思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

【読書メモ】2011年5月 ②

2019-09-11 17:20:37 | 【読書メモ】2011年
<読書メモ 2011年5月 ②>
結構、長編モノをがつがつ読んだ月です。
仕事も忙しかったはずなんだけど…大丈夫か、自分。
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。


『1Q84 book2』村上春樹
やはりハルキが好きである。
青豆のことが心配。
二人が無事に出会えるといいのだが、とはらはらする。
天吾に比べて状況がヘビーではないか。

(最初に刊行された際は、book1とbook2だけだったんですよね。
 出版と同時に読んだ人々はbook2のラストを読んで
 「え?これで終わりなの…」と戸惑う派と、
 「ねじまき鳥と同じようにもう一冊でるよね?」と期待する派に
 別れたような記憶が。
 翌年、無事にbook3が出ましたけどね。
 私はbook3まである状態で読めたので、
 book2の疾走感と、雷の夜の混沌と、ラストの「ちょ!」という
 盛り上がり、好きです)


『孤島パズル』有栖川有栖
火村先生じゃない方シリーズ。
なんだっけ先輩の名前。

(ちょ!
 先輩の名前を忘れるの、早すぎないか…?!
 <学生アリスシリーズ>です。
 先輩は江神さんです。
 まあ、前述したとおり、当時はあまり良いと思わなかったんですよね。
 青春臭いな!と思ってしまって。
 いま読んだら、違った感想になるのかな。
 ポンコツ脳みそのおかげでトリックも忘れたし(自慢することではない)
 再読しようかなあ)


『バナールな現象』奥泉光
独り言小説というか、ぼそぼそとつぶやき続ける小説というか。
嫌いじゃないしおもしろいと思うけど、無駄に長い。

(奥泉光、作品によって好き嫌いの振れ幅がでかいんだよなあ
 と、ぶつくさ言ったことがありますが。
 心から「合わない」と思ったのは、クワコー2作目3作目の
 ラノベっぽい表紙で中途半端な短編集になったやつだけです。
 他は総じて「好き!」で、この『バナールな現象』だけ
 ちょっと、他に比べると「好き」が少ないかなあ、
 ちょっとだけどね、という所感。
 要するに好きなんだな、奥泉光が)


『物語が、始まる』川上弘美
ちょっとファンタジックな短編集。

(表題作の『物語が、始まる』の他に『トカゲ』『婆』『墓を探す』
 の4篇が収録されています。
 中短編くらいの分量かな。
 雛型と暮らす女性とか、座敷トカゲに振り回されるとか、
 軽く説明しようと思うと、何言ってんだって内容にしかならないのですが、
 川上文学なので大丈夫ですホントにそういう内容なのに
 バッチリ文学ですおもしろくて、ちょっと切ないです)
コメント
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