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盛田隆二『二人静』正しく良質な小説

2021-05-18 13:18:20 | 日記
盛田隆二『二人静』

よかった。
アマゾンで高評価なのも、納得だ!

正しく良質な文学作品だったよ!
よかったよ…。



いや、不満はないし、本当に良い小説なんです!けど!!

最近個人的に注目している「Twitter文学賞」の第一回受賞作なんですよ。

なんというかね、
「Twitter文学賞」の受賞作ってクセが強いじゃないですか。

『本にだって雄と雌があります』とか
『金を払うから素手で殴らせてくれないか?』みたいな
「頭おかしいけどおもしろいな!」系が
堂々一位を獲れちゃっているところに
多大なる好感と期待を抱いておるわけです。

ついでに、あらゆる賞に縁遠そうな
佐藤亜紀大先生が2回も1位を獲れているところにも
心を鷲掴みにされていまして。

という先入観があったもので。

第一回受賞作の『二人静』。
正しく、良質な、文学作品だったので、
戸惑ってしまったんだな(失礼)。

とはいえ良い小説だと思う。
野間文芸賞とかが合うのではなかろうか(誰かくれないか?)。

周吾は最終的にあかりさんと家庭を築いてほしいと思うけど、
その手前あたりで終幕させたのも良いと思う。
逆に、その後を楽しく想像できるというか。

うん、良い小説。

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