MOPDtK『Forty Fort』(Hot Cup、2008-09年)を聴く。MOPDtK=「Mostly Other People Do the Killing」。
Peter Evans (tp)
Jon Irabagon (as, ts)
Moppa Elliot (b)
Kevin Shea (ds, electronics)
この後の『The Coimbra Concert』(2010年)ではキース・ジャレット『Koln Concert』のジャケットをパクっているが、ここでは、ロイ・ヘインズ『Out of the Afternoon』のパクり。中身はなんの関係もないのだが、いや、愉しそうだ。
演奏も愉しい。MOPDtKやピーター・エヴァンスの諸作、イングリッド・ラブロックの作品がそうであるように、これも、自由度が高く、必ずしも、ひとつのアンサンブルや曲内の統一性やソロ廻しのProcedureといった言語から逸脱し、新たな「数列」(ドゥルーズ=ガタリ?)に「Re-Focusing」する感覚である。しかも、他の作品よりも天真爛漫な印象があって、なおさら愉しい。
●参照
MOPDtK『The Coimbra Concert』
ピーター・エヴァンス『Ghosts』
ピーター・エヴァンス『Live in Lisbon』
『Rocket Science』
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Mechanical Malfunction』
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Electric Fruit』