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「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」正しいことが全てを幸せにするわけでもないのだ

2009-10-04 00:30:21 | ミニシアター系映画
「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」★★★☆オススメ
ハリソン・フォード、レイ・リオッタ、 アシュレイ・ジャッド主演
ウェイン・クラマー監督、114分、2009年、2009-09-19公開



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ハリソン・フォードの映画をゴールド劇場で見るとは思わなかった。


「自由の国に幸せを求めてやってきた移民と
それを取り締まる移民・関税執行局で働く主人公、
帰化した移民もいれば不法滞在の移民も、
彼らの不安定な立場と、彼らを取り締まりながらも
それをただ仕事とは割り切れない男、
見ごたえのある映画が出来上がった」



7月に「扉をたたく人」という映画を見た時、
不法移民と「9.11」テロがアメリカという
超巨大な国にこんなに影を落としているのかと
改めて感じたが、
この映画も移民などのテーマを扱いながら
主人公が自分の職務を全うしつつも
個人としての幸福の追求との間で揺れ
どこか諦めているような
それでいて、それでいいと諦観しているような
そんな雰囲気を感じた。


国家とか愛国心とか
あまり考えたことがない、
そんな日本人は多いと思う、

だから今の日本人はなかなかひとつに
まとまることが出来ないのだろう。

それが良いことなのか
悪いことなのか分からない、
けれど「誇れる」自分の国という気持ちが持てないのは
やはりどこか間違ってる気がする。


日本にも多くの外国人が仕事を求めてやってくる、
そんな人を今は身近に感じているが
日本人でも大変な昨今、
外国の人に門戸は閉ざされている、
彼らは日本に何を求めているのか、
それは「日本人になりたい」なんて気持ちではなく
金を稼ぎたい
それだけだろう。

だとしたら、この映画で描かれた
帰化を祝う会で高らかに歌われる国歌や
掲げられた国旗への敬意って
本当の意味で自分たち日本人には伝わらないのかも、

自分の生きる国に誇りが持てないなんて
そんな映画とは関係ないことを考えながら
ハリソン・フォードの物悲しい瞳が
印象的だったなと。


正義って誰のためのものか、
正しくて正しくて正しくて
でもそれが誰も幸福にしないこともあるなんて。


★100点満点で75点


soramove
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