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速報!第81回アカデミー賞ノミネート(2009)

2009-01-23 08:13:24 | 大作映画ハリウッド系
第81回アカデミー賞ノミネート(2009)

昨夜アカデミー賞のノミネートが発表されました。
日本の「おくりびと」が外国語映画賞に選ばれてます。
こんな地味でしみじみ良い映画が
こんな華々しい賞にノミネートってのは嬉しいことです。

ほとんどが日本ではまだこれから公開なので
とりあえずリストだけ。



作品賞[Best Picture]

『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』
『 フロスト/ニクソン』
『ミルク』
『愛を読むひと』
『スラムドッグ$ミリオネア』


監督賞[Directing]

デビッド・フィンチャー『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』
ロン・ハワード『フロスト/ニクソン』
ガス・ヴァン・サント『Milk ミルク』
スティーヴン・ダルドリー『愛を読むひと』
ダニー・ボイル『スラムドッグ$ミリオネア』


主演男優賞[Actor in a leading role]

リチャード・ジェンキンス『The Visitor』
フランク・ランジェラ『フロスト/ニクソン』
ショーン・ペン『Milk ミルク』
ブラッド・ピット『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』
ミッキー・ローク『ザ・レスラー』


主演女優賞[Actress in a leading role]

アン・ハサウェイ『 レイチェルの結婚』
アンジェリーナ・ジョリー『チェンジリング』
メリッサ・レオ『フローズン・リバー』
メリル・ストリープ『ダウト』
ケイト・ウィンスレット『愛を読むひと』


助演男優賞[Actor in a supporting role]
ジョシュ・ブローリン『Milk ミルク』
ロバート・ダウニー・Jr.『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』
フィリップ・シーモア・ホフマン『ダウト』
ヒース・レジャー『ダークナイト』
マイケル・シャノン『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』


助演女優賞[Actress in a supporting role]
エイミー・アダムス『 ダウト』
ペネロペ・クルス『それでも恋するバルセロナ』
ビオラ・デイビス『ダウト』
タラジ・P・ヘンソン『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』
マリサ・トメイ『ザ・レスラー』


外国語映画賞[Foreign Language Film]
『The Baader Meinhof Complex』(ドイツ)
『The Class』(フランス)
『Departures おくりびと』(日本)
『Revanche』(オーストリア)
『Waltz With Bashir』(イスラエル)

前哨戦と言われるゴールデングローブ賞と
ほとんどがかぶっていますが
ここでもブラピ/アンジェリーナ夫婦が主演賞に
ノミネートされてて、華やかな授賞式になりそうです。


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wowowがまた放送するようなので、楽しみだ。

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「永遠のこどもたち」永遠が見える日

2009-01-21 22:20:08 | ミニシアター系映画
「永遠のこどもたち」★★★★☆
ベレン・ルエダ 、ジェラルディン・チャップリン 、マベル・リベラ 出演
J・A・バヨーナ監督、2008年、スペイン、メキシコ、108分




「何だ、この映画、
途中二度くらい恐怖で
声を出しそうになりながらも、
ラストで映画のタイトルの意味が分かると、
泣かされた」


何という映画。

古い大きな建物を改装して
家族で孤児院をスタートさせようとした矢先、
幼い息子が行方不明となってしまう。

その子供はこの家に越した頃から
架空の友達をつくり
一人遊びをしていると両親は思っていたが、
本当に架空の話なのか、
次々と不思議なことが起こっていく。


目に見えないものの存在というのは、
「ある」と言えばあるだろうし、
「そんなの無い」と言われてしまえば
それまでのこと、証明はできない。

でもチラッと横切る影のようなものや、
風もないのに揺れるカーテン等々、
誰でもちょっとした「気のせい」ってのは
体験しているはず。


そこに「何か」悲しい出来事が過去にあり、
その強い思いが残っていると言われると
そういうこともあり得るだろうなと思えてくる。

惨たらしい死の場面や、
恐怖を煽る音楽で何度もこわい思いをした、
この話はどこへ行くのか
予想もつかなかった。

そしてラスト、
何だ、これ、
ホラーの様子が一変し
明るい光と喜びに溢れるラスト。


感情の揺れ幅が大きい分、
決してハッピーエンドとも言えないかもしれないが
幸せな気分にさせてくれる、
映画の魔法を堪能した。

どこかで永遠に響く子供の声がする。

★100点満点で90点

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あの名作「パンズ・ラビリンス」の監督が製作を努め、
見終わってみると同じようなテイストを感じ、
とにかく映画好きで良かったと思わせてくれる作品。

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「アンダーカヴァー」親子と正義の物語

2009-01-18 10:23:11 | ミニシアター系映画
「アンダーカヴァ」★★★☆
ホアキン・フェニックス 、マーク・ウォールバーグ 、エヴァ・メンデス 、ロバート・デュヴァル 出演
ジェームズ・グレイ 監督、2007年、117分、アメリカ



