満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

TIME STRINGS TRAVELLERS(時弦旅団) 『Defreezed Songs』

2011-06-25 | 新規投稿
 このブログを始めたころ、まさか自分のCDを作るとは思っていなかったし、それどころか音楽活動をするとも思っていなかった。
私のバンド、TIME STRINGS TRAVELLERS(時弦旅団)は99年に3rdアルバム『still songs』を発表。レコ発ライブを東京と神戸で行い、‘さあ、これからだ!’という時に、それまでのハイペースな活動を一休みしたのがどうも間違いだった気がします。ちょっと休んですぐ再開するつもりが、ずるずると9年もの月日が流れました。その間、メンバー同士は年に何度か会う飲み友達と化し、バンドをやっていたのが嘘のように音楽の話すらしなかったのです。別に仲違いしたとか、音楽性が理由で分解したのではなく、ただ、何となく活動しなかったのでした。しかもこの間、私達の間で音楽の話題がお互い殆ど出なかったのが、可笑しくて、このへんは実に不思議です。私に至っては7年ほど、ベースにさわる事すらしない生活でした。そんな私が急にまたバンドがやりたくなって皆に声をかけスタジオに集合したのが2008年の正月。そのリハーサルの時、私達はまるでつい一週間位前に皆で演奏したばかりのように何事もなかったようにジャムをしていました。6月に植嶋君を呼び、オリジナルメンバーが揃い、新曲、旧曲を仕上げていった。サックスの横尾君と出会い、復活ライブをしたのが2009年12月。以降、ライブを重ね、アルバム制作を開始したのが、昨年、5月。ここにやっとアルバム完成に至ったわけです。はい。

『Defreezed Songs』はタワーレコード(渋谷、池袋、梅田マルビル、札幌、新宿、横浜モ
アーズ、難波、茶屋町、秋葉原)、山野楽器、ディスクユニオンなどで取り扱ってますが、ネットでも購入可能です。ぜひ、お買い求めください!2枚組で2500円です。

レコーディングメンバーを紹介します。
TIME STRINGS TRAVELLERS(時弦旅団)
横尾将臣(sax)
新加入。ファンキー且つ歌心ある演奏は嘗て在籍したジョニー大倉バンドのおかげ(?)元ラガーマンというナイスガイである。

植島伸哉(guitar)
オリジナルメンバーで97年に脱退していたが、再活動後、しばらくして加入。作曲面でも旺盛な創作意欲を見せているのは、完全に本気モード。

山口ミチオ(synthesizer)
私が‘大阪のジョーザウィヌル’と呼んだのは今は昔(?)現在、インプロヴァイザーとして数々のワークショップを含む幅広い音楽活動を展開中。

山浜光一(drums)
バンドの活動停止期間中もずっと精進を怠らず、竹田達彦氏によるレッスンで今に備えた(?)ドラム親父。

宮本 隆(bass、etc)
バンドを長期中断させた張本人。その間、元来のリスナー体質が甦り、‘聴くだけ’生活に埋没。その成果(?)は著作『満月に聴く音楽』に結実。ブログ開設のきっかけとなる。

更に、今回、録音に参加してもらったゲストプレイヤーが3人います。

横江邦彦(vocal)
12年前のアルバム『still songs』でも一曲、歌ってくれたシンガー。本来はレゲエ、ダブ方面で活動しているが、日本語の歌詞を日本語の発音で歌う数少ない歌者として、私のやりたい‘和のうた’を具現化してくれる存在である。

神野誠(jambe, taiko)
バンドが初めてスタジオに招き入れたパーカンション奏者。ジャンベと和太鼓を組み合わせてアフリカンっぽくないリズムを創造。

木村文彦(bucket, metal board, can, cymbal)
本業はドラム、パーカッションだが、即興においてはバケツや缶など、あらゆる鳴り物を無尽に駆使したパフォーマンスを行う。今回、一曲のみの参加だが、約8分に渡ってソロの即興演奏を展開。編集で短縮するつもりが、私は演奏に惹かれ、結局カットせず、全編を収録した。ソロのライブも頻繁に行っている。

機会、あらためてアルバムの曲の解説などもしたいと思います。

2011.6.25
   
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