夕刊/金田ヒサ

THE RAMBLINGSのフロントマンが贈る漂流記

何年経っても

2015-01-15 | Weblog
81年から86年まで熊本でランブリングスをやってる頃。

当時のテレビやラジオそして街中にたれ流される音楽は

どれもガキの俺の気分を害し苛立たせるには充分すぎた。

何が嫌いだったか今でも明確に答える事は出来ないんだけど。

感覚で言えば嘘っぽくて薄っぺらで軽くて何もかも腹が立った。

UKロックなんて欠伸が出たよ。

MTVなんて最悪でね。

日本の音楽シーンなんてどうでも良かった。

唯一の救いはRCサクセションと山口冨士男だった。

博多のめんたいロックなんてシカトだよ。

でも今思えばひでぇネーミングだよな。

めんたいビートにめんたいロックだぜ(笑)。

熊本なら馬刺ビートに辛子蓮根ロックってとこか。

俺のイメージの博多ってとこは小さい独立国だからね。

街には興味のない伝説とスーパー・スターが溢れてたよ。

俺はクラプトンやジョニー・ウィンターのギタリストや

バンドで言えばストーンズに侵されてから一切興味なかった。

ブルーズもソウルもレゲエもファンクもカントリーも

全部熊本時代に引き出しに入れこんだ愛すべき音楽なんだ。

こればかりは何十年経っても変わらないし変わる訳がない。

今日だってそんな音楽を追いかけてるんだからね。

興味はいつだって俺はどんな奴になるのか?何者なのか?

音楽を創ったりプレイする中でそれだけを思い続けてきた。

それは52になってもいまだ変わらないときてる。

だけど俺は偏屈でも変わりもんではない(笑)。

自分の事が一番好きなただの演奏好きなオッサンってだけだ。

そんな俺が唄うロッキン・ソウル・レビューに

是非とも足を運んでやって下さい。

刺激薄で不感症のアナタにはぴったりかも知れない。
コメント (1)
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