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「リベンジ・マッチ」スタローンの到達点ともいえる

2014-04-29 18:14:10 | ミニシアター系映画
「リベンジ・マッチ」★★★☆
シルベスター・スタローン、ロバート・デ・二―ロ、
キム・ベイシンガー、ケビン・ハート、
ジョン・バーンサル出演

ピーター・シーガル監督、
113分 2014年4月4日公開
2013,ポニーキャニオン、東宝東和 
(原題/原作:GRUDGE MATCH)




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「予告を劇場で見た時
まさに目を疑った、
この二人が共演することがあるんだって、
しかも今頃?ボクシング映画で。
最後、試合に決着が着くが
本当に勝ったのは
デ・ニーロを引っ張り出した
スタローンだった、そんな気がした」



1980年代初頭のピッツバーグ。
レイザー”(シルヴェスター・スタローン)と
“ザ・キッド”(ロバート・デ・ニーロ)は
お互いライバル心むき出しで
1勝1敗で迎えた決戦の前日、
突然レイザーは引退を表明し
それ以降、表舞台から姿を消した。


それから30年、
再び彼らは戦うことになる。

寡黙で不器用なレイザーと
お調子者で事業も成功したキッド、
彼らには過去に苦い遺恨があったが
それをことさら強調するわけでもなく
それぞれの過酷な現実も描かれ
やむにやまれないそれぞれの事情を抱えて
二人はコメディとしか言いようのない
リベンジマッチを迎える。



この映画で得をしたのはスタローンだろう、
とても対照的で名俳優のデ・ニーロを
同じ舞台に引っ張り出したのだから、
同じスターであっても
誰もが二人を同列には並べない。


それは方や主演男優賞俳優で
様々な役柄をこなしたデ・ニーロと
ヒット作はあるが、演技派とはかけ離れた
スタローンというセレブ、
映画の内容とは違うが
やはりお互い抱えたものは違えど
映画と言う舞台では同じ。



どんな結末を迎えるのか
楽しみであり、
作られた感動を押し付けるようなら
嫌だなぁと思いつつ見ていたが
やはりリングでの激闘を見ると
そこには自然と感動してしまう
「何か」が確かにあった。



理由は色々あっても
やり残したという気持ちは
「後悔」というのとは別に
ただなんとなく、いつまでも
折りに触れて思い出したりする、
この映画のように
分かりやすく自ら決着をつけられるなら
どんなに良いか。



でもほとんどのことは
そんな単純に割り切れたり
解決出来るものでもない

だからこそ、リングの上で
自分自身ただそれだけで
何かと向き合うってことは
見ていて爽快だったし、
衰えた肉体を不屈の闘志で奮い立たせ
前に前に出て行く二人に
心がどうしようもなく熱くなるのだ。



続きはもう見たくないけど
見る前に考えていたより
ずっと良い映画に仕上がっていた。

★100点満点で75点


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