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「サヨナライツカ」いつかサマーセットモームスイートに泊まりたい

2010-01-25 00:09:55 | 邦画
「サヨナライツカ」★★★★
中山美穂、西島秀俊主演
イ・ジェハン監督、134分 、 2010年1月23日、2009年




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CJ Entertainmentのロゴで始まるこの映画、
日本人監督じゃない「何か」をえ狙ったのだろう、
その試みは成功したのか。


「辻仁成の同名小説を、『私の頭の中の消しゴム』の監督イ・ジェハンが
原作者の夫人である中山美穂を12年ぶりに迎えて映画化したラブストーリー。
最近新刊の出ないダンナの代わりにフランスから出稼ぎに来たのかもしれないが、
この映画でのミポリンは確かに女優だった」



ただひとつの愛を貫きたかった沓子(中山美穂)と
沓子にのめりみながらも
婚約者との結婚を選んだ豊(西島秀俊)、
1975年バンコクで出会った二人、
大好きなバンコクが舞台というだけで
映画がぐっと身近に感じられる。


ただし映画の重要な舞台のひとつの
オリエンタルホテルのサマーセットモームスイートは
全く身近ではないが、その豪華な雰囲気を映画から
感じるだけでも楽しめた。
オリエンタルホテルは憧れのホテルで
一番安いチャオプラヤー川の見える部屋に
2泊だけしたことがある、1泊38.000円くらいだった。


今はどうなんだろうとHPを見たら
今も同じくらいだったが、この映画に出てくる
サマーセットモームスイートの値段は分からなかった、
たぶん1泊30万円くらいはするんだろうな。

当時はバックパッカーもどきだったので
前日は1.000円の部屋に泊っていたので
落差に笑うしかなかったっけ。
短パンやビーサンでのホテルへの出入り禁止など
格式の高さというものを実感した3日間だった。

そんなことを思い出しながら
70年代のバンコクが今とたいして変わってないなとか、
それでも頑張って時代を感じさせる小道具を
所々に配した苦労なんかを思った。

トゥクトゥクで走る町並み、
水上マーケットとミニ観光も挿入されていて
バンコクって確かに何でもあるなーと
二人の物語よりそっちに目が移っていた。



この映画は二人が別れてから25年後という
全く余分なラストのパートが
どうにも邪魔
で、このあたりは小説なら
読み手の想像で美しくできるが
映画の25年後の老け役は、メイクに違和感ありすぎで
物語に入り込めない。

なんとももったいないが
それでも中山美穂の堂々たる女優っぷりは収穫、
婚約者と愛人の対決のシーンなんか
かなり良い演出で見所もあった。



人はいつか別れが来る、
心が離れてしまうことや、
死んでしまうことや。
それでも出会うのなら自分のやり方で
目の前の相手を想うしかできない。

「人間は死ぬ時、愛されたことを思い出すのか、
それとも愛したことを思い出すのか」


映画の中で何度も出てくるフレーズ、
主人公の沓子はその意味で幸せだったんだなと思いたい。

もう一回くらい見ても良いかな。
映画としての出来はもうひとつ、
ただし自分的には満足な映画でしたね。

★100点満点で75点★


soramove
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