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「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

下田市による農地転用許可条件違反という違法行為について

2024-04-19 09:58:19 | 下田市政
下田市が現在公用車および市職員用の駐車場として整地中(現地でパワーショベルが作業中)の用地については、そもそも新市庁舎建設用地として計画され農地転用が許可されたものである。
令和2年に新市庁舎の設計案がほぼ固まったことから農地転用の変更許可を受けて以降に、現市長により中学校跡地への庁舎建設に変更されたことから、現在の計画では公用車および市職員用の駐車場と計画が変更されているものである。
農地転用では「申請書に記載された事業計画に従って事業の用に共すること。」という許可条件がついており、当然、駐車場用地としての農地転用の計画変更の知事許可を受けて工事に着手しなければならないが、下田市はそれを怠っていることが判明した。
駐車場用地として適正規模なのかなど審査を得ておらず、杜撰な下田市の行政は農地関係法令の軽視の証左というべきものであり、さきに提出の意見書においても触れたものである。
以下がその証拠である。


姑息にも、道の駅や防災拠点の既成事実化を図ろうとする下田市、続編

2024-04-19 08:49:48 | 下田市政
4月13日に公表した、

下田市に第二の道の駅は必要か?
25:管理人:2024/04/19(金) 08:57:41 下田市が意見書提出後の4月16日に「稲梓地域活性化基本計画」をホームページに掲載したことから
>>24
の提出意見内容を加筆修正し提出しました。

下田市ホームページ「稲梓地域活性化基本計画」

<修正後の提出意見内容>
1 「II-12の図II.13緑地現況図」及び「II-47の図II.42復興まちづくりの大枠の考え方」に ついて
(1)伊豆縦貫自動車道仮称下田北インターチェンジ周辺区域について「II-12の図II.13緑地現況 図」において「公園・道の駅予定地」、また「II-47の図II.42復興まちづくりの大枠の考え 方」においては仮称を取った「下田北IC」周辺を「稲梓防災拠点」にと記載しているが、 同区域は下田市農業振興地域整備計画の農用地区域に当たり農業施策と相違し、農業者に 反対意見もある道の駅や防災拠点について、農業者はもちろん一般の地元住民への説明や 合意がない状況(なお、稲梓区長会に市が出させた令和5年の提案書は住民の合意を得た ものでない。区長会が市民として参加して作成した稲梓地域活性化基本計画にあっても同様 である。)にあっては、市の一方的押し付けに写り不適切ではないか。市は現在、新市庁 舎用地のうちの取得農地(農地転用許可地)において、駐車場用地としての変更許可を得 ることなく現許可条件に反して違法に工事をしており、農業関係法を軽視している一つの結 果なのではないか。
(2)また、同区域は河川沿いの水田であることからII-33で示された液状化危険度大に位置する だけでなく、国庫補助により基盤整備を行った水田であることから、令和4年8月には市 の照会に県から同区域の農振除外には地権者や耕作者の合意が必須との回答を受け、令和 5年5月には地権者の合意がなく農振除外ができない場合は土地収用法第26条第1項の規 定による事業認定の告示が必要との関東農政局からの見解もあり、さらに令和6年2月の 同区域内農地地権者への市のアンケートで既に売却不可を伝えた農地を含んでおり、現時 点で市が具体計画を明記することは極めて不適切である。
2 「IV-2の表III.5本市における復興過程での重点的な課題」について
(1)発災から1週間の「緊急対応期」について、高規格道路の被災による防災道の駅などの拠 点の孤立を招いた能登半島の地震を踏まえた発災後72時間内の孤立解消問題が考えられ ていない。同一集落内においても複数箇所に分断され孤立することが十分想定される中山 間地にあってはさらに多くの衛星携帯等の連絡通信体制の整備が必要と考える。
(2)また、緊急対応期においては現状不可避な天城区間の不通を考えれば広域受援スペースよ りも液状化対策がなされた自衛隊の小型ヘリの発着場の確保が優先されるべきである。
(3)能登の事例を踏まえれば、「危惧される事態」の項目に水とトイレの問題についての危惧 が欠けている。先進国とは思えないと言われる避難所の個別居住スペース確保(台湾では は個別テントがすぐに設置された)についても何ら言及されていない。
(4)発災後には遺体処理(特に津波浸水域で)が危惧される事態となるが、各海岸地域が孤立 した際のこの対応が言及されていない。

