知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

法人の将来設計等を、理事長とお話しました。

2020年02月12日 | Weblog
今後の自身の、新しい事業所での立ち位置等も含め、どういう部分で関わっていけばいのか?が不明だったので、理事長とお話しました。


現在、主に業務しているのは、就労支援B型ですが、当然、法人としては、様々な場面を見てほしい・・・というのが事情だと思いますが、実際に「放課後デイ」や「老人介護」等の分野は、正直全くタッチしたことがないので、分からないことを伝えました。

理事長のお考え(将来的な設計)は、様々な分野の統合だということで、話を聞いていて、それは自分の思う考え方と、違うなあ・・・と思い、それも伝えました。


この福祉業界の様々な分野は、それぞれが専門性が必要な部分が多いです。

現場を見ていないと、同じようなもんだろう・・・と思ってしまいがちですが、全く違うと思います。

それに、例えば同じ分野に近い、A型とB型でも、同じ場所で一緒に出来るか?と言われれば、少し違う感覚ですね。(対象者も違えば、賃金に対する労働条件も違うし、内容が全く変わってきます)
また、B型と生活介護や、生活支援主体ならば、それも意味が変わってきます。

まだ就労移行とA型ならば、同じ方向性ではあると思います。


入所支援施設が、同じ施設の箱の中で、通所支援と同時に出来るか?と言われれば、無理だと思います。

ましてや、放課後デイと就労支援・生活介護等が、同じ場所の環境で行えるか?と言えば、もっと無理だと思います。

そこに、老人介護が加わるなんて・・・


実感としては、とんでもない・・・ということです。


確かに、職員の使いまわしは出来るし、経営的にも楽にはなるかもしれません。

でも、一番悪いことは、専門性を無視していることです。


例をあげれば、同じスポーツだということで、野球とサッカーを同時にやることや、剣道と柔道を一緒にやれるか?と言えば、全然違うものです。
中華料理とフランス料理や和食料理を、同じ店で出すみたいな・・・いわゆるファミレス感覚?の考え方では、人間は育たないし、当然そこで働く職員は、無茶苦茶です。

自身が、現場は分からない・・・と言われていましたが、理想は分かりますが、現実問題はよく見てほしい、というのが本音です。


いろいろ、職員の方の”生”の声も聴きましたが、驚くくらい、私と同じ意見でした。



前回も書きましたが、以前に勤務した、地元の比較的大きめの法人では、そこまでは広げてはいませんが、それでもB型、就労移行、生活介護、グループホーム等が行われています。いろいろな反省もあったのでしょう、それぞれは別の箱として、事業所施設自体は、別々になっています。

しかし、悪いのは、職員の使いまわしは、相変わらず行われています。(数年ごとに、職員の異動があります)

上に立つ方々は、同じ業務内容だと思っているのでしょうか?


障害者の方々は、特に知的障害の方々は、対応する方法を模索することで、向上の度合いが違います。当然、支援する職員の対応が、一番重要です。
それが数年ごとに変化することは、また一から始める感覚で、向上を目指すのに、10段上った階段を、また下から登りなおす感じでしょうか?
いつまでたっても、向上は見込めません。

元々実力のある方々は、そういう部分は関係なく向上されますが・・・


私も、その法人は、1年間頑張って覚えた利用者の特性や、仕事内容だったのを、1年だけで、次は経験のないグループホームの世話人に・・・なんて異動を告げられ、拒否すると解雇(契約解除)になりました。



今回も、その二の舞だと考えます。

もっとひどいのが、より分野間の差が大きな部分を、統合しようと考えていることです。



自分としては、しばらく様子を見ながら、ダメだと思った際は、時期に関係なく、辞めようと思っています。

最初に期待された・・・と思った「法人内の統合」の意味合いが違っていたんですね。



世の中は、今後、様々な各分野で、統合が行われるのか、逆に専門性が重視されるのか、どちらかになると思います。どちらが正解かは、未だ見えませんね。



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