トラヴィス・ラプランテ+ピーター・エヴァンス『Secret Meeting』(NNA、2015年)を聴く。
Travis Laplante (ts)
Peter Evans (tp)
ラプランテのテナーには驚かされた。どれだけ音を割って、どれだけ倍音を放ち、どれだけ長く吹くかというショーケースである。ときに、電子楽器かという音もある。
これに対峙して、エヴァンスも炸裂と運動神経の無数の様態を惜しげもなく提示している。実はこのようなシンプルな追及こそ、エヴァンスの望むところではなかったのかな、なんて思ったりもして。
ヘンな音の響きとヘンな音の響きとの相乗効果で倍倍音。聴いていてくらくらする。その響きの可能性には、まだまだ先があるのではないかと思わせてくれる。
●ピーター・エヴァンス
Pulverize the Sound@The Stone(2015年)
Rocket Science変形版@The Stone(2015年)
エヴァン・パーカー US Electro-Acoustic Ensemble@The Stone(2015年)
エヴァン・パーカー ElectroAcoustic Septet『Seven』(2014年)
チャン+エヴァンス+ブランカート+ウォルター『CRYPTOCRYSTALLINE』、『Pulverize the Sound』(2013、15年)
ピーター・エヴァンス『Destiation: Void』(2013年)
『Rocket Science』(2012年)
ピーター・エヴァンス『Ghosts』(2011年)
エヴァン・パーカー+オッキュン・リー+ピーター・エヴァンス『The Bleeding Edge』(2010年)
ピーター・エヴァンス『Live in Lisbon』(2009年)
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Mechanical Malfunction』(2012年)
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Electric Fruit』(2009年)
MOPDtK『Blue』(2014年)
MOPDtK『The Coimbra Concert』(2010年)
MOPDtK『Forty Fort』(2008-09年)