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「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~ 」私は産まれた時から、ずっと死ぬ事を考えていました

2009-10-17 00:15:48 | 邦画
「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~ 」★★★★
松たか子、浅野忠信主演
根岸吉太郎監督、114分、2009年、2009-10-10公開




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「太宰そのものと思って見たが、
どこまでが真実なのかは分からない、
時代の空気や人々の活気などは
新鮮だった、松たか子の良さが光る作品」



以前、東京の三鷹に住んでいて
太宰の命日の「桜桃忌」にたくさんの赤いさくらんぼで
太宰の墓が埋めつくされるのを目にして
作家の作品が残るのは分かるとして
作家をこんなに深く愛するのは
奇妙にさえ感じたのを覚えている。


とか言いながらも、最近は「太宰治と旅する津軽」なんて
本を買って、どうせ東北を旅するなら
テーマのある旅も良いかななんて、
太宰の「津軽」という小説の創作の旅を
なぞろうかとか考えてもいる。

「私は酔わないと人と話が出来ないんです」
映画の主人公が言う、
かと思えば、大金を奪って逃げたり
貧乏暮らしの妻と子に冷淡だったり、
でも時々のちょっとした優しさが、そこれまでの
全部をチャラにしてしまえる得な性格でもある。

会話は小説から引用したような
堅苦しい言い回しが多かったが、
かえって時代物のような雰囲気を与えて悪くなかった、

浅野忠信はあくまで浅野忠信で、ここでも
演じているという感じはしない。


しかし松たか子は良かった、
彼女のための映画といっても良いだろう、
理性的でありながら
それでも主人第一の絶対的な部分を強く持ち、
一緒に生きていくだけで充分と
切ない純愛をささげる。

出来は良かった、
ただ映画としての強さはもうひとつ、
強く心揺さぶられることは無い、
ただ物語のいろんな場面で
自分だったらどうだろうかと考えて
どっちが生きにくいだろうかなんて
比べても意味ないよなと。


★100点満点で75点


soramove
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雰囲気だけで演じる浅野忠信、自分は好きな俳優だけれど、演技はうまくないのだ。

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