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映画「再会の食卓」余生をどう過ごすか

2011-03-09 19:09:21 | ミニシアター系映画
「再会の食卓」★★★
リン・フォン、リサ・ルー、シュー・ツァイゲン、
モニカ・モー出演

ワン・チュアンアン監督、96分、2011年2月5日公開
2010,中国,ギャガ
(原作:原題:団圓/ APART TOGETHER )






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「1949年、国共内戦(國民党と共産党の内戦)
敗北が確実となり、
一組の夫婦はその日から
40数年引き裂かれていた。
そして上海で暮らすユィアーのもとに
届いた手紙には、生き別れた夫イェンションが、
台湾から帰ってくると記されていた。」



見上げればほんの少し先に高層ビル、
その足元には古い街並みが
少しいびつな形で100年前とも変わらずに
たたずんでいる。
細い路地をゆっくりと歩く人達
何故か懐かしい感じがする。


そんな時間が止まったような街にも
彼らにとっては大事件が起こる、

生き別れた夫とはいえ
上海に暮らすユィアーはその後結婚し
子育てを終えて
今は長年連れ添った夫と静かに過ごしているのだ。
そんなかつての夫が台湾からやってくる。


外からでは分らない
どんなに穏やかに見えようと
大河のようにゆるやかに流れていた時を
激流に変えるような椿事、

そして夫と夫と妻の出した結論は。


最初からどうして今頃
この台湾の夫は戻ってきたのか
いまひとつ理解出来なかった、
しかもこの現代において
それまで全く連絡を取っていなかったいう。

それでも最後は最愛の人と
残された時間を過ごしたいと言うと
それもアリかなと思ったりもする。

でも残された上海の夫の
これまでの年月は何だったのかという話だ、
これもどこかに正解のあることではない。


自分のやりたいように生きたい、
誰だってそう思うだろう、
でも誰かと関われば
それが100%叶わないことも
知っている。

古い街並みが抱えている
多くの人々の色んな思惑が
今、近代的な大きな力に押しつぶされようとしている
それでも人は変わらない
そう言い切れるだろうか、
映画は最後にほろ苦い味わいを残す。

変わらないものと
変わっていくもの
それを嘆いてはいけない
その間も時間はゆったりと流れていく。



実際、もう少し「何か」を見せてくれるのかと
期待しすぎたか、
起こった出来事にくらべて
終わってみたら何も無かったような
そんな映画だった。

★100点満点で65点

soramove
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