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映画「アレクサンドリア 」かつての神秘的な古代都市に思いをはせる

2011-03-19 19:45:01 | 大作映画ハリウッド系
「アレクサンドリア 」★★★☆
レイチェル・ワイズ、マックス・ミンゲラ、
オスカー・アイザック、マイケル・ロンズデール、
サミ・サミール出演

アレハンドロ・アメナーバル監督、127分、2011年3月5日公開
2009,スペイン,ギャガ
(原作:原題:AGORA)




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「4世紀のエジプト、アレクサンドリアが舞台。
実在の女性天文学者のヒュパティア(レイチェル・ワイズ)は、
学問に情熱を注ぎ、弟子に講義を行っていた。
しかしその繁栄もキリスト教という
当時の科学を否定する大きな勢力と衝突し
新しい時代が幕を開けようとしていた」



とにかくエジプト関連の事には
全て興味があるため
この映画も楽しみにしていた。


日々の労働に縛られず
詩作や思想を楽しむ一部の貴族の生活は
奴隷制によって支えられていた、
そこに誰でも平等を説くキリスト教は
主に下層の平民や奴隷に
圧倒的な熱狂で迎えられた。


芸術や文化もこんなふうに
現実世界から離れたところで
一気に花開いた時代が何度かある、

それは現実感を欠いた危うい基盤の上にある、
そんな足元が揺らぐ時代がそこまで来ていた。

どこまでが歴史の事実なのか分からないが
地中海の気持ちのよさそうな気候の中
かつて繁栄を誇った都市があった、
そこでは日本の八百万の神と似た
様々な神が信仰の対象となっていた、
そして彼らの心のよりどころともいえるのが
これまでの知識を記した本を収蔵する図書館だった。

この図書館がキリスト教の勢力に
無残に燃やされ、壊されたシーンは
なんとも無念な気持ちになったが
歴史ってこういうことの繰り返しだったのだ。



さらには女性が人の前に立ち
道理を説くことを危惧し
「魔女」と名指しされ
石打ちの刑に処せられるというラストシーンは
残酷だったけれど
それでも自分の意思を曲げない
気高さが守られたことを喜びたい。

話し合いが行われても
それが結局最後は武力にものを言わせるような
そんな経験から現代社会は成り立っている、

これが本当に成熟した社会なのかと
疑いたくなる瞬間も多いが
それでも信じて守っていくべきなんだろう。

以前カイロからスタートして
ルクソール、アスワンと旅したが
アレキサンドリアはまだ行っていない、
次にエジプトに行く機会があれば
是非訪れたいと思った。
その空気を自分でも感じたい。

★100点満点で75点

soramove
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