鈴木康友支援の鈴木修、川勝知事は本当に彼に従ってリニア を妨害していたのか(静岡県知事選挙)その1

2024-04-18 12:00:58 | 川勝後の静岡県政
川勝が特にその発言に問題のある人物だということは、このブログでも「川勝平太語録」や「川勝知事公約寸評」のカテゴリーをご覧になれば就任当初から指摘してきているが、実際の行動においては、
先日紹介した浜松の新野球場問題からも見て取れるように、鈴木修や鈴木康友の意向にもかかわらず川勝は一歩引いた対応をするなどして県民の利益を守ってきた。その結果が、平成26年の陳情から既に約10年、リニアと同様に、中々進まない状況を招いて議論の遡上に載せているという現実・現状である。

巷ではリニア について、川勝のリニア 推進という言葉は嘘だった、川勝は鈴木修の意向を受けてリニア 建設を妨害していた、という見方が踊っているが、これは実に単純な見方であり、誤りである。
誰かに従う、川勝がそんな玉なら県議会の多数党とあえて衝突することなく「オール静岡」でうまくやっていただろう。彼は自分が一旦構想した全体像(信念)の内でのディールをすることはあってもそれに反する考えには決して同調しない人物なのだから。

ではリニア について、実際川勝はどう考えていたのか。
a ルート変更
b 部分開業
c 環境問題
この3点から、実証していきたい。

初回は、a,cに関する
川勝はリニア 推進だったが別ルートに固執があった><環境問題は軽視はしていないがディール対象でもあった>という事実の証左の一つを示す。

平成27年5月19日(火)9:30~9:37 知事協議
交通基盤部 野知部長、宮尾都市局長、
和田政策監、林地域交通課長、濱田公園緑地課長
髙木知事公室長、京極知事戦略課長、齊藤専門監、佐藤

「静岡県中央新幹線対策本部」の立ち上げについて
交通基盤部:これまでリニア中央新幹線の環境対策については、くらし・環境部が中心となって「静岡県中央新幹線環境保全連絡会議」で対応してきたが、今後の工事の本格化を見据え、「推進」でなく「対策」として全庁横断的に取り組むこととして、難波副知事をトップとする「静岡県中央新幹線対策本部」を新たに立ち上げる。第1回の本部会議を6月1日(月)に実施する。
知   事:リニア中央新幹線は、私は甲府以西はぐるっと北を回って松本空港の下に作るのがベストだと思っている。長野は空港とリニア、静岡は空港と新幹線で結ぶというのが落としどころ。ただ、これを今は言ってはいけない。
南アルプスの環境保全の問題も反対だけを言っていても日本のためにならない。大井川上流部のダムを作るときにも既に相当程度自然を破壊している。必要なものはある程度の自然破壊を伴っても作らなければならない。JRには、二軒小屋までの道路は何兆円掛かってもしっかりと整備してもらう。

鈴木康友が勧める浜松ドーム球場、一方で県民負担に慎重だった川勝(静岡県知事選挙)後編

2024-04-17 09:41:15 | 川勝後の静岡県政
後編<前編からのつづき>

後編では浜松市長として県負担を求める鈴木康友と県知事として県負担を抑えたい川勝平太との対立を紹介する。

知事協議
平成26年12月26日(金)11:32~11:50
川勝知事
白井企画広報部長、増井部長代理、政策企画局長、地域外交局長ほか
知事戦略監、中川

サミット開催に係る県·両政令市の負担割合(案)
部長:県からは3者で1:1:1の均等負担を提案しているが、浜松市長から県のリーダーシップに期待するとして、県2:静岡市1:浜松市1を提案された。しかし、それでは27年度のみならず今後に影響が大きい。現時点では、まだ開催地が決まっていないこともあり、1:1:1で行きたい。なお、県の来年度予算では、当初で7百万円を積んでおき、開催地が決定した後に6月補正で必要経費を計上する予定。

知事:
  • 浜松市長がそのように言うのであれば、代わりに浜松市(篠原地区)に建設するとしている野球場は浜松市長の責任で進め、球場経営は中日新聞社で行うよう話をつけてもらえばいい。
  • なお、球場運営については、元から県営は一切あり得ない。球場設置に当たって、県は防災上必要最小限の整備をするのみ。後はご自由にやればいい。それを市長に上手に伝えてください。

