「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

JALに敗れ、前原にも敗れる川勝平太

2009-09-27 23:11:00 | 静岡空港
JALの不採算地方空港路線からの撤退方針に納得できないとして何を考えてか、川勝平太、25日夜に前原国交相と面談した。
取り持ったのは県内の民主党関係者らしいが、時間はわずか10分という約束。
議論も深まるはずもなく、得意の川勝独演会。
「空の高速道路が突然なくなるようなもので、地元からは「理不尽」だとの声が上がっている」と言ったようだが、筋違い。
空港インフラ自体がなくなるわけでなし、そのインフラを利用して民間の運営する高速バスがなくなるレベルの話だ。
そもそも需要がないからそうなるのであって、その反省(過去の清算)がないのは県のトップとして「理不尽」というもの。
出直してこいと私なら言いたいところだが、当の大臣は、
「地域の空のネットワークをJALに“おんぶにだっこ”という時代ではない」
と、冷静に諌めた。
どちらに理があり、どちらが国家国民のことを考えているか明瞭だ。
さらに彼は大きな間違いを自覚していない。
「静岡―北海道便は全国的にも高い搭乗率で(撤退は)納得できない」としているが、搭乗率の高低と収益性の良否はイコールではない。
コストに応じた収益を上げられる運賃で搭乗してくれるのかが問題だ。
パック旅行用の座席がいくら埋まってもそれを埋め合わせるようなビジネス客が乗ってくれないと搭乗率が高かろうが労多くして益なしに陥るのである。

JALの機材変更(76人乗りの小型機化)方針に対しても、会見で
「けしからんことに昼のグループの予約を認めないわけです。76人乗りのうち50人はに日航が確保して、残り20数席をパック旅行に販売するという。実際には各会社20数人だと(パック旅行)組めないと、一度も組んだことがないと。これはおかしい」「けしからんと私は思っています」
と、JALに“おんぶにだっこ”という時代を象徴する発言。

彼は民主党候補として当選したかもしれないがもともと自公政権下の御用学者だったわけで、素が出ると旧態依然とした感性に呆れる。

選挙中は現場の声をと飛び回ったことも今や過去。
「平太さんと語ろう」という広聴企画も役人の用意した観光協会長や農協組合長など石川時代よりも保守的。
西伊豆で開いた際は地元住民でさえ終わってから知る始末。

「和をもって」が彼の信条らしいが、大体を立つを欠く彼のような人間は「和にしてやまざれば必ず流俗に同じて汚世に合うに至る」もの。
少しは前原や鳩山に学んだ方がいい。
このままでは石川の尻尾で終わる。