ラーメンと同様、カレーも日本で独自進化を遂げた食べ物である。南アジアや東南アジアのカレーも旨いが日本のカレーも旨い、と一言で言えないほどの生物多様性がある。したがって、以下のカレーはどこを代表するわけでもない。
銀座の「ニューキャッスル」では、たぶん年に1回くらいの頻度でカレーならぬ辛来飯(カライライス)を食べる。気が付いたらご主人が2代目になっていた。ここのメニューは楽しくて、「大井」(多い)、その手前の「品川」、「大井」より多い「大森」(大盛り)、その先の「蒲田」と、量に応じて駅名が付けられている。とは言え、一番多い「蒲田」が普通盛りくらいだから、いつもこれを注文する。味はかなり濃厚で、目玉焼きを崩しながら食べると良い塩梅にマイルドになる。・・・と書いていたら、また食べたくなってきた。
ところで、仙台に足を運ぶたびに、古本屋「火星の庭」を覗くようにしている。
今日、ここで、はじめてカレーを食べてみた。「セイロンカリー」という名前だが、断言してもよい、スリランカにこのようなカレーはない。それとは関係なく、かなり旨かった。レンズ豆とひよこ豆が入っており、ココナッツミルクで味付けがしてある。ミルチャ・エリアーデや山上たつひこの掘り出し物を確保したこともあり良い気分だ。次はいつ食べられるだろうか。
ついでに行きの新幹線で食べた、崎陽軒の「シウマイ弁当」。コロコロとして固い崎陽軒の焼売は好物なのだ。