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「あの日、欲望の大地で 」タイトルは大げさだけど見ごたえある傑作

2009-10-30 00:09:12 | ミニシアター系映画
「あの日、欲望の大地で 」★★★★オススメ
シャーリーズ・セロン、キム・ベイシンガー、ジェニファー・ローレンス主演
ギジェルモ・アリアガ・ホルダン監督、107分、2009年、2009-10-10公開



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「映画冒頭の燃えるトレーラーハウスの映像、
説明もなく全く別の場所でストーリーが始まる、
でも燃える映像が頭から離れない、
そして映像が燃える前のトレーラーハウスに繋がる、
くどい説明などなく、流れるように物語が動き出す」



孤独を抱える二人の女、
同じ孤独を抱えていても
その度合いは誰にも分からない、
深い深い井戸を覗き込むように。

時間軸が現在と過去に移動し
別の場所別の主人公の物語が重層的に語られる、
どこで繋がるんだろう、
もしかして全く別の話を重ねているだけなのか、
ミステリータッチで目が離せない。



身近な人にはうまく伝えきれず、
日常とは別の部分でわずかな接点だけあれば
むしろ知らない人のほうが
心を通わせられるのかもしれない、
もちろんそれは錯覚に過ぎないのだろうが。

人は考え過ぎてバカなことをしてしまう、
そして時に考え無さ過ぎてまたバカなことを繰り返す、
どうしてこんなことを・・・と思いながらも
いつか繰り返す、

学習していいはずなのに、それもこれもひっくるめて
時々取り戻したいような、愚かなことをしてしまうのだ。

この映画のラストには救いがあるが
ちょっと拍子抜けするくらいあっけなく、
もうひとつひねりが欲しかったが
そこまでは完璧に作り上げられた映画的作品、
時間をかけて練りに練った脚本に感動。

散漫になることなく心地いい緊張感で
ラストまで、
映画的な映画を見たな~と思いながら
劇場を後にした、少し肌寒い夜。


ギジェルモ・アリアガ・ホルダン監督はこれまで脚本で活躍していた。
2006年 バベル
2005年 メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
1999年 アモーレス・ペロス


★100点満点で85点

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キム・ベイシンガーが秀逸だった、まだまだ頑張ってます。

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