soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「ラブ・ファイト」ささやかな勝利でいい

2008-12-12 08:16:48 | 邦画
「ラブ・ファイト」★★★☆
林遣都 、北乃きい 、大沢たかお 、桜井幸子 出演
成島出 監督、2008年、126分



幼なじみの女の子に
いつも助けられてばかりの
気弱な主人公が
彼女に勝ちたいと始めたのは
ボクシングだった。

ジムのオーナーは
かつての栄光を引きずった
日本チャンピォンで、
今は新しい才能を育てたいと
なんとかつぶれかけのジムを運営している。

このストーリーがどこへ向かうかは
なんとなく分かるが
そんなことどうでもいいと思える衝撃が
やってくる。

桜井幸子の登場だ。

やわらかな笑顔、
かつてはTVドラマの常連も
最近は見かけない、
なんとなく嬉しく、姿勢を正す。

映画の中で彼女は落ち目の女優で
死体の役では海の水を体にかけられ、
写らない横顔で涙を流す。

こんなことまでさせるなよ、
そう思いつつも、
これがやりたいことに繋がると信じるなら
何でもやるべきなのかとも。

夢を掴もうと努力する姿や、
身の回りの他人から見たら
低いハードルとも見えるものでも、
必死になる姿は
すごく身近に感じる。

フツウの生活に
輝かしい栄光なんてほとんど無い。

自分たちが見たり聞いたりするのは
誰かの成功した華々しいものが多いけれど、
それは現実じゃない。

主人公の幼なじみの女の子より
強くなりたいという、
そのくらいの願いが妥当だ、
けれど、映画ではその女の子が滅法強いのだけど。

この映画は50席くらいの小さな映画館で見たが、
客は10人くらいの寂しい興業、
でもちょっとホロリとさせられ、
しみじみ感じた部分もあり、収穫だった。

見逃した人も是非レンタルで見て欲しいな。

★100点満点で75点★

soramove
★参考になったらココもクリック!←ランキング上昇ボタン

絶賛とまではいかないが、なかなか面白かった。

★映画ランキングはこちら