「阪南市行財政構造改革」の中で、
「借地料がかかる事業は廃止」とされ、
阪南市で唯一直火を使うことができ、
キャンプも可能な「桜の園」の廃止が出されたのは、2年前でした。
もともとは、
「青少年のための野外教育施設」として作られた場所だということなので、
「廃止するということは、阪南市として『青少年のための野外教育施設』は必要ないということなのか?」ということになります。
議会の質問でも、
●市内に他に代わる場所がないこと
●青少年には野外活動が必要だということ
●年齢を問わず、ゆったり過ごせる貴重な場所であること
●無くしたら新しく作るのは難しいこと
●実際に利用している人や団体が市内だけでなく他市からも多数あること
などを挙げて、廃止にならないよう伝えてきたのですが、
「借地料が解消しない限りは廃止」という回答が繰り返されました。
そこで、
「桜の園の会」を結成し、
●借地料が減額、または解消するよう所有者との話しあいを持ってもらう
●利用状況を毎週カウントして、多数利用している実態を立証する
●市民ボランティアを募り、できることをやっていく
ことを1年続けた結果、
昨年春、
担当課が土地所有者と話し合う中で借地料の解消が実現しました。
事業継続となったところで、
市から募集のあった「はなてぃアクション」に応募し、
プレゼンテーションを経て、
2020年4月から委託を受けることになりました。
今日は、
事業の引き継ぎで、
桜の園の維持管理の大きな仕事、
「水運び」の引き継ぎでした。
大きなタンクで水を運び、
桜の園のタンクに入れるのですが、
「協働事業」と言いながら、
プレゼンの時から希望していた「軽トラックの貸し出し」は、
「定期的にはダメ」ということでした。
いろいろ制約はあっても、
「話し合い」でお互いにいい方向に進むよう努力しあうことが「協働」だと思うのですが、
なかなか難しいです。
それでも、
継続して話し合いはさせていただいていて、
いろいろご苦労もあることは十分理解できます。
協働の事業担当として、
これからも、
「野外教育施設」としての桜の園の活用に力を合わせていけたら、と思います。
桜のつぼみはまだ固かったですが、
薄くピンクに色づいてきています。
コロナウィルスの関係で、
花見の宴は遠慮がちな今年、
桜の園で静かなお花見がいいかもしれません。
「桜の園の会」では、
桜の園の自然をより楽しんでもらえるよう、
また、子どもたちが焚き火や薪割りといった体験に親しめるよう、
イベントも計画しています。
4月からの情報をお待ちください。