「好きなように行きたいと願いながらも
警察官の父と兄を持つ主人公は
ただ一度、警察に協力し
そのことで運命の歯車が狂っていく、
この映画でのホアキン・フェニックスの全てが良い」


厳格な父親と優秀な警察官の兄をもつ主人公は
自分らしく生きたいと、
彼らから距離を置いて暮らしてきた。

ところが警察に協力をただ一度したことで
これまでの生活は一変してしまう。

誰だって父親とうまくいかない時期はあるだろう、
それがあまりに完璧で高い壁のように
目の前に立ちはだかっていたら尚更だ。

でも心の奥底では感謝し、
そうなりたいと思う気持ちがあるはず、
そんな微妙に揺れ動く気持ちを
主人公のホアキン・フェニックスが
不器用に演じきっている。

地味ながらそのもどかしいくらいの
不器用さが胸に迫る。

雨のなか主人公を護送する車が
襲われるシーンは、ほとんが主人公の目線で
撮られているので、まるで自分も主人公と一緒に
車に乗ってそこで起こることを
体験しているよう。

ハリウッド大作のような派手さはないが
見終わって少し虚しくなるような
「勝利なき結末」に
良作を見たという手ごたえを感じた。


★100点満点で65点

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2000年公開の「裏切り者」も同じキャストだった、
監督はこの主人公2人が好きなんだろうな。

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「きつねと私の12か月」童話が動き出す

2009-01-17 00:09:50 | ミニシアター系映画
「きつねと私の12か月」★★★
ベルティーユ・ノエル=ブリュノー 出演
リュック・ジャケ 監督、2007年、96分、フランス



「フランスの森の近くに住む少女は
偶然出会ったキツネと友達になりたくて
なんとか気持ちを伝えようとするが、
キツネと過ごす一年は彼女に自然の法則を
教えてくれた」


少女の傍らを自然の動物が
なんでもないふうに通り過ぎる、
「どうやって撮影してるんだろう」
あまりにさりげないから
見過ごしそうになるが
とてもスゴイ映像だ。

そういえばTVでブルドッグの
現在のつぶれたような顔では
呼吸が困難になるからと
改良を加えるらしいと報道されていた。

思い通りにならないなら
なんとか力ずくでも・・・・
それが人間だ。

動物なんて自然のままが良いに決まってるが
人間と一緒にいることを強要したり
そのほうが幸せだとまで考える
傲慢なところもある。

でも、優しい気持ちから接していることだってある、
無垢な気持ちのまま
ただ友達みたいになりたいと思うことも
嘘ではない。

自然のキツネと何とか仲良くなりたいと
少女がアレコレするのは
見ていて微笑ましい、
そして彼女は自然の掟のようなものを
ふれあいの中から学んでいく。


毒の無い映画で
子供向け童話が動き出したような
夢のような映画だった、
だからか、ちょっと大人には物足りない。

★100点満点で65点

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とても優しい映画で子供向き

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「チェ 28歳の革命」人は変われる、国はどうだ

2009-01-14 19:09:06 | ミニシアター系映画
「チェ28歳の革命」★★★
ベニチオ・デル・トロ主演
スティーヴン・ソダーバーグ監督、2008年、132分



「革命の真っ只中において、
純粋であろうとする姿は印象的、
しかし殺し合うことでしか達成されないものに
強烈に惹かれるものを感じない」


アルゼンチン生まれの男が
キューバの革命に深く係わり、
やがてその中心のひとりとなる。

彼が何故銃を持たなければならなかったか、
そんな素朴な疑問には答えず、
戦いを仕掛けていくので
美名においてどうしてもという理由を
もっと印象的に納得させて欲しかった。

ゲバラの医学生時代を描いた
「モーターサイクル・ダイアリーズ」は、
まだ学生の彼の目線が、
南米で懸命に働く人々と
僅かな地主の対比を真っすぐ受け止め、
見ているこちらも考えさせられたが、
「どうして」という部分を
もっと見せてくれないと
どうしても中途半端な印象となってしまうのが
残念だ。


革命という激しい行為は
今の時代には合わないけれど、
日本もこの閉塞感から脱するには
銃の変わりに、意識改革が必要だろう。

誰かがしてくるのでなく、
自分がどうしたいかをちゃんと示せないと。


若く理想に燃え、
その手段はともかく
意志を行動で示し達成感さえ手にいれたのだから、
それは幸福なことだったろう。

でも完全なものなどなく、
彼はまた別の方向へと視線を向けて行く。

早く続きが見たいね。

★100点満点で65点

soramove
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革命を民衆の側からも見たいと思った。

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