Sightsong

自縄自縛日記

ダッタン蕎麦、すぼ巻と天ぷら

2010-03-04 23:30:37 | 中国・台湾

昨年中国山西省で目に付いて買っておいた乾麺。何だかよくわからず、中国出身の同僚に訊くと「わかりません。健康食品みたいです」とのことだった。

中国食品だからということではないが、正体がわからないものを家族と一緒に食べるのは憚られて、まずは鰹出汁をとって独りで食べた。卵を鍋に落すのは昔からの悪い癖だ(治そうというつもりはさらさらない)。蕎麦のような味で、悪くない。翌朝になっても、身体に異変はない。

そんなわけで、日を改めて家族の食卓へ。やはり蕎麦だなこれは、ということで、ネットで調べてみた。何のことはない、蕎麦だった(笑)。しかもダッタン蕎麦。(>> メーカーのHP:重たい)

ダッタンは中国語の韃靼タタールの意味である。しかし、「Wikipedia」によると、中国では韃靼は差別表現であり、「苦蕎麦」と称するという。確かにパッケージにはそれらしい文字がある。

ところで今日、所用で福岡に足を運んだ。福岡アジア美術館もついでに覗こうかと考えていたのだが、菌でも入ったのか、昨夜からずっと腹を下していて、自宅を出てから帰るまでトイレに7回も駆け込んでいたりして、気力体力ともに萎えてしまった。気休めにスーパーに入った。

目についたのは、「天ぷら」と、沢山のストローで練り物を覆った「すぼ巻」。私の生家がある山口は中国文化圏というより九州文化圏にあり、「天ぷら」といえば練り物の丸天を意味する。「すぼ巻」と呼ぶことは今日はじめて認識した(「すぼ」で巻いていることを言っているだけで、一般的な名称でないかもしれない)。ストローをはがすとき、魚肉も同時に取れてしまったりして、なかなかに細心の技術を必要とするものなのだった。

あまりにも懐かしくて、つい買ってしまった。天ぷらは軽くあぶって生姜醤油で食べるか、うどんに乗っけるか・・・。