夕刊/金田ヒサ

THE RAMBLINGSのフロントマンが贈る漂流記

理想郷

2015-03-14 | Weblog
間違えないことを主に置くとグルーヴは遠ざかっていく。

アタマばかり使っていると出音に瞬時に反応出来ず。

これは間違えても良いと肯定してるんじゃない。

ディフェンシブになってばかりじゃ何処へも行けない。

ロックン・ロールの曲なんて長くて五分で終わりなんだ。

慎重になったり躊躇している時間なんてない。

だからスタジオで体にノリを入れ込む時間をとるんだ。

攻めるときに攻められないのはヘタクソではなく只のヘタレだ。

薄っぺらい味付けのライヴなんて俺にとって何の意味も持たない。

音には人間が表れる。

表れない人間がいるなら今すぐステージから降りるべきだ。

雑味があろうとそれが大切。

しかしそこが大切なんだと気付いてる人は少ない。

中途半端な自称プロのプレイヤーに多いようだね。

彼らは譜面を前に無難に間違えないプレイで飯を食う。

それが癖になっているのだろうし正しいと思っているようだ。

しかし。

本物は己を全面に出し、より曲が生きるプレイをする。

己を出さないなら誰がプレイしても同じではないか。

そういうプライドを持つ人間をプロフェッショナルと呼ぶ。

本来は中途半端なプロなんて存在しないはずなんだがね。

こんな俺に「アナタのは所詮、理想郷だ」と言う輩がいる。

自分の音楽を束縛されず意のまま好き放題やりたい。

これの何処が理想郷なんだろ?

だから働きながらアマチュアやってんだぜ。

そんなに不自由ならプロやめて働きな、紹介するぜ(笑)。

ま、アマチュアもヘビーだから覚悟はいるけどな。
コメント (2)
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