三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

Jリーグ・トップマネジメントセミナー プログラム2 その③

2008年03月14日 | 2008年
スパーボウルの会場となったスタジアムは、サンディエゴにあるローズボウル。
翌年(1994年)の米国ワールドカップ決勝の会場でもありました。

2002年のワールドカップ招致運動をしていた日本にとって、
決勝戦のスタジアムとはどのような施設なのかを知る上でも、絶好の会場でした。

試合開始のかなり前から、道路はすでに大渋滞。
ところがVIPチケットを購入した私たちJリーグ役員のバスは
白バイの先導で渋滞を尻目にスタジアム駐車場に到着しました。

「チケットは驚くほど高かったけど、
白バイの先導なんて誰でも経験できることではないし、
これだけで元を取ったようなもんですよね」と、一同、納得しました。

ローズボウルの収容人数は10万人といわれていますが、
実際には7万3千余(1988年の第22回実績)という規模のようです。
意外にも屋根がなく、座席はベンチ式でした。

FIFA(国際サッカー連盟)は、ワールドカップ用スタジアムに対して
基準を設けています。
2002年大会のスタジアムには、観客席全てを覆う屋根の設置が求められていました。
客席はベンチ式ではなく、1人ずつの個席でなければなりません。
その後、この基準を知って、FIFAの施設の意味を考えることになりました。

さて、試合開始。
ダラスカウボーイズ(NFC)とバッファロービルズ(AFC)の対戦です。
プレーが頻繁に中断します。
テレビCMを入れるためです。

スーパーボウルのテレビCMは、最も高額なことで知られています。
1988年の実績では、1分間でなんと135万ドル。
米国の国民的イベントならではの金額です。

会場で生の試合を見ている私たちにとっては、
試合全体が間延びしてしまって、面白さが半減という感じでした。
「アメリカンフットボールは嫌いではないけれど、これではね」と、
川淵さんも不満げ。

スーパーボウルは、ハーフタイムショーに誰が出るかという話題でも、
毎年、盛り上がります。

前半の試合が終了して選手がロッカールームに引き上げると、
スタンド下からステージが出てました。
マイクを握って歌いだしたのは、マイケル・ジャクソン(!)です。

どこまでもエンターテインメント化する米国のプロスポーツ興行。
試合はダラスカウボーイズが52対17で圧勝しました。

4ヵ月後に開幕を控えたJリーグ。
果たしてどこまでファンを楽しませることができるのか。
テレビ番組としてどれだけ価値を持たせることができるのか。
そんなことに思いを巡らせました。

ちなみにこの年(1993年)のスーパーボウルの視聴率は45.1%。
米国で最も成功しているスポーツイベントの地位が揺らぐことはありませんでした。

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  「ワールドカップ南アフリカ大会とFIFAの“アフリカ戦略”」
  ◇講師:小倉純二氏(国際サッカー連盟理事、日本サッカー協会副会長)
  ◇会場:ぴあ株式会社 会議室                 
  ◇日時:2008年3月28日(金)18:30~20:30 
  ※オブザーバーでのご参加も可能です。           
                
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【株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツビジネスプロデューサー
  地域づくりアドバイザー
  http://www.sports-21.com 

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