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「BOY A 」過去も自分自身、そして未来も

2008-12-14 00:09:16 | ミニシアター系映画
「BOY A 」★★★☆
アンドリュー・ガーフィールド、 ピーター・ミュラン主演
ジョン・クローリー 監督、2007年、イギリス、107分



「子供の頃に犯した犯罪により
少年院に入れられ、
14年間の刑期を終え
名前を変えて社会へ出る主人公」

過去に何かがあったことは連想できるが
それが何なのか暫くはわからない、
新しい関係を築く中で
過去を隠して生きることの
息苦しさに悩む主人公。

戸惑いながらも
必死な主人公の様子が
ドキュメンタリーのような映像で
すぐく身近に彼の考えを
自分も同じように考えながら
映像に見入った。

過去は消せない。

罪は許されるのか。

それでも生きているということは
そこで人は何かを達成し
過去の自分と向き合い
その瞬間、瞬間を
懸命に力を尽くすべきなんだろうな。

ただ自分達の普通の日常で
「懸命」であることなんて
そうそうあることではないけれど。

映画は特に何か答えを提示するでもなく、
唐突に丁度、ビデオの残量が
なくなったかのうように
プチッと終わる。

この余韻。

優しい歌なんて流れない、
知ったような歌詞なんて聞こえない

でも物語は映画の外で
続いていくのだ。

誰もが名前を持って生きてはいるけど
知らない人にとっては誰もが
「BOY A」でもあるのだ。

セリフでなく主人公の表情が
言葉以上に様々なことを伝える。

★100点満点で75点★

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