知事協議
平成27年5月21日(木)13:33~13:40
川勝知事
交通基盤部 野知部長、増田理事、宮尾都市局長、濱田公園緑地課長
吉林知事戦略監、京極知事戦略課長、齊藤専門監、佐藤

遠州灘海浜公園野球場の基本構想の策定について
交通基盤部:プロ野球使用球場や公設球場のいくつかを比較して概略をまとめたものが資料1と1-1。これ以上の情報は電話等での聞き取りでは教えてもらえないことが多いので、来週現地を回って話を聞いてくる予定。
浜松市篠原地区の野球場は、県がこれまで主張してきたトビオ水泳場の南側用地とするのか、市の要望である東側の用地とするのかはまだ決まっていない。鈴木洋佑県議(浜松市西区、自改)もどこに作るべきかは明言していない。
プロ仕様の球場を前提とした場合、比較的小規模なものでも楽天の宮城球場が28,000人なので、最低3万人程度の規模が必要と仮定して、あとは遠州特有の風向きや既存工作物・防潮堤との位置関係などを考慮しつつ、現在レイアウト等を検討しているところ。
8月に浜松市からの要望を受け取る予定なので、それまでに必要な基礎調査、整備・管理手法の検討、市との役割分担などを決める方向で作業を進める

知   事:了解。順調に進めてくれているようで安心した。

鈴木康友が勧める浜松ドーム球場、一方で県民負担に慎重だった川勝(静岡県知事選挙)前編

2024-04-17 09:08:21 | 川勝後の静岡県政
県知事選でも争点の一つとなる浜松新野球場。
県を巻き込んだ浜松新野球場構想は誰によっていつ動き出したのか。肝心の費用負担は当初どう考えられていたのか。それを明らかにしておきたい。
そして、川勝知事は当初、全て県負担を求めた浜松市長鈴木康友に異論を持っていたという事実も。
どうせ赤字の維持管理費も県民負担だ、地元のためにドームをなどと、
県民のために使われるべきお金が、一部の権力者によって我田引水に使われないように切に願う。

知事協議
平成26年8月19日(火)9:31~10:03
川勝平太知事
交通基盤部 野知部長、石川都市局長、松浦公園緑地課長
文化・観光部 藤原観光交流局長、疋田交流推進課長、山本スポーツ交流室長、加藤観光交流局参事
吉林知事戦略監、佐藤

交通基盤部:8月22日(金)に、鈴木浜松市長と、(一財)静岡陸上競技協会の和田会長、鈴木修顧問(スズキ自動車会長)が、浜松市における県営の第1種公認陸上競技場及び野球場の建設について、陳情に来る。
(陳情の要旨)
2019ラグビーワールド杯開催に際して、エコパスタジアムの改修が必要となるが、復旧工事に数億円の費用がかかるのであれば、復旧工事を行わず、その浮いた費用で、県により、現在の浜松市営四ツ池公園陸上競技場(第2種陸上競技場)に代わる第1種陸上競技場及び浜松市篠原地区への津波避難所機能を兼ねた野球場を建設することを要望するもの。(注:国際陸上競技は第1種競技場でしか開催ができない。)

交通基盤部:1つの県で複数の第1種公認陸上競技場を持っている県は、静岡のほか、大阪、兵庫、長崎くらい。かつ、県営で複数持っているのは静岡のみ。エコパ改修期間中の国際大会は2019年5月の「静岡国際陸上」のみであり、草薙で代替が十分可能。
浜松市篠原地区への津波避難所機能を兼ねた野球場も、市からの要望区域(約25ha)では用地買収だけでも40億かかる。隣接地のトビオ水泳場の南側区域(約5.2ha)なら市有地で用地は既に確保されており、さらに、南側の防潮堤との一体利用も可能なので、県としてはそちらの方が候補地として適当と考えている。
市の要望は県がすべて整備してくれという要望だが、いずれの話も、既存の施設や市有地の活用により対応する方が現実的と考えられる。

知   事:浜松市は、50億円目標で野球場のための寄附金を集めているはず。それを使って(トビオ水泳場の南側区域に)避難施設兼用で野球場を作ればいい。野球場は一般的にどれくらいの広さが必要か?

