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Sightsong

自縄自縛日記

エヴァン・パーカー US Electro-Acoustic Ensemble@The Stone

2015-09-23 22:27:07 | アヴァンギャルド・ジャズ

半年ぶりのニューヨーク。パスポートコントロールが混んでいて、飛行機を降りてから荷物を受け取るまでに45分を要した。タクシーでホテルにチェックインし、ゆっくりする間もなく、地下鉄でThe Stoneに向かう。

ちょうど開演1時間前に着くと、1番目だった。次に来たデザイナーだという男とジャズの四方山話(共通言語)をしているうちに、30分もすると長蛇の列。エヴァン・パーカーがレコーディングを兼ねてNYに来ており、一連のギグが大注目なのだった。

なぜかピアノのクレイグ・テイボーンが現れないなか、演奏が始まった。

Evan Parker (ss)
George Lewis (electronics, tb)
Ikue Mori, Sam Pluta (electronics)
Ned Rothenberg (bcl, cl, shakuhachi)
Peter Evans (tp)

2メートル先に、主役のピーター・エヴァンス、パーカー、ネッド・ローゼンバーグの3人が並ぶ姿は壮観である。

パーカーはソプラノに徹し時空間をゆっくりと己の周りにまとわりつかせた。ローゼンバーグはおもにバスクラでその時空間を支えた。そしてエヴァンスは甲高く微分的な音で、時空間に裂け目を作り続けた。

さらに、サム・プルータとイクエ・モリとが創り出す、ダイヴァーシファイする宇宙。ジョージ・ルイスのトロンボーンが、逆に、飛散した者たちをこの宇宙に引き戻そうとする音に聴こえた。

そういえば、ピーター・エヴァンスと写真撮影の許可を求めて話したときに、「Mostly Other People Do the Killing」から脱退したのかどうか訊けばよかった。忘れていた。

Fuji X-E2, XF60mmF2.4 and Nikon P7800

●ピーター・エヴァンス
チャン+エヴァンス+ブランカート+ウォルター『CRYPTOCRYSTALLINE』、『Pulverize the Sound』(2013、15年)
ピーター・エヴァンス『Destiation: Void』(2013年)
『Rocket Science』(2012年)
ピーター・エヴァンス『Ghosts』(2011年)
エヴァン・パーカー+オッキュン・リー+ピーター・エヴァンス『The Bleeding Edge』(2010年)
ピーター・エヴァンス『Live in Lisbon』(2009年)
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Mechanical Malfunction』(2012年)
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Electric Fruit』(2009年)
MOPDtK『Blue』(2014年)
MOPDtK『The Coimbra Concert』(2010年)
MOPDtK『Forty Fort』(2008-09年) 

●エヴァン・パーカー
エヴァン・パーカー+土取利行+ウィリアム・パーカー(超フリージャズコンサートツアー)@草月ホール(2015年)
ジョン・エスクリート『Sound, Space and Structures』(2013年)
『Rocket Science』(2012年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Soldier of the Road』(2011年)
ブッチ・モリス『Possible Universe / Conduction 192』(2010年)
エヴァン・パーカー+オッキュン・リー+ピーター・エヴァンス『The Bleeding Edge』(2010年)
ハン・ベニンク『Hazentijd』(2009年)
アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ『ライヴ・イン・ベルリン』(2008年)
シュリッペンバッハ・トリオ『Gold is Where You Find It』(2008年)
エヴァン・パーカー+ネッド・ローゼンバーグ『Monkey Puzzle』(1997年)
エヴァン・パーカー+吉沢元治『Two Chaps』(1996年)
ペーター・コヴァルトのソロ、デュオ(1981-98年)
スティーヴ・レイシー+エヴァン・パーカー『Chirps』
シュリッペンバッハ・トリオ『Detto Fra Di Noi / Live in Pisa 1981』(1981年)
シュリッペンバッハ・トリオ『First Recordings』(1972年)

●ネッド・ローゼンバーグ 
ネッド・ローゼンバーグ@神保町視聴室(2014年)
ネッド・ローゼンバーグの音って無機質だよな(という、昔の感想)

●サム・プルータ
スティーヴ・リーマン@Shapeshifter Lab(2015年)
ピーター・エヴァンス『Destiation: Void』(2013年)
ピーター・エヴァンス『Ghosts』(2011年)

●ジョージ・ルイス
ギル・エヴァンスの映像『Hamburg October 26, 1986』
『A POWER STRONGER THAN ITSELF』を読む(1)
ムハール・リチャード・エイブラムスの最近の作品


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