「マーチ家の父 もうひとつの若草物語」★★★★
ブルックス・ジェラルディン著 、武田ランダムハウスジャパン、2010/5/20 初版
(384ページ , 2,310 円)
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「世界中で愛された古典を下敷きに、
豊かな想像力と巧みなストーリーテリングで
アメリカの動乱の時代を生きる人々を
描きあげた歴史フィクションの比類ない傑作。
ピューリッツァー賞受賞作」(HPより)
本を買う際に参考にしている番組、
「週刊ブックレビュー」で紹介されていて
面白そうだなと感じてオンライン書店bk1で購入、
海外の翻訳ものだから仕方ないが
2.310円は一冊の本の自分の予算を超えているが
書評ゲストの皆が絶賛していたものだから仕方ない。
時はアメリカの歴史、南北戦争の時代
かつて出会った若く気高い奴隷女性グレイスと
奇跡のような再会を果たし
今は妻も子もある見ながら
かつての甘く狂おしい日々を思い出す。
このあたりで実感するのは
古典的な本にわずかに登場する父親が
その時何をしていただろうかと
丁寧に取材し物語として昇華させていること、
脇役だった父親が中心人物となり、
心優しい家族を守るため懸命に生きている。
時代が違っていたら
若草物語の古き良きアメリカ的家族は
成立していなかったかもと思わせながら
どんなこんな状況にあろうと
故郷で待つ家族が心の支えとなり
それでも自分の信念を貫くために
出来ることを精一杯する強さを感じた。
本の内容もさることながら
こんな有名な古典のサイドストーリーに
挑もうとする心意気が凄いと思った、
そしてそれがまさに歴史的事実を読むような
冷静ななかに確かにマーチ家の父が生きていたことを
実感させてくれる物語として成立している。
実は「若草物語」はちゃんと読んだことが無いので
これを機に読んでみようかと思った、
そして父親が僅かに登場する部分で
この小説と比べてみたり、
家族が暮らす時間と同じ時に
北軍の従軍牧師として頑張る父親の存在を
感じるのも面白そうだ。
★100点満点で80点★
soramove
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NHKの「週刊ブックレビュー」は録画していて
読む本の参考にしている。
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ブルックス・ジェラルディン著 、武田ランダムハウスジャパン、2010/5/20 初版
(384ページ , 2,310 円)
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アメリカの動乱の時代を生きる人々を
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ピューリッツァー賞受賞作」(HPより)
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時はアメリカの歴史、南北戦争の時代
かつて出会った若く気高い奴隷女性グレイスと
奇跡のような再会を果たし
今は妻も子もある見ながら
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このあたりで実感するのは
古典的な本にわずかに登場する父親が
その時何をしていただろうかと
丁寧に取材し物語として昇華させていること、
脇役だった父親が中心人物となり、
心優しい家族を守るため懸命に生きている。
時代が違っていたら
若草物語の古き良きアメリカ的家族は
成立していなかったかもと思わせながら
どんなこんな状況にあろうと
故郷で待つ家族が心の支えとなり
それでも自分の信念を貫くために
出来ることを精一杯する強さを感じた。
本の内容もさることながら
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そしてそれがまさに歴史的事実を読むような
冷静ななかに確かにマーチ家の父が生きていたことを
実感させてくれる物語として成立している。
実は「若草物語」はちゃんと読んだことが無いので
これを機に読んでみようかと思った、
そして父親が僅かに登場する部分で
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家族が暮らす時間と同じ時に
北軍の従軍牧師として頑張る父親の存在を
感じるのも面白そうだ。
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