満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

マジカル・パワー・マコ氏と久しぶりに会う。

2019-09-18 | 新規投稿
マジカル・パワー・マコ氏と久しぶりに会う。マコさんのアルバム「a night at the hawk wind」(04)を時弦プロダクションで制作して以後、イベントやセッションも何度かさせていただいたが、最近はやや、交流が途絶えていた。久しぶりに観るその演奏は流石にサイケ、そしてビューティフル!
昨日のAnnie’s Café(京都)はさしずめ、静岡サイケデリック・シーンの断面を垣間見たような興味深い内容。『失われた時への旅、刻まれた情念。Live in 京都』。BOKUGO、のいずという未知のアーティストのパフォーマンスに驚き、観るのが念願だったと言っていい竹田賢一氏の演奏を堪能できた。イベントを演出したのは鈴木大治氏。90年代MAGICK LANTERN CYCLEを率い。何年か前にマコさんのイベントで氏のユニット、大中(デジュン)と御一緒させていただいた事もあった。更にはヒカシューの 坂出雅海氏の出演も興味深く、このような独特のネットワークにサイケディックの長く太い糸とでもいうべき底流を感じる。特に実感したのが、出演アーティストに共通した音の感触である。一言で言うとプレモダンな感性というか、サイケデリックを都市音楽としてポップにあるいは洋楽的に反復するのではなく、どことなく原日本を感じさせる旋律や雅楽めいた高揚を感じたのである。これは正直、驚きであった。特にBOKUGO、のいずの中にあるおそらくは無意識的な縄文の感性を私はイメージした。それは幻かもしれないが、だからこそイメージだと言っておこう。マコ氏の登場が静岡サイケデリアの源流なら、彼の初期音楽を思い出すに当然、太古の日本像を喚起させる要素があった事を同時に確信した。
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