「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

富士山静岡空港株式会社

2010-04-15 22:18:00 | 静岡空港
昨日の朝日新聞、「空港と施設 経営一体化 天下り法人廃止」の見出しが一面トップを飾った。
「多くの空港が赤字経営なのに、駐車場などを運営する公益法人は大量の天下りを受け入れる一方で巨額の財産を抱え込んでいる」構造を見直す国の方針だということだが、空港は何も国管理のものばかりではない。

空港と施設の一体的管理で民間の効率的な運営をして経費圧縮を期待された「富士山静岡空港株式会社」はターミナルビルを所有し、一定範囲内の施設管理のみを単独受注の受託業務とし、県の職員が屋上屋を重ねるように空港管理をする様(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/424.html)は、始めから天下り県職員がトップを務める第三セクター「富士山静岡空港株式会社」においしい(収益性のある)ところを与え、不採算の赤字部門を県(県民)に押し付ける絵図が始めから描かれていたのではないかとさえ感じる展開だ。

「富士山静岡空港株式会社」に税金(27億円)を貸し付けて建設されたターミナルビルを県が間借りしていることは以前述べた(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/230.html)とおりだが、県が同社に払う賃料は、県静岡空港管理事務所スペースだけで平米単価7,710円((月額賃料3338122+共益費400055)÷432.96平米、電気・水道料は含まれない)と都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の先月のオフィスビル平均募集賃料6,558円/平米を大きく上回る高額だ。
県は、このほかに公的利活用スペース(7,676円/平米)も同社から間借りしており、全部合わせると同社に支払う月額の賃料は1千万円(電気、水道料は別)を超える。
しかも無駄なことに会議室を3つも年間借り上げしている。
必要な時だけの借り上げでは会社が儲からないからだろうが、税金の無駄だ。

昨年度は開港1年目でターミナルビルもにぎわい物販の売り上げも多かったようだが、これで儲かるのも県ではなくターミナルビル所有の「富士山静岡空港株式会社」の方だ。

県が他空港を例に建設前に想定した年間賃料5千9百万円(http://www2.ocn.ne.jp/~sizuoka1/koubun2.html)を大きく上回る賃料1億2,513万7,692円の賃料。
天下り法人が栄え県民が割を喰う構造は国ばかりではない。
一体誰がこの構造を改められるのだろうか・・・
役人天国は静岡県では当分盤石のようである。

厚顔無恥の極み、マニュフェストはおおむね達成したとのたまう川勝平太

2010-04-12 19:39:00 | 川勝知事公約寸評
「現行の片務的な搭乗率保証制度については、そのあり方を平成21年度以内に見直します。」(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/426.html)は提言どおり実施済み???

今日の知事会見で川勝平太の満面の笑みで「マニュフェスト項目の95%について実施または進行中とすることができた」「おおむね達成した」という厚顔無恥な発表があった。

95%の中には、実施済みだけではなく、進行中や検討中も含まれているという無茶苦茶なものだが、冒頭のたわごとに象徴されるような厚顔無恥ぶりがさく裂した。
さすがにこの発表に、「はいそうですか」とはいかず、質問が相次いだ。
冒頭の搭乗率保証見直しについて実施済みと判定が甘いのではという記者の質問に、JALが左前になってつぶれると7月時点で予想できなかった、覚書の精神にのっとって最大限の努力をした、とわけのわからない言い訳。できたかできないかが問題なのに努力したかしないかが実施済みと何の関係があるのか。努力を(実施)したということなのか?異次元の感覚だ。

さすがにこれに違和感をもった記者の「これは知事自身の評価か」という質問には。
やっぱりというか、この評価は担当部局が行ったものを積み上げただけ、と判明したのだが、役人に飲み込まれた川勝らしく、自身もチーム川勝(役人)と同じように95%とみていると擁護した。この発言は、自身も役人同様愚かですというっているに等しい。やはり愚王http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/530.htmlだ。

さらに95%というのは95点という意味ではないですよねと別の記者に念を押されて、さすがにこれは認めたものの、知事ご自身の点数はと聞かれ、自らは控えたい、その評価はお任せするとした。
しかし、「より客観的な評価のためのシステムは考えていないのか。外部評価は?」という記者の質問への「必要性も感じていなかった」「外部評価委員会というものを今設ける準備はしておりません」という回答にはたまげた。
マニュフェスト自体に「年に一度、外部の専門家よるマニフェスト評価委員会を開催し、進捗度をチェックし、公開します。」と公約していたことすら忘れていたのだ。
会見の後半でこのことに気付いた役人に指摘され「年に1回は検討してまいりたい」と発言を修正したが、・・・
これでは役人におんぶに抱っこも仕方ない。

情報公開http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/433.htmlは日本一どころか隠蔽体質変わらず。
天下り廃止http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/427.htmlも民主党政権の先行した誤魔化しで存続。
税金は1円たりとも無駄にしませんどころか、次世代に借金返済をつけ回して観光旅行者に税金ばらまき三昧。