交通基盤部:愛鷹球場や草薙球場の例では約4ha。(駐車場除く)

知   事:それなら、市は用地費の40億円が浮いたと思ってトビオ水泳場の南側区域市有地(約5.2ha)があるのだから、そこに津波避難施設を兼ねた野球場を建設すればいい。津波避難施設兼用ということなら国も金を出してくれるかもしれない。浜松球場の跡地に新陸上競技場を作る場合、旧陸上競技場の跡地はどうするつもりか。

文化・観光部:新陸上競技場のサブグラウンドとして活用予定。新陸上競技場だけでは2種の認定しかとれないが、サブグラウンドがあれば2つ合わせて1種の認定がとれる。

知   事:浜松市は野球場、陸上競技場などすべて市営で、中部·東部には県営の立派なものが整備されていることをひがんでいるのだろうすべてを県が整備するという訳にはいかないが、防潮堤の整備とからめて津波避難施設を兼ねた野球場を作るという話であれば、こちらとしても渡りに船だ。そもそもこの話は自分が水を向けた話で、千載一遇のチャンスだ。その意味で「早く決めろ」と言われているのは私の方だと思っている。

知   事:県としては、篠原地区への津波避難施設を兼ねた野球場は作る(市による整備を支援する)。エコパは改修後、元に戻す。私はプロ野球を持ってくるなら、この球場しかないと思っている。ただ、県営球場は県民全体のものなので、プロ野球を持ってくるには制約が多い。甲子園球場みたいに夏の高校野球期間中は空けなければならないではプロも困るだろうし、県営でない方が対応しやすい。

知   事:先日、伊豆市のベロドロームに橋本聖子参議院議員と国際自転車競技団体の会長が視察に来た。今、自転車や馬術のオリンピック会場を招致するべく動いている。2年後にはG8サミットもくる。富士山·南アルプス·世界農業遺産のほか、来年、伊豆(ジオパーク、反射炉)の世界タイトルも手に入る。その次は、人が作るもので世界を狙う。それは食であり、スポーツであり、健康寿命だ。空港新駅も作る。9月補正予算にそのための予算を計上する。空港周辺を世界標準の玄関口にする。東静岡にも玄関口を作る。皆さんも、それらのことを念頭に置いて、静岡に世界を呼び込むまたとないチャンスだと思って、長期的な視点で動いてほしい。

文化・観光部:鈴木修氏(スズキ自動車会長)の真意は、四ツ池の陸上競技場の改修は市にやらせるということらしい。その趣旨で、陸連から市に別途陳情書を出させる方向で動いているとのこと。

知   事:承知した。


【知事協議】
平成26年12月25日(木)17:39~18:16
川勝知事
難波副知事
交通基盤部 野知部長、又平部長代理、村松理事、増田理事、
内山政策監、石川都市局長、松浦公園緑地課長、宮尾街路整備課長、森見路整備課長代理 ほか
吉林知事戦略監、植田

交通基盤部:来年度、県は基本計画を進める費用について30,000千円、市は防災に関することについて3,000千円負担するという形で進めたい。施設は県が、用地買収は市が行い、県市共同で整備を進める。

知   事:私はできればドーム型にしたいと思っている。野球場建設のための寄付を募り、寄付したいと思うような雰囲気を作ってください。

交通基盤部:来年度は、基本構想に取り組み、水泳場の南側の用地で収まるかどうか、レイアウトを書きたいと思っている。防潮堤のスケジュールと併せて進めたいという市の意向に沿って進めたい。

知   事:オリンピックの野球会場として使うことができるように、2019年までに作ってください。

吉林知事戦略監:野球場は県営にしますか、市営にしますか?

知   事:県は防災の観点からしか発言しない。今の段階では明言しない。経営を任されたら大変。最終的にはプロ集団、中日ドラゴンズかヤクルトスワローズに経営を任せたい。

難波副知事:PFIの事業を導入するなど、多様な整備手法で行うということですね。

吉林知事戦略監:中日ドラゴンズは、名古屋ドームがあるので、仮に中日ドラゴンズが受けてくれた場合、準フランチャイズのような扱いになると思う。