知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

福祉現場は、「やりがい」だけでは飯が食えない。

2021年03月08日 | Weblog
こんな記事が目に入りました。

「仕事辞めたいが、過去最多」
https://news.goo.ne.jp/article/bengoshi/life/bengoshi-topics-12607.html


福祉施設職員や保育士らが加入する「全国福祉保育労働組合」が定期的にアンケートを取っているのですが、最近のその結果が、やりがいあれど「疲れている」職員が、96.4%もいるそうです。

あくまでもアンケート調査なので、実質はもっと多いと思われます。



特に、この1年は、各福祉施設等でも、コロナ禍の問題で、様々な課題が出てきました。

現場の職員は、相当対応に追われ、さらに業務が増え、世間以上のストレスに悩まされているようです。


一番の問題は、よく言われる医療現場の給与が少ない、休暇が少ない等の問題は、マスコミでも取り上げられますが、こういった福祉現場でも同様のことが起こっています。

違いは、忙しさは同じでも、給与が基本的に違うこと・・・それも、2、3万円の問題ではありません。


他業種の平均から、月に9万以上の差があるそうです。(今更ながら驚き)


まあ、長年現場で勤務してきた私などは、友人等に話を聞くと、いちいち驚いて、その話題にならなくなりますが、最低公務員なみの給与にしていただけたら・・・と切に思います。

施設や事業所に寄って、給与が違いますが、確かに事業主の考え方により、大きい差が出ます、


こういった業界内部でも、そんな事情であり、さらに世間との格差は、より大きなものになっています。

マスコミはそういう陰の部分は、一切話題に取り上げません。おそらく世間が興味を示さないためでしょう。


世間の方々も、そんなもんだろう・・・的な感覚なんでしょうか?


まだ、「やりがい」を見つけられて、それなりに仕事の内容が充実していればいいのですが、どうしても家庭を持ったりすると、金銭的な不足は身に染みて感じます。

仕事の辛さでも、3Kやら4Kの世界と言われて、汚い業種、仕事が辛い業種、精神的にも辛く、肉体的にも辛く・・・数え上げるときりがありません。



私は、現在現場からは身を引いた状態ですが、長年勤務してきたことから、現在の現場の職員の辛さはよく分かります。


まだ、仕事があるだけマシ・・・と言われるかもしれません。


飲食業関係に限らず、それに関連する業種や、観光等に係る業種等、世の中は、様々な業種が関連しているため、どこかが停滞すれば、当然それに合わせて、いろいろな業種が影響を受けます。

そういう意味では、まだ業界内でなんとか稼働出来ている福祉業界は、比べれば安心なのかもしれませんが、決して個々の職員の生活環境は楽ではありません。


今回、この記事を見て、改めて現場の緊迫感がひしひしと伝わってきた感じがあります。





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