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「株価暴落」 池井戸潤著 文春文庫

2009年05月13日 14時44分22秒 | 読書感想文
先日も紹介した同じ作者の
「架空通貨」がなかなか面白かったので
アマゾンで探して取り寄せてみた、
内容云々の前にまずこの装丁、
イラストもなんかほのぼのしているし
更にはこのフォント
なんか昔の星新一のショートショートの文庫本を思い出すな。

ストーリーは
「巨大スーパー一風堂を襲った連続爆破事件。企業テロを示唆する脅迫状に、一風堂株価は暴落する。業績不振に喘(あえ)ぐ一風堂に対し、メーンバンクの白水銀行は既に巨額の債権放棄をしていたが、更なる緊急追加支援要請を巡って審査部の板東は企画部の二戸と対立する。一方、警察へのタレコミで犯人と名指された男の父は、一風堂の強引な出店により、自殺していた」
と結構深刻なもの、
だからこそ、単行本の装丁は

と、頭を抱えたはります。

一風堂のモデルは明らかに「ダイエー」
こんな爆破事件は無かったと記憶するが
「安売り屋」がカリスマオーナーによって
「巨大スーパー」へと成り上がっていったものの
時流に乗り遅れ、でっかい図体で身動き取れない、
なんてそのまま。
現実のダイエーは産業再生機構入りするのだが
物語の中では、まあ尻切れトンボとだけ言っておこう。

ストーリーは余りに良くあるパターン。
自分ではどんでん返しと作者は悦に入っているようだが
これまた、良くあるパターンでモロバレ。
「架空通貨」と時もそうであったが、
この作者、明らかに途中で息切れする。
そのような犯人探しの一種の推理小説の要素がある場合
それは致命的な弱点、作者の限界を感じた。


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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-03-21 16:20:05
「株価暴落」には「融資部長御中」や「融資部宛所管」なんていう間違いもありますね。
Unknown (すたーだすときっど)
2013-03-21 23:38:09
作者は元三菱銀行行員なんですけどねー。

現場には出ていないのかなあ?