新潟県中越沖地震

「天災は忘れた頃にやって来る」
なんて言うが、前回の中越地震の恐怖が薄れぬままに
再び烈震に襲われた新潟の方々、心よりお見舞い申し上げます。

能登半島地震、更には４３年前の新潟地震と、この地域は地震の多発地帯
地震の巣とも言える場所である。

そんな地域にポンポンと原子力発電所を建設する日本の電力会社の見識を疑わざるえない。
黒い煙が上がっている柏崎刈羽原発の空撮映像をみて、
チェルノブイリを思い起こした方も多かったのではなかろうか？
放射能を含んだ水を海に漏らしてしまったのにも関わらず
当初、「放射能漏れはない」と言い張っていた東電
いや、「ひょっとして現在も事態は継続しているかも知れない」という専門家もいる位だ。
そもそも
「耐震設計の基準となる「限界地震」のレベルを最大で約２・５倍上回っていた」
とはいったいどんな耐震基準で作っているのだ。
これで震度７の激震が襲いでもしたら、今度こそ・・・

台風に続いて、この地震と
「災厄の三連休」となり、悲しみに暮れる日本列島だが
その中で、唯一この地震発生にガッツポーズをとったのが
日本国内閣総理大臣、いや自民党総裁、安倍晋三であったのではなかろうか。
「そう、これを待っていたんだ、この為に投票日を遅らせたのだ
年金問題や、事務所費問題もすっ飛ぶような事件や災害の発生を！
よっしゃー、これでテキパキカッコええ処を見せれば一気に形勢逆転だ！！」
と。
遊説先の長崎から急遽官邸に戻り、意気揚々と陸自ヘリで被災地入りする安倍首相。
選挙応援を中止して官邸に急ぎ戻った事までは評価しよう。
しかし、その足でまだまだパニックに近い状態でごった返す被災地に乗り込むなんぞ、
首相という立場を利用した、自民党総裁の選挙パフォーマンスとしか思えない。
こんな時に、何も実務が出来ないおっさんが来ても邪魔なだけ！
これは他の野党議員も同じだぞ、
今、君たちが訪れていったい何が出来ると言うのだ？

現状を正確に把握するべく情報収集を
今回の災害の被害が最小限に済むような救援作業を
被災者の方々への救援物資や避難所がスムースに手配出来るような配慮を
それらを安倍首相は現時点ではは官邸にいて指揮すべきだったのでは？

政治が介入するのは、復興のステージに入ってから
まだ現時点ではその時期ではない。
また、それはそれで各方面の利権が渦巻くのであろうが。

とにかく、被災者にとって一番ええようにしたってくれ！
己の手柄は２の次、３の次にして。