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映画「ヒア アフター」何より今が一番大切だということ

2011-03-12 00:30:38 | 大作映画ハリウッド系
「ヒア アフター」★★★☆
マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、
フランキー・マクラレン、ジョージ・マクラレン、
ジェイ・モーア、ブライス・ダラス・ハワード出演

クリント・イーストウッド監督、129分、2011年2月19日公開
2010,アメリカ,ワーナー
(原作:原題:HEREAFTER)






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今日の午後、名古屋でも激しい揺れを伴う
地震があった、「長い」と思うほど
ユラユラ揺れて
自宅に戻って東北は大変なことになっていることを知った。

そしてどのチャンネルでも地震報道がされ
死者が刻々と増えていく。
今朝はいつもと同じ朝を始めたはずが
全く予想もしない夜を迎えている。

先日見た映画は日々の暮らしは
死と隣り合わせているということを
新ためて考えさせられたが
まさに今日はそれが現実となった気がする。

「最近では俳優というより
監督という印象の強い
クリント・イーストウッドの新作、
予告ではどんな映画なのか
いまひとつ分からなかったが
とても変わった感じの映画だった」



臨死体験をしたフランス人ジャーナリストのマリーと
双子の兄を事故で失ったイギリスの少年マーカス、
そしてアメリカの霊能力者ジョージ、
全く別の場所で過ごす彼らの人生が
ある日交差する。



マット・デイモン演じる霊能力者は
その力に戸惑い、今は工場で働いている、
彼の元を訪れる人たちは
死者と交信したい、
もう一度話したい
その気持ちはわかる、
けれどその仲介者となることは
やはりハードだろうなとも思った。

この映画を見るとき
もし死後の世界を描いているとしたら
どんなふうに現実世界と
整合性をつけるのだろうかと
ちょっと危ぶむように気持ちでいた。



この映画はオカルトやサイキックの
キワもの的な部分をうまく
現実と折り合いをつけて
ありえそうな日常生活を描くことに成功し、

そのことでラストには
この映画でいえば幸せともいえる
さりげない結末を描いていた。


事故などで突然生命を断ちきられた人、
そして残された人、
本来はいつもと同じように
夕方や夜には今日一日の話を
それとなくする時間が
何かによって永遠に失われた時
やはり、後悔は感じるだろう、
もっと話しておけばよかった、
もっと素直になれば、と。

80歳になる監督はとても穏やかで
やさしい光にあふれた映画を完成させた、

あとどのくらい彼の新作を見られるだろうか、
永遠に続くものはない
ならば自分から積極的に
関わっていくべきなのだろう。


映画の味わいとしては
もうひとつ深いものは感じなかった。

★100点満点で75点

soramove
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フランス、イギリス。アメリカという離れた土地を
一つの物語で繋ごうと考えることがまず素晴らしい、その発想。

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