晴耕雨読 in 神鍋高原

~ものづくり・工場改善の本の紹介を中心に~

経営の本棚 ⑧ 「無印良品は仕組みが9割」 松井忠三

2014年06月15日 | 経営の本棚

第197回記事(2014年6月16日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定

井上三郎右衛門@晴耕雨読です。

いよいよブラジルワールドカップが開幕しました。
日本チームには頑張ってほしいですね。
そして、ちょうど今、コートジボアール戦で本田選手が1点入れたところです。
私もこれから頑張って記事を書いていこうとしています。

はじめに
今回紹介する本は、良品計画会長の松井忠三さんが書かれた、
「無印良品は仕組みが9割」です。
本の出版は2013年度と比較的新しいのですが、2000年ごろからの良品計画(無印良品の会社名)の苦境をどのようにして脱出されたかが書かれています。
方法は、「仕組み」をつくることによってですが、その多くの割合の部分は「MUJIGRAM」というマニュアルをつくることです。その自社のノウハウともいえるマニュアルが一部公開されていますが、わざわざ公開してまでこの本を書かれたのは、
一つ目が「日本の経済を元気にしたい」、
二つ目が「「仕組みを大切にする考え方」は働くうえで大いに役に立つ」、
と考えられたからです。

Photo

データ
 
1400円(税別)
 角川書店
 221p

内容
 本のタイトルを私の理解した範囲でもう少し噛み砕いてみると、
 「無駄な努力をやめさせて、会社などの成果に繋がる仕組みをつくることが大切」
 という内容でしょうか。

 ”はじめに”の2pに次のような記載があります。経済状況が厳しい中で、努力に努力を重ねているビジネス・パースンがたくさんいます。しかし、そのような「努力」が、正しく「成果」に結びついていないケースが多いように感じています。私も同じように感じています。

 その状態からどうしたら脱出できるのか。それが仕組みつくりです。

 仕組みをつくればどのような好循環のサイクルが回るのかは109pに、仕組みをつくるメリットは75pにまとめられています。この部分だけでも読んで理解されるのが良いのではと思います。
 また、仕組みをつくることで実行力を大幅に上げることも非常に大切だと書かれていると理解しました。

 私は、マニュアルをつくることで業績を回復できるのか?仕組みをつくるだけで会社が良い方向に向かうのだろうか?といった疑問を持っていましたが、読んで納得できる内容でした。そのことは、最近の良品計画さんの業績の好調さ(売り上げが2013年度は2000臆を初めて上回った)からも納得できる内容でした。

 会社の中に仕組みをつくっていきましょ。

目次
 (章のサブタイトルがポイントをよく表しています。そのため、わざわざサブタイトルまで記載しました。サブタイトルの意味をよく理解いただければと思います。)
 はじめに 努力を成果に直結させる
 序章   なぜ無印良品には”2000ページのマニュアル”があるのか
       ――「標準」なければ「改善」なし
 1章   売上げとモチベーションが「V字回復する」仕組み
       ――「人を変える」のではなく「仕組みをつくる」
 2章   決まったことを、決まったとおり、キチンとやる
       ――「経験」と「感」を排除せよ
 3章   会社を強くするための「シンプルで、簡単なこと」
       ――「他者」と「他社」から学ぶ
 4章   この仕組みで、「生産性が3倍にできる」
       ――「むくわれない努力」をなくす方法
 5章   自分の仕事を「仕組み化する力」をつくろう
       ――「基本」があれば「応用」ができる

<三>

追記
2014年6月22日(日)のがっちりマンデーに松井会長が出演されていました。
本を読んだ後でさらにTVでの説明を見たので、たいへんよく理解できました。

コメント
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