「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

上海にこだわらず無錫はどうか

2008-04-29 23:16:40 | 日記
公費を使っての上海トップセールス。
中国東方航空の社長と会談し浦東国際空港よりも上海市街地に近い虹橋空港への路線開設を提案したが、逆に上海にこだわらず無錫などはどうかと逆提案。
日本と中国、逆の立場で言い換えれば、羽田・成田にこだわらず静岡はどうかと言われたに等しい。
完全に足元を見られている。
浦東、虹橋、無錫と上海の距離感は成田、羽田、静岡に似ている。
虹橋空港は上海中心部から車で約20分の距離にある国内線向け空港で日本国内では唯一羽田空港との実質的な定期便(1日4便)をもっている。成田―浦東―上海よりも1時間も早いアクセスだ。無錫は上海から列車で70分程度の所で、片道4車線の高速道路も整備されているため車でも90分程度である。

石川嘉延が浦東国際空港ではなく虹橋空港を切望するのは浦東経由では羽田―虹橋に太刀打ちできないからだ。
そんなことは相手(中国東方航空)も承知している。
そこで出たのが無錫である。
上海市から近く外資企業の進出などで工業化が加速し、人口は450万人と都市化した無錫市の空港の国際化の試験的路線にちょうど良いと考えたのだろう。したたかだ。
藁にもすがりたい静岡県はこれに乗るしかない。そしてある程度の需要があると見れば、本命の中部国際と無錫との新路線に軸足を移される。それが、ビジネスだ。維持したければ税金投入で維持するしかない。待つのは泥沼。

いずれにしても、開港時の上海定期便は絶望的となった。
県民に夢を与えたハワイ、グアム便など開設への動きさえ見られない。
仕事が終わって韓国に焼き肉を食べに行って次の日の仕事に朝から出勤できるという県の漫画宣伝も何の根拠もない夢想だったということだ。夢想で行政執行し、税金をつぎ込んできたということだ。
これでは詐欺といわれても文句は言えまい。