんのフレットレスベースがこれまたいい味だしてますねぇ。
続いて4曲目は是方さんのソロアルバムから曲名は「Little Forcemen」って言ってたかな?ヴァイオリントーンのギターソロからはじまるスローテンポのムーディな曲。小森さんはブラシでドラミングです。ギターのメロディアスなソロのあと、曲はシブいブルーズ調に。ギターに続いてキーボードもソロを。そして今度はフュージョン風サウンドでのギターソロに。
この曲は元々は3拍子のワルツリズムだそうですけど、今日はブルーズビートでやってみましたって。是方さんはいまも花粉症で苦しんでるご様子。「いまの時期の花粉ってなに?ヒノキ?」って。そうそう、是方さんが以前発表したソロアルバムが夏に再発されるそうです。ここで難波さんと印税に関するお話で・・・ヒットを当てたミュージシャンはそのお金でスタジオを作る方もいらっしゃるとか。それと“タイヤキくん”のお話も。歌唱印税のお話で、“童謡”だと歌唱印税はないとか。「<野獣王国“は童謡じゃなくてよかったね。」みたいな。そもそも<野獣王国>の場合、歌唱って・・・?
5曲目は是方さん作曲の「Space Ant」です。「“宇宙の蟻”って・・・なんちゅータイトルやねん?」みたいな。ミドルテンポのパワフルな曲で、鳴瀬さんのチョッパー全開です。キーボードソロもかっこよかったっす。
「次の曲が1部最後の曲です。休憩時間は1時間ありますから、いっぱい呑んで2部はパァ~っといきましょう!」って、6曲目は「Water Symphony」です。ミドルテンポのヘヴィなギターリフのめっちゃパワフルな曲。サビでは4人で♪サーラオー!ってかっちょいいコーラスをキメて。キーボードソロのあと、再びコーラスをキメてFin。 大拍手大歓声のなかメンバーは手を振りながらスタッフルームへ・・・
休憩1時間はやはり長いっすね。ひとりだと時間をもてあましてしまいます。2人以上で来るべきなんでしょうけど・・・なかなか同じ音楽趣味のひとっていないもんね。でもでも自分だけじゃなくて、お一人で来てる方も結構いましたね。みなさんケイタイをイジったり雑誌を読んだり。もちろん大多数はカップルと友人同士ですがね。
2部開始の20時半ころ、客席の照明が暗くなってメンバーが再び登場です。拍手で迎えられます。是方さんはアコギを抱えて。そして鳴瀬さんもフォークギターのような形をしたベースを。そういうのってあるんですねぇ。初めてみました。7曲目は鳴瀬さん作曲の「KOIKOIKI」です。ジャジーでゆったりとした曲。ピアノのフレーズもとっても綺麗。そしてギターとベースのソロが掛け合いのように何度も交互に。
「この曲もアルバム“Peace”の曲です。ここまでくるともうアルバムを買う気になってきたんじゃないですか!」って是方さん。あはは!自分はもう持ってるもんねぇ。 続いて8曲目は是方さんの5枚目のソロアルバムのなかから「ロマン」です。かっちょいいギターリフからはじまるミドルテンポだけどラテン系っぽいリズムの軽やかな曲です。トロピカルな雰囲気もあっていいですねぇ。キーボードソロのフレーズはなんとなくチャイナ風だったかな。
「“野獣”にしては可愛い曲でしたね。」って。「キーボード、難波弘之!」って。ここでMCタイムです。夏に東北と東京で移動しながらの3日連チャンライブを行うそうです。「初期の頃は7日連チャンとかもあったよね。よくやってたよね。」って。7日ってのはほんと凄いっすね。そうそう、そろそろ<野獣王国>もDVDを発表したいって。もちろんお客さん大拍手です。「でも演奏ナシでMCだけだったりして。」って。爆笑です。「いつになるかわからないけど“野獣王国”が“野鳥王国”にならないうちに・・・“野菜王国”とか・・・」って。あはは!またまた爆笑!
