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「ニューワールド」名作になりそこねた凡作

2006-05-01 00:54:57 | 大作映画ハリウッド系
「ニューワールド」★★★
コリン・ファレル、クリスチャン・ベイル、クオリアンカ・キルヒャー主演
テレンス・マリック監督、2005年アメリカ

新大陸アメリカへ、イギリスが入植者を
送り始めた頃、
原住民の王女とイギリス大尉の恋があった。

話す言葉が違い、意思の疎通がままならず
このまま会話が成立しないのかと危惧したが
そこはハリウッド、
半年もすると彼女は言葉を理解し、
ついには心情まで伝え合うようになる。

こっちなんて何年かかっても話せないのにね。

ストーリーよりも、新大陸当時の
手付かずの自然の美しさ、まさに落ちていく太陽。

言葉が不要のシーンが満載だ。

しかし、そんなシーンが多用されるうち
贅沢なことだが、少し退屈な感じがする、
雄大な時間の流れを映画に閉じ込めようとするが、
どこか物足りない。

監督のテレンス・マリックは前作「シン・レッドライン」で
人々の心情を
流れる風や、目で追う飛ぶ鳥の姿に
重ね合わせたが、
今回も同様の手法を使い、それを多様したことで
詩情溢れるシーンが
退屈な色に変わっていく。
実際ツライのだ。

映像的な驚きが欲しかった。

何も無いところに教会を建て、
文明的な生活に固執するイギリス人が
世界各地に及ぼした影響、そして遺産に思いを馳せた、
その是非はともかく、
文明の進んだ国のやりたい放題だったかつての一時期、
何も無い新大陸の大地と、その当時のイギリスの
大邸宅の対比を皮肉な目で見つめた。

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★監督の描く映像が好きな人にはたまらない映画、
前作「シン・レッドライン」は心に残る名作だったが、今回は
その長さがキツかった。