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読書と旅行と柴犬のブログ
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書籍「カシオペアの丘で(上・下」いつも4人だった。

2010-07-11 11:08:31 | 読書の時間
「カシオペアの丘で(上・下」★★★
重松 清 著 、講談社、2010/4/15 初版
(424ページ/ 416ページ 、各680円)



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「幼なじみの4人は、いつも一緒だった。
親に隠れて見晴らしの良い丘に寝ころび
北海道の満天の夜空に広がる星々を眺めた、
それが4人の最高の瞬間だったのかもしれない、
それは後になって分かることなのだけれど」



この場所に遊園地が出来たらいいね、
そんな夢を叶えた幼なじみ、
でも現実は閉園の危機に直面している、
夢が実現できたことを喜べばいいのか、
それとも現実を嘆くべきなのか。


故郷から脱げるように東京で暮らす幼なじみは、
末期がんと分かり
家族に故郷を見せたいと
良い思い出ばかりではない場所に帰って来た。

重松 清 の本は敬遠していた、
なんというか、泣くに決まっているから、

かつては新刊は初日に手に入れ、
以前の作品もむさぼるように読んでいたが
いつからか、その「泣き」から遠ざかっていた。


今回書店に並んだ文庫版を手にして
久々に読もうと思ったのは
「カシオペアの丘で」という優しいタイトルに
何故か惹かれたからだ、
もちろん「これも泣くだろうな」とは
とっさに思ったが、
そんな気分だったのかもしれない。


同じ時間を共有し
楽しい時間を過ごしても
永遠に一緒にいられるわけではない、
そんな誰もが通過してきた懐かしい時間、
そして40歳となった4人は、
自分達のそれぞれの場所で生きている。

「逢おうよ」と言えば
こんなに長く逢わないでいることも無かっただろう、
逢えば一気に逢わなかった時間を飛び越えることも
経験で分かってる、

でも逢えない理由があった、
この本は「死」という現実に向き合い、
そして「許し」というテーマで読ませてくれた。

所々胸に迫るシーンはあり、
その都度グッときたけれど
泣きはしなかったな、
もしかしたらもっと厳しい現実を
暫くの間に自分自身でも経験してきたからか。

この重松 清 を読まなかった時間ってのは、
自分にとって必要な時間だったのだ、

そんなことを感じた大切な時間、
もちろん内容は読んで損の無い、
充実な読書の時間を与えてくれた。

でもなんだか抒情的すぎるかな、
現実はもっと厳しいからね。

★100点満点で65点


soramove
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いつからか、「泣き」のテーマを敬遠していた、なんでだろう、
今回はそんなことばかり考えていた。


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