95%達成などと、よくも言えたものだ。

早速、公文書開示請求

2010-04-10 23:00:00 | 静岡空港
昨日の監査結果について、今日は早速公文書開示請求を行った。
請求内容は「平成21年4月9日発表の住民監査請求に係る監査結果の起案文書類一式及び当該監査のための調査復命書、口頭記録簿等の調査関連書類の一切。」
おそらく再び部分開示となるだろうから、異議申し立てを行い審査会行き案件だ。
ネットで簡単に請求できる(http://www.pref.shizuoka.jp/soumu/so-320/seikyu.htm)ので皆さんも興味のある案件があったら請求して慣れてほしい。
今日はさきに請求していた広報部案件と議会事務局案件の「開示決定等期間延長通知書」が同時に届いたがそろって5月12日までの延長だ。
政府は情報公開法の改正を検討しているが、非開示事項の縮小と並んで検討されているのが開示までの期間短縮だ。
とにかく時間がかかりすぎる。
意見書でも指摘したが、条例で「速やかに」とされているものに監査委員は2か月もかかっている。ikensyo1.pdf
忙しいとかいう問題ではない。開示決定の時点で十分検討していうのだから、私なら2か月どことか2時間もかからない。要するに職員の能力が低下しているのが大きな原因だが、組織全体がそろって劣化しているので自覚がない。そんなことも知らないのということが多すぎる。
勤勉な日本、優秀な日本が過去の話となっているということさえ自覚がなく国として危機感に欠けるのと同様、実に不幸な楽観だ。
一方、その敵にとっては幸いだから面白い。

住民監査請求の結果(速報)

2010-04-09 23:30:00 | 静岡空港
空港滑走路脇の立木の無断伐採に係る住民監査請求(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/556.html)の監査結果が発表された。
すでに寄付で損害が補てんされているとして棄却ということである。
この寄付は住民監査請求後にあわててなされたもの(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/551.html)でえることは既報だが、判例の損害算定における差額説から見てもこの時点で棄却という結果は既定路線というべきもので想定内のものだが、違う工事個所の変更契約による新規工事の契約の当・不当についてどのように判断するのかが私の注目点だ。なぜならば、今後の本県の公務執行上のコンプライアンスを大きく左右するからだ。
この点については、監査委員の会見では寄付による補てんがなかったならば県に対して職員への賠償請求を勧告したと言っていたとのことであり、違法不当を認めたようである。(ただ、一方で県の役人は正当と認められたなどとコメントしたようであり、事実関係は監査報告書の記載の詳細を見てみないとわからない。)
白を黒としても県を擁護し続けるものと想定し、調査の詳細と結果の分析に併せてこれまでの決算的な役人批判本などと構想を膨らませていたのに、その敵にへたれられると返ってがっかりだ。悪は悪らしく最後まで振舞ってほしい。
とりあえず、監査結果とその調査過程に係る記録の一切についての公文書開示請求からだ。

自民党より骨抜きになった民主党公務員改革法案

2010-04-06 22:36:00 | ノンジャンル
「政府案は驚くべきことに麻生内閣の法案(廃案)よりはるかに後退している。民主党は天下り根絶を断念した」本会議で対案の説明に立った自民党の塩崎恭久元官房長官は声を張り上げた(毎日新聞社)

これがすべてを物語っている。
麻生内閣の法案でさえ骨抜きといわれた法案で、これらのことに反発した渡辺(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/150.html)(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/309.html)(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/317.html)が離党し新党結成に至ったことは周知の事実だが、これよりも今回の法案がひどい原因といえば大阪府の橋下知事が言うように「民主党政権は公務員労働組合の指示を受けているから」だ。
その証拠に公約の公務員人件費の2割削減は提出されずじまいだ。
そもそもこの公約は先の衆議院選挙で突然出てきたというものではない。
私のHP上(http://www2.ocn.ne.jp/~sizuoka1/zakkan1.htmlの雑感20050924-3)でも紹介しているようにずっと前からの主張で本来なら真っ先に手をつけるべきことだ。
財務省が今日発行した国債は2兆2千億円だという。
国と地方の長期債務残高は本年度予算案ベースでさえ862兆円(社会保障基金などを含めた一般政府債務残高ならさらに150兆円以上プラスされる)にも上り、対GDP比で182%だ。
頼りの国内家計の純金融資産も1千65兆円程度で国内金融機関が国債を引き受けできる余力がなくなるのは間もなくだ。
大きな方向としては支出を抑えるか増税しかないが、どちらもしないというのが現政権。失望されるのも当然だ。

国も国だが、静岡県はもっとひどい。
事業仕分けは誤魔化しパフォーマンス(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/505.html)、公約の天下りは完全骨抜き(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/431.html)(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/427.html)というより身さえない状態で、公務員人件費に至っては手をつけないと知事選時に公約し連合の支援を受けてしまっている。
その上、開港1周年とかでまたも空港利用者に税金(借金で調達した)をばらまくという。
公費で上海万博に行く県議らも含めて、次世代の子どもたちに「今から私たちが静岡空港から観光旅行に行く費用は将来君たちが負担するんだよ」とどのよう顔をしていえるのか?
まともな想像力(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/64.html)を欠いた異常な状況としかいいようがない。
JAL破綻問題では破綻にいたってから客観的に振り返ってJALの異常な放漫経営が糾弾されたが、なぜ進行形の時点で認識できなかったのか。
このままでは静岡県も国も、将来同じように今の放漫財政が原因と分析されるに違いない。後の祭りだが。