次は小森さんです。「実は差し歯が外れまして・・・」「それ言った!」「あ、言った?」ってナイスボケです。小森さんはいま「干支が二廻り違う若いメンバーと」<Try of Face>っていったかな?そういうバンドもやっているそうです。みなさんマイペースだそうで。それと8月には<KENSO>のライブも。小森さんは<KENSO>のドラマーでもあるもんね。「ややっこしい曲しかやらないバンドね」って難波さん。小森さん、<KENSO>のライブのあとはほんとぐったりしちゃうそうです。でもでもそのライブも楽しみだなぁ。チケット手に入るかな?そうそう、ここで難波さんが追加宣伝を。難波さん・小森さんらの<センス・オブ・ワンダー>も再結成ライブを行うそうです。小森さんのヴォーカルも聴けるとか。
続いて鳴瀬さん。鳴瀬さんは近々チョッパーベースの教則DVDを発表するそうで。“チョッパーの嗜み(たしなみ)”って言ってたかな。この“嗜み”って字は難しいし、なんとなくエロってなことを。「若い頃は“陰”とかエロい字を辞書で調べたもんだ。」とか。そしてまた時事放談に・・・地球温暖化の話になって、「鹿児島よりも札幌の気温が高いなんて異常だ。」と。「今年の冬が寒かったのはシベリアの氷が溶けてその冷気が日本に来たからであって、地球温暖化が進んでいるんだ。」って。「じゃあ<野獣王国>も電気を使わないでやろう!」って。でもでもアンプ使わないとほとんど聴こえないっす。すると皆さんの目は小森さんに。小森さんが思いっきり叩くと爆笑です。 おしゃべりしているお客さんが気になった鳴瀬さん。「すみません、ボクがしゃべっているときは私語は謹んでもらえますか。私語は演奏中にお願いします。」って。をいをい・・・「演奏中はうるさくてしゃべれないでしょ。」て是方さん。すると「よぉ!還暦!」って掛け声が。「ちょっと待てよ!還暦って言われたくねーよな。還暦“前”だよ前。」って。
つぎではエレキに持ち替えて、「派手な曲を」って。9曲目は「Baku’s Dream」です。アップテンポのパワフルな曲。途中ゆったりと中近東っぽい音階のフレーズが。ギターソロ・キーボードソロ、そして短いドラムソロと。ドラムめっちゃパワフル!
続いて10曲目は小森さん作曲の「Vrock_Head」。“おバカさん”って意味だそうで。アップテンポのヘヴィな曲です。おもいっきり歪ませたサウンドのベースソロ、そしてアグレッシブなキーボードソロと続いて、小森さんのドラムソロを大フューチャー!凄いスティックさばきで迫力のあるドラムソロでしたね。途中スティックが飛んだりして。曲が終わると「コモリ!コモリ!」ってコールが。大拍手大歓声です。
続いて10曲目は鳴瀬さんの曲で「MOOLD BHEAT」です。鳴瀬さんのベースソロを大フューチャー!チョッパー全開!です。ステージだけでは足らずにチョッパーしながら客席を練り歩いて。小学生の目の前で弾きまくったり、もちろん自分の前にも。そして「今日ちょっとテンポ早えぇ~よ!」って。しばらく客席を弾きながら歩いたところで「すいません、テンポ落としましょう!」って演奏を中断。あらためて、ちょうどいいテンポで弾き始めて。曲が終わるともちろん大拍手大歓声!「もう2度とこんなテンポでやらない!」って。そして次の曲の譜面をセットして「あ、これなら楽だ。」って。
本編最後の11曲目は「Sala’s Ska」です。なつかしい♪ンチャンチャのスカ・ビートのこれもハイテンポの曲。キーボードソロ、ギターソロと続いて。パワフルでかっちょいいっす。
「どうもありがとう!」って手を振りながら大拍手大歓声のなか、メンバーはスタッフルームへ・・・もちろんお客さんはアンコールを求める手拍子を叩き続けて。しばらくするとメンバー再び登場!同じく大拍手大歓声で迎えられます。「電車の時間、大丈夫?」って是方さん。そして始まった12曲目は「Mushroom Light」です。ゆったりとしたレゲエ調の曲。なかなかいいムードですねぇ。続いてオーラスの13曲目は・・・始まる前にみなさん打合せを。リハしてない曲なのかな?進行を確認してスタートです。ヴァイオリントーンのギターからはじまるゆったりとしたメロウな曲。ギターの哀愁たっぷりのフレーズも、フレットレスベースの音色もたまらないっす。エンディングにぴったりの曲。
曲が終わると大拍手!それぞれメンバーの名前を呼んで「ありがとうございました!」ってお辞儀をして手を振りながら、大拍手大歓声のなかメンバーはスタッフルームへ消えていきます。1部1時間、2部+アンコールで1時間半、合計2時間半の素晴らしいライブでした。みなさんの凄腕っぷりを堪能できました。ただ・・・会場が広くてゆったりとしたクラブだったので、ちょっと落ち着いた雰囲気だったのかな?もちろん良いライブだったけど。もし機会があれば今度はライブハウスで熱気溢れる“野獣”ライブも体験したいっすね。