知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

警察の現場検証と状況説明

2022年07月24日 | Weblog
先日、利用者さんの中で難病の方がおられ、その日突然倒れられ、救急搬送ということになりました。


職員の中には、ある程度こういった経験のある方(私もあります)や、全く初めてで驚いた方等、様々でしたが、
とりあえず、昼食中だったこともあり、誤飲・喉詰め等の確認、呼吸・脈・意識の確認等を行い、状況を観察しながら、救急車を依頼いました。

大きな町でもあり、近くに消防署もあったので、約15分ほどで救急隊が到着。さっそく対応していただきました。

ただ、到着直前に呼吸や脈が止まり、すぐに蘇生措置を・・・。

このとき、この方の罹っておられる病院等の情報の提供を言われ、調べていましたが、現在の通院先しか分からず、この部分では大きな失点でした。
私たちが勤務する以前に、通院されていた病院があったことが、後で判明・・・


病院で蘇生措置後、なんとか心肺は元に戻りましたが、残念ながら、呼吸が止まっていたこともあり、蘇生に時間がかかり、脳死状態になってしまいました。
本当に残念です。


その後、通っておられた病院に転院し、そこで病状観察。

担当医のおっしゃるには、誤飲や喉詰めはなく、おそらく天命だろう・・・とのことです。


確かに難病を患っておられましたが、事業所には元気に通われ、その日も午前中は一緒に作業にも取り組まれていました。
そのため、職員も比較的安心して待機していましたが、こんな結果になり、少々後悔も残ります。


昨日、残念な知らせがあり、4日目にしてお亡くなりになられたそうです。

一応、地元警察から、その現場の検証と状況の説明をお願いしたいという知らせがあり、朝から事業所に来られました。

実は、この日は私と施設長も休みで不在だったので、急遽私に連絡が入り、速攻で出勤。
しかし、以前にも書いていた通り、私は他県からの通勤で、朝は約1時間半の時間を要します。

幸いこの日は、土曜日で交通量も少なく、約1時間余りで到着。
ただ、既に警察の姿はなく、一応出勤していた職員が、その説明を行ったようです(事後報告を受けました)。


救急搬送の件については、既に事故報告という形で書いており、地元の市の障害福祉課にも提出しています。
また、この事業所の大元である法人本部にも連絡を入れ、指示も仰いでいたので、特に問題にはなりませんでした。


私は、過去にも入所施設時代に、宿直中に入所利用者の方がお亡くなりになった事件も経験しており、その際は警察に事故現場の説明等もしております。
そのため、あせることもなかったのですが、やはり残念なのは、難病ということで、対応が限られていたこと、
医師の報告でもあったように、「天命」という判断になってしまうほど、この難病というものには、対応しきれない部分があるので、
なんとも言い切れません。

ご冥福をお祈りいたします。


この業界に勤務していると、様々なことに出会います。


今回も、事業所の現場で起きた事故だけに、それを目撃されていた利用者の方もおり、そのアフターケアも考慮する必要がありますね。

そんな事件の報告です。

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