つくづく残念な人である。
知事辞任表明を受けての3日の記者会見で任期中の功績として富士山世界遺産登録に次いで昨年の東アジア文化都市事業の経済効果が過去最大で大成功だったと自慢した。
静岡県開催地の経済効果389億円で過去の開催地(横浜市をスタートに6市1区1県)の最高の経済効果91億円を大きく上回ったからであるが、実際、県民には東アジア文化都市事業として実感がないのではないだろうか。
というのも県以外の市町が例年開催の大道芸ワールドカップや花火大会などや民間開催の静岡ホビーショーや家具メッセなどを認証事業などとして集客実績に入れ経済効果を出しているからである。
県独自の事業にあっても防災士養成講座や砂防フェスティバルや消防学校体験訓練というものまで、かき集めたイベントを東アジア文化都市事業の協働プログラムなどと称して経済効果に算入しているのである。
本人は真顔で自慢していることから見て、役人がどうやって算出したかという実態は説明されておらず、知事を喜ばせるための役人の数字だけを信じ切っているのだろうが、裸の王様そのものだ。
せめて次期知事は役人に丸め込まれないだけの見識を持った人であって欲しいものだ。