soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

書籍「ウォッチメイカー 」見えない強敵に頭脳戦でどこまでできるか!

2011-03-10 19:09:54 | 読書の時間
「ウォッチメイカー 」★★★★
ジェフリー・ディーヴァー 著 ,
講談社、2007/10
( 511ページ , 2,200円)


<リンク:
【送料無料】ウォッチメイカー(上)

【送料無料】ウォッチメイカー(上)
価格:770円(税込、送料別)

>


                    →  ★映画のブログ★
                     どんなブログが人気なのか知りたい





「映画にもなった『ボーン・コレクター』で
四肢麻痺の身体でベッドの上から
犯罪捜査の指揮を執るという
異色の主人公リンカーン・ライムのシリーズ。
まさに海外ミステリーの分厚い本、
これで面白くなかったら許さんとばかりに読むが
ホント二重、三重に練り上げられたストーリーで
読み終わった後は深い脱力感、
素晴らしい作品だった」



犯行現場にチクタクと音のする
アンティークの時計が残され
それ以外はほとんど証拠らしいものが見つからない、
けれど必死の捜査で時計の販売店が分り
店主は「時計は10個売りました」と言う。
恐ろしい連続殺人の幕開け。

犯罪捜査というとDNAくらいなら分るが
あとはTV番組の「CSI」とか見ても
詳しい部分は記憶に残らない、
けれど塵のような小さな証拠も
何かに結びつきそれが事件解決に
繋がると言う魔法のような見事さは
TVのような視覚からは分りやすいが
読書の醍醐味はそれを文章から
自分の頭で構築して楽しめることだ。



今回は別のシリーズの尋問の天才キャサリン・ダンスも
捜査に協力してさらに
面白さアップの大サービス、
これで面白くないわけがない。



リンカーンの捜査の手足となる
刑事アメリア・サックスとの親密な会話や
彼女が今回初めて知った父親の過去など
さすが500ページを超える本だから
登場人物の心理描写も丁寧で
本筋の事件から離れて
彼らの抱えるあれこれを読むと
彼らがそこにまさに生き生きと存在しているように感じて

このあたりはスミステリーというより
普通の小説を読んでいるようでもある。


ただしそんなふうに登場人物に
感情移入している間も事件は発生し
「そんなことしてる場合じゃないんだ」と
本筋に戻って次の展開を想像しつつ読んだ。

派手なアクションシーンはないが
この緊迫感と
時折現れる切ない感情
なんだこれは・・・
そう思っているうちに終わりが近づく。



読み終えると脱力感を思えるが
精根尽き果てたっていうのじゃなく
満足感でいっぱいの大きなため息
ひとつの難点は本が分厚いので
仕事の行き帰りに読むには不向きだってことくらい。

★100点満点で85点


soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン

最新刊から遡って読んでいる、
読みつくす前にどんどん新作が出てくれますように!

★人気映画ランキングはこちら、どんなブログが一番